FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/07/27 月曜日

2020年第31週の月曜日です。

この土日に特に大きなニュースもなく、本日の早朝オセアニア時間は前週の終値付近からの取引開始となったようです。  


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で7月30日木曜日早朝3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間の会合を終え、今後の金融政策を発表します。政策金利は現状維持の 0.00~0.25%維持と大方の予想で、マイナス金利政策突入とか、まかり間違っても利上げとかは無いかとは思いますが、現状の金利で問題が生じているとの認識があるとすれば、超過準備預金金利(IOER)をイジってくる可能性は多少あるかな~とは思ってます。正直、ここまで市場にお金ジャブジャブ供給しても末端まで回らないなら、もういっそFRBの当座預金にお金を預けても金利を付けないと言う方法しかありませんし、逆に低すぎて問題が生じているのであれば、微調整のトリムとしてIOERを 5bp(ベーシスポイント)だけ上げるとかも可能かと思われます。それ以外には、とりあえず現状の「アメリカの回復」をどの程度評価しているのかがポイントになるのでしょう。最近よく話題になっている、FRBがイールドカーブ・コントロール(YCC)を導入するのでは無いか?と言うのも今回注目されてますが、導入があるかどうは別としても、議事に出たと声明文に載っていたら、それだけで反応があるかもしれません。

「量的緩和、マイナス金利政策、イールドカーブ・コントロール」など、全て日銀が行ってる政策でして、日銀が導入した際には世界中の金融系メディアや自称専門家などから失笑されていたものが、今や世界の中銀が取れる最終手段となりつつあります。日銀は時代の最先端、早すぎた登場だった感じでして、まるで X68000 やドリームキャストが時代の先を行き過ぎて売れなかったような、やっぱり日本と言う感じなんでしょうか(笑)。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、今週は清々しいほどエキゾチックカントリーしか発表が無い感じでして、7月27日月曜日タジキスタン,ガーナ、28日火曜日アルメニア,レソト王国、29日水曜日アンゴラ,ケニア、30日木曜日フィジー,アゼルバイジャン,マラウイ、31日金曜日ブルガリア,モルドバ,コロンビアなどが予定されております。また、FOMC後には米ドルとペッグしている通貨の発券国や、通貨バスケットの構成で米ドルを主としている通貨の発券国などの金融政策発表が大量に控えております。

今週はFOMCもある事ですし、トランプ大統領によるFRBへの要求も激しくなる事も考えられます。Twitter やホワイトハウスの発表なども注意が必要でしょう。ここ最近はドル安進行しておりますが、あえてドル高への誘導だとしなくても、選挙対策として「ドル高は国益」の発言が出ますとドル安への牽制となるでしょう。その辺り十分に注意しながら、対ドル通貨を取引する際には必ずストップロスを入れておく必要がいつも以上にあるかと思われます。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、本日27日月曜日にオーストリア(カンガルーいない方)のウィーンにおきまして、アメリカとロシアが宇宙安全保障協議を行う事になってます。今回のこの協議は「公式」なものとなっており、宇宙安全保障だけではなく軍事、特に来年期限を迎える新戦略兵器削減条約(New START)についても話し合われる可能性もあり、結果によっては株式市場や債券市場から外国為替市場へも影響がくる可能性があります。

新型コロナウイルスに関しては、英EUでの離脱協議、アメリカvs世界中の多くの国々との通商協議などなど、世界中には問題が山積してます。どれをとっても為替に影響がありそうですが、もうあまりにも問題が多すぎて感覚がマヒしているような感じで、ただ、どの問題が突然市場で話題になるのか分かりませんから、どれも少しづつ頭の片隅にでも置いておく必要がありそうです。しかも、それに加えて今週末は月末と来たもんだ(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週前半は注目の指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日27日月曜日、午後9時半にアメリカの耐久財受注があります。前回5月分はその前4月分が極端に悪かった反動で大きな数字(15.8%)となってましたが、今回は常識的な数字になりそうで、事前の市場予想は6~7%程度となってます。あまり極端な数字でも無い限り市場への影響は無いでしょう。

明日28日火曜日、午後11時に全米産業審議会(コンファレンスボード)が発表する消費者信頼感指数があります。他に注目の指標も無いので書いた程度です(笑)。

29日水曜日午前10時半に豪州の四半期消費者物価指数(CPI)の発表があります。CPIは現時点での重要度は以前より若干低下しているとは言え、今回の発表は豪州が急激に新型コロナウイルスの影響が出た第2四半期4~6月の数字ですので極端に数字の低下が予想されており、数字だけのインパクト勝負となる可能性があります。

30日木曜日午前10時半に豪州の住宅建築許可件数があります。他の国に比べて豪州は、住宅関連への投資が与える経済全体への影響が大きいため住宅関連指標は重要でして、その中でどれだけ新築住宅への需要が回復しているのか、豪州中銀RBAでも注目している指標です。午後3時にドイツの四半期消費者物価指数(CPI,HICP)速報値午後4時55分にドイツの失業率など雇用関連指標午後9時にドイツの月次消費者物価指数(CPI,HICP)速報値と、ドイツの指標が立て続けに発表になります。午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)の発表もあります。FOMC終了直後ですが、この指標が今週の注目ナンバーワンの指標となっております。

31日金曜日、午後3時にドイツの月次小売売上高が発表予定です。赤字にするほどでは無いんですが、月末ですし、週末ですし、東京時間終了と同時ですので、ちょうど欧州時間として動き出す切っ掛けになるかもしれません。午後6時にユーロ圏の四半期圏内総生産(GDP)速報値の発表があります。第2四半期の速報値ですので、新型コロナウイルスの影響がバッチリ全期間出ている数字ですので、いつものように楽観視して構えてますと、急激にユーロやポンド、スイスフランなど欧州通貨の乱高下に巻き込まれそうな感じがしてなりません。午後9時半にアメリカの個人所得・個人消費支出(PCE)など個人収支関連指標の発表があります。今週の注目ナンバー2がこの指標です。個人所得や消費が低迷したままでの経済回復はありえませんから、GDPと併せて今週の注目指標です。同じく午後9時半にカナダの月次国内総生産(GDP)の発表もあります。最後、午後11時にミシガンなんとかさんのなんとか指数確定値がありまして今週も終了です。 


 

やはり、東日本の梅雨明けは8月に入ってからのようです。

mws.cdn.weathernews.jp

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

それにしても、梅雨と言うだけでは無い感じの大雨が近年は多く、日本語の「つゆ」からするイメージとは違った季節になってきました。もう、梅雨と言うより雨季と言った感じです。もう今年は十分に夏に必要なダムの貯水もあるでしょうし、アジアモンスーン気団の皆さんには、今年はそろそろ切り上げて欲しいところです。

さあ、今週は月末でもありますし、梅雨明け前の一仕事。今週もがんばってまいりましょう。 


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら