FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/06/22 月曜日

2020年第26週の月曜日です。

本日早朝4時前後から始まったオセアニア時間では、豪ドルが大きく先週末の終値から乖離して始まり、ニュージーランドドルは始まりこそ先週末付近からだったものの急激に売られておりました。特に目立った新しいニュースは土日に無かったため、あのサイバーアタックとかが理由になっているのでしょうか。不正に乗っ取られた端末からの一斉攻撃ですと、犯人を特定するのは事実上困難ですし、対処としても攻撃が止むまでやり過ごすしか無いわけで、なかなか困ったものです。

細かい情報が公開されていないので具体的にどのような攻撃なのか分かりませんが、ここ最近、あちこちでDNSサーバーを狙った攻撃があるようで、日本でも若干の被害が出ているようです。これも今回の騒動の関連なのかもしれないと思ったりもしております。IPv6の普及がどうのこうのより、もう少しセキュリティレベルを上げた新しいプロトコルを採用する方向を考えてもいい時期なのかもしれません。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週はハードカレンシー発券国の金融政策発表は予定されておりません。それ以外では主要なところですと、本日6月22日月曜日午前10時半前後に中国人民銀行が事実上の政策金利とする短期1年ローンプライムレートを含む、ローンプライムレートの公表を予定しております。中国の事ですので、そのもそも人民元が管理通貨である以上は政策金利の変更が外国為替市場に影響があるわけでは無いものの、とりあえず注意しておきましょう的なものです(笑)。人民元が管理通貨だから~と言う話しをしますと「香港でのオフショア市場だったら管理されてないでしょ」的な事を言われる方がおられますが、もし香港オフショア市場でオフショア人民元(CNH)の大きく値が動いたら、中国国内のオンショア市場で人民元(CNY)取引が自由にできる方たちがサヤ取り(アービトラージ取引)できてしまいますんで、結局は値が収束していまいます。なので、結局はオフショア市場であってもオンショア市場の価格とあまり乖離しないわけです。もちろん、絶対に乖離しないわけではありませんが。

24日水曜日午前11時にニュージーランド中銀ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が今後の金融政策と政策金利を発表予定です。同じオセアニアの豪州中銀RBAと比べて先見性と大胆な政策で評価が高いRBNZですが、さすがに現状で打てる手が少ないでしょうから、とりあえず今回は現状維持の様子見だろうかとは思ってます。

また、世界中では非常に取引が避けられているのに、なぜか高金利通貨と言うだけで日本では人気があるトルコやメキシコの金融政策発表も今週控えておりまして、25日木曜日午後8時にトルコ中央銀行、26日早朝3時にメキシコ中銀メキシコ銀行がそれぞれ今後の金融政策を発表予定です。ほんと今は特に高金利通貨の国は注意が必要で、高金利には高金利の理由があります。トルコリラやメキシコペソの取引には高い危険性を伴いますから、そこ十分に検討の上で、資金余剰をよくよく考慮の上で取引して欲しいと思います。ストップロスもかけず「レバレッジ低ければ安全」と言うのは非常に危険な考えです。場合によってはロスカット限界に近いギリギリの高レバレッジにしておいた方が、値がぶっ飛んだ時には傷が浅い事もあります。その辺りを言われて「はぁ?」となるようでしたら、金融政策発表の前後には高金利通貨のポジションは持たない方が良いかもしれません。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、22日月曜日パラグアイ共和国、23日火曜日ハンガリー、24日水曜日タイ王国,ジョージア(グルジア),チェコ共和国、25日木曜日フィジー共和国,フィリピン共和国,トルコ共和国,ケニア共和国,エジプト・アラブ共和国(エジプト)、26日金曜日メキシコ合衆国,コロンビア共和国,トリニダード・トバゴ共和国などが予定されております。今週はすべて正式国名にしてみたんですが、やっぱり世界は共和国で溢れております。現在では国名に共和国と入りませんが今でも当然ハンガリーは共和制国家ですし、この中で共和制では無いのは唯一立憲君主制のタイ王国だけです。だから何?って事もないんですけど(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日6月22日月曜日午後11時にアメリカの中古住宅販売件数があります。5月の数字ですので、あの最悪だったと言われる4月からの回復具合が気になるところですが、事前の市場予想では前月比でマイナス2~2.5%となってまして、マイナスを脱しておりません。前回4月度はマイナス17.8%でして、今回5月度もしマイナス2%程度となったら「前回より良くなった」と思ってしまう人が発生してしまうのが数字の難しいところです(笑)。

23日火曜日、マークイット社が発表する主要国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の集中発表日となっております。午後11時にはアメリカの新築住宅販売件数の発表がありまして、前日の中古住宅販売件数が良かった場合はこの日の新築住宅販売件数も市場の皆さんが興味持つのではないかと思ってます。

24日水曜日、この日は特に注目の指標はありません。しいて言うなら、3日連続となるアメリカの住宅関連指標で、午後10時に連邦住宅金融局が発表する住宅価格指数があるくらいでしょうか。

25日木曜日午後9時半にアメリカ第1四半期国内総生産(GDP)確定値の発表があります。一応赤字にはしてありますが、確定値の発表ですので大きく数字が変わらない限り特に目立った影響が市場にあるとは思ってません。同じく午後9時半にアメリカの耐久財受注の発表もありまして、今回5月分の発表では前回値のマイナス17.2%を遥かに上回る市場予想プラス10%前後となってますので、良い数字が出てもそれが1桁台であれば「予想を下回る」とか言う不思議なマジックが使えるため、耐久財受注の方が市場を動かす要素になるかもしれません。

最後26日金曜日午後9時半にアメリカの個人所得・個人消費支出など個人収支関連指標の発表があります。よく個人収支関連指標の中では「PCEデフレーター」が注目の指標とされますが、一時期FRBなんかが「注目!」と言っていたから今でも注目の指標としているだけで、雇用統計が注目の指標とされているのと同じような感じです。なぜPCEデフレーターが注目されていたのかと言えば、PCEデフレーターは正確に言えば「PCE=個人消費支出」の指標ではなくインフレを計測する指標なんです。そう、FRBはインフレを2%目標として重視しておりましたので、そこから出てきた「注目!」だったわけです。新型コロナウイルスで大打撃を受けた現状では、FRBもミクロ経済的な「リアルな生活」を守る事を目指してますので、PCEデフレーターよりも「PCE=個人消費支出」そのものが伸びる事を期待していると思われます。本当のところは、FRBが語らない限り分かりませんけど。

今週は指標が少なく、完全にアメリカ指標ウィークとなってまして、逆にアメリカの指標くらいは有ってよかったと言うところでしょう。


 

昨日は日本の広い範囲で部分日食が見られたようですが、東京では残念ながら雲が多く、あまり見る気になれませんでした(笑)。

そもそも日食って「皆既日食以外は認めん」のような気持ちってありません?皆さん思ってても、ニュースや周りの人たちが部分日食で盛り上がってる時に「わたし、部分日食はあんま興味無いのよね~」とか言うと空気読めないって言われそうで言い出しにくかったりしませんか?(笑)。やっぱり、日食の醍醐味は、皆既日食で皆既に入った瞬間と明ける瞬間のダイヤモンドリングでしょう。あと、皆既中に見られる季節と真逆の星空。百歩譲るまで言わなくても、多少譲って金環食くらいにはなって欲しいと思うところです。

今回の日食はアフリカからインド地域、アジアそして台湾やグアムまでの広い範囲で金環食となったため、新型コロナウイルスによる世界的な渡航規制が無かったら、さぞ大勢の方たちが訪れ金環食を楽しんだことでしょう。

japan.cna.com.tw

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上の記事は2017年のものでして、既に何年も前から盛んにアピールしておりましたし、経済効果も凄かったと思われます。

次の日食は今年の12月にある南米での皆既日食、次が来年6月のカナダ、それくらいには海外渡航が自由に出来るようになっているのでしょうか。あるいは、更にその次、2023年4月にインドネシアで見られる皆既日食くらいまで待たないとならない、とまではならないように祈りたい心境です。祈るとフラグ立ちそうで祈りたく無いと言う気持ちも(笑)。

次の日食では海外まで遠征できるように、先立つものを今のうちから準備すべく、今週も一週間頑張ってまいりましょう。 

そもそも宇宙空間なら、方角さえ合えばいつでも日食は発生しているわけで、もっと言えば太陽が地球に隠れている状態も地球による一種の日食なわけでして、宇宙ステーションなどがある低軌道だとおよそ90分で地球一周でから1日で地球16周、日の出と日の入りが各16回ありますから、皆既日食の醍醐味ダイヤモンドリングが1日32回は見られると言う事です。いっそ、先立つものを大量に準備して、宇宙に行くんでもいいかもしれません(笑)。


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