FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/05/25 月曜日

2020年第22週の月曜日です。

今週も特に荒れることなく、どの通貨ペアも前週末に終わった価格から穏やかに始まった月曜日の本日早朝です。最近は月曜日の朝っぱらから荒れる事が少なくて大変結構な事です。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表や議事公開は予定されておりません。主要国以外ですと、日本の皆さんにおなじみなところとしては、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で5月28日木曜日午前10時に韓国の発表があるくらいでしょうか。韓国ウォンは防衛ラインと言われていた1ドル=1200ウォンを最近はずっと超えて推移しておりまして、大丈夫なんでしょうかね?現状では韓国の政策金利は0.75%でして、今回の金融政策変更で25bp(ベーシスポイント)の利下げが予想されております。たぶん、政策金利がどうのこうのじゃ無いかとは思うんですが、「じゃ量的緩和なの?」と聞かれても、4月から始まっている韓国銀行(中央銀行)による事実上の量的緩和(金融機関が発行する買い戻し条件付き社債の買い入れ)を見ましても、春先の雪のように市中で溶けてしまっているだけにしか思えません。

別に韓国だけではありませんが、本来は市中銀行が信用創造にて通貨を作り出せるハズなのにそれが出来ない経済状況と言うのが資本主義の世の中としてはオカシイのであって、中銀の示す政策金利がゼロ近辺だったりマイナスだったり、中銀からお金じゃぶじゃぶだったり、現代では当たり前のようになっている事が間違ってるわけです。これ書き出すと長くなるんで、この辺りで止めておきます。

他にも、毎週おなじみのエキゾチックカントリーでは、25日月曜日イスラエル,キルギス共和国、26日火曜日ハンガリー,ナイジェリア,レソト、27日水曜日ケニア,アンゴラ、28日木曜日フィジー,ポーランド,ガンビア、29日金曜日ブルガリアなどが予定されております。

29日金曜日深夜24時からFRBのパウエル議長がプリンストン大学主催のイベントでプリンストン大学教授で経済学者のアランブラインダー氏と公開対談を行います。ズームでの一般公開もされるようでして、下⇩のサイトにありますリンクから登録すると、先着順でご案内との事ですが、

gceps.princeton.edu

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ2020/05/25現在

ライブストリーミングも行うようなので、ズームで入っても質問できるわけではありませんから登録するまでの必要は無さそうです。ライブストリーミングサイト⇩

gceps.princeton.edu

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FRB議長と経済学者の対談と言うと、現在の金融政策と言うよりも金融政策の理想論とかに傾斜して行きそうな気がしてなりません(笑)。 

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、28日木曜日早朝3時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。そうは言っても、最近は動かないときの方が多いので軽視しがちですが、もうそろそろ何かありそうな気がしてしまい、毎回毎回起きて待ってしまったり。ただし今回は COVID COVID COVID~~~となっているのは容易に分かりますので、発表されたら COVID や CORONA が何回登場しているのかカウント(以下略) ⇦ 今回はここまで完全に4月13日月曜日のコピペ 

それと、いま中国で全国人民代表大会(全人代、全国人代)が行われております。当初、いつまでの日程なのかも発表されていなかったんですが、公式に28日木曜日午後3時(日本時間で午後4時)に閉会とアナウンスされました。この最終日に、例の「香港国家安全法」が採決される事になっておりまして、アメリカを絡めて荒れる可能性が高い日となっております。

全国人民代表大会日程公式発表⇩

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npc.gov.cn

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

バックカラーは中国を意識して赤っぽくしてみました。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日5月25日月曜日、英国とアメリカが祝日ですのでいつも指標集中投下が多いこの2ヶ国がお休みのため重要そうな指標がありません。午後3時のドイツ四半期国内総生産も確定値発表のため恐らくスルーでしょう。

明日26日火曜日午後10時にアメリカのケースシラー社による3月の住宅価格指数の発表があります。また、午後11時にアメリカの4月新築住宅販売件数も発表されます。アメリカの現状を見ますと「新しい住宅買ってアメリカンドリームとか今はどうでもいい」ような感じになってきており、とりあえず今の暮らしを維持するので精一杯みたいな状況のようです。過度な期待はしない中で、どこまで住宅関連の数字が落ちるのか注意だけはしておきたいと思います。

27日水曜日は、特に目立った指標がありません。

28日木曜日午後9時にドイツの消費者物価指数(CPI,HICP)速報値が発表されます。多分悪い数字なんですが、果たして悪い数字に反応するのか、織り込み済みとしてスルーするのか、あるいは消費者物価指数なんて現状では見る価値が無いと捨て置くのか、発表されてみないと全く分かりません。午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)改定値が発表になります。再度来月に確定値が発表になって第1四半期の分は終了なんですが、改定値も確定値も極端な数字でなければ通常なら市場の反応はありません。ただ、いまはインフレよりGDPの方に注目が集まっているところですので、改定値と言えども僅か0.1%の変動ですらナイーブに反応してしまう可能性もあります。同じく午後9時半にアメリカの週次失業保険申請件数がありまして、継続受給者が2500万人とかオカシナ数字になっていても、喉元過ぎれば熱さを忘れる状況になってきているようです。そろそろ注目するのも止めていいかもしれません(笑)。午後11時にアメリカの中古住宅販売留保指数が発表になります。実はコレ私が待ち望んでいた指標でして、中古住宅として売れたけど引き渡しが済んでいない住宅の割合を示す指標です。いつもであれば、数字が悪化していても翌月の引き渡しが増されるであろうと言う事であまり意識されないんですが今は新型コロナウイルスをめぐるこの状況で、失業などで住宅ローンがキャンセルされたりしている方も多くなっているかと思われます。この指標単独で見ず、他の指標との整合性を評価しないとならないので難しい指標なんですが、発表直後の市場の反応と言うよりも、若干先を見たときに欲しい情報を含んだ指標と言えます。

29日金曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標の発表があります。欧米と言われる国々の失業率が軒並み2桁に突入している状況の中で、日本の失業率が果たしてどうなっているのか世界中から注目されてまして、前回3月の値は2.5%、今回4月の事前予想は2.7%となっております。この状況で失業率が2%台とか、海外では「日本は共産主義かよ!」とか言われ始めております(笑)。いや、名目失業者が存在しないとかの表向きの発表ではなく、実際の失業率から言えば共産主義の国よりも失業率が低いんじゃないでしょうか。午後3時にドイツの4月小売売上高午後3時45分にフランスの5月消費者物価指数(CPI,HICP)速報値午後6時にユーロ圏の5月消費者物価指数(HICP)速報値と欧州の指標が続きます。そして今週のメインイベント、午後9時半にアメリカの個人所得や個人消費支出など個人収支関連指標の発表と、同じく午後9時半にカナダの3月国内総生産(GDP)と第1四半期国内総生産(GDP)が発表されます。カナダ好きな私としては、このカナダのGDPは期待しております。最後、午後11時にミシガンなんとかさん確定値がありまして今週は終了となります。


 

さあ、今週は一週間ずっといい天気の東京です。たぶん今日あたり非常事態宣言の解除も出るのでしょう。外出の必要がある皆さんが堂々と外出してお仕事が出来るようになり、沈んだ経済が早く上向きになりますように願っております。

沈んだ経済を上向きにするために私も何か買い物でもしたいと思っております。何か買うにも先立つものが必要ですから、しっかりとお小遣いを稼げるよう、今週も一週間頑張ってまいりましょう。

あれ?そう言えば「オンライン申請を受け付けておりますが、できるだけ郵送での手続きをご利用ください」って言う10万円はどうなった?(笑)


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