FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/04/27 月曜日

2020年第18週の月曜日です。

本日早朝4時前後から始まったオセアニア時間ですが、先週に引き続き非常に流動性が悪いようで閑散とした取引となっておりました。ニュージーランドがアンザックデーと言われる従軍兵追悼記念日で祝日だった影響も大きいのですが、そもそも日本時間で早朝4時ってニュージーランドのウェリントンで朝7時、オーストラリアのシドニーで早朝5時ですから「さあ、今週も頑張って取引行ってみよ~」って言うのには早すぎる時間です。

そんな今週ですが、ニュージーランド以外でも祝日は多くなっておりまして、日本はゴールデンウィークの前哨戦となる4月29日水曜日に「昭和の日」の祝日です。イスラム教系の国ではラマダンのお休みになっている国も多く、29日水曜日はイスラエルで独立記念日で前日からお休み、30日木曜日は香港で仏誕節のお釈迦様お誕生日でお休み、また30日の夜は「ワルプルギスの夜」で金融市場も午前中だけとなりますが、決して某魔法少女が関係しているわけではありません(笑)。

5月1日はメーデーと言われる国際労働者の日で祝日の国が多くあります。日本では、脱◯発とかア◯政治を許さない日とか言うプラカートとか看板持って行進してるイメージのある日ですが、労働者の日であって決してデモの日ではありません。また、中国もこのメーデーはお休みでして、今年は土日を含むため5連休のゴールデンウィーク(簡体字:黄金周,繁体字:黃金週)となります。

本来でしたら、多くの人が祝日で旅行に出かけたりレジャーを楽しむ季節なんでしょうが、今年は新型コロナウイルスで楽しむどころでは無い状況です。来年には新型コロナウイルスへの恐怖から開放され、大勢の人たちが旅行や外出などレジャーを楽しめるようになりますように祈っております。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。今週は、主要国中銀の金融政策発表が盛りだくさんとなっておりまして、高ボラ期待にウキウキしております、が、たぶん大きな動きは無いでしょう。

本日4月27日月曜日、日本銀行が金融政策決定会合を行いまして、終了次第今後の金融政策を発表します。1日だけの短縮日程と事前に発表がありましたが、この場合、発表時間が何時になるのか分かりませんので、いつもの0時半を境にした大幅な金融政策変更の有無判定ができなくなっております。もっとも、今回は国債や社債の買い入れに関して変更があると高い可能性で事前に伝えられておりますので、発表を待って何らかの動きが株式市場や外国為替市場であるかとは思われます。

今回は年に4回公開されます「経済・物価情勢の展望」いわゆる日銀展望レポートが金融政策の発表と同時に公開される事になっております。これ、いつもなら非常に重要なんですが、この新型コロナウイルスでの危機的状況では「将来の展望」だとか「物価がどうだ」とか言ってる場合ではなく、目先に突きつけられている厳しい現状を打破する事にしか市場の皆さん、いや、全ての日本国民にとって意味が無い事です。意味がないと言うか、この状況で出てくる将来の展望なんて絵空事(えそらごと)にしかなりません。そうは言っても日銀としたら発表しないとならないのですから、それはそれで仕方ないんですけど。皆さんも、あまり「絵空事並べてるんじゃねえよ!」とか日銀をイジメないであげてください(笑)。

また、午後3時半からは日銀黒田総裁の記者会見が予定されておりますので、仮に会合が長引いたとしても午後3時を回る事は無いでしょう。株式市場のザラ場中に発表するのはなるべく避けたいでしょうから、今回もまた0時半を目安にしてくるものだと思われます。いつもは2日間に渡って行われる金融政策決定会合ですが、これ1日でいいなら次回からもいちにc・・・・・・(以下省略)

4月30日木曜日早朝3時、米連邦準備制度理事会(FOMC)が2日間の会合日程を終えまして今後の金融政策を発表予定です。FRBに関しては、最近はバリバリと矢継早(やつぎばや)に金融政策変更や市中経済対策を行っておりますので大きな変更は無いかと思われますが、最近行ってきた政策への追加策を行う事は十分に考えられ、内容によってはそれを評価して米国債価格 ⇨ 株価 ⇨ 為替相場への波及と言うコンボが発生するかもしれません。ただ、社債購入や地方公共団体への融資枠をあまりにも大きく拡大した場合、FRBの健全性にリスクが発生する懸念から売られる要素にもなるでしょう。その辺り、市場の皆さんもロイターやブルームバーグの御高説に従うでしょうから、FOMC直前の金融系通信社による御高説を見逃さないようにしておかなければなりません(笑)。また、FOMC結果発表の30分後、早朝3時半からはFRBのパウエル総裁による記者会見が予定されてます。

FOMCの発表と同じ日の夜、30日木曜日午後8時45分、欧州中央銀行ECBが理事会を終えまして今後の金融政策を発表します。ある意味、一番何もしていない感じのECBですが、取れる手段が少ないためなかなか厳しい状況です。ユーロ圏全体を支配する以上、FRBのようにジャンク債と言われるような倒産危険性の高いような企業への直接資金供給をこれ以上増やす事もできず、現状0%の政策金利を日銀のようにマイナスにしたら、加盟国ごとにどのような影響が出るのか難しいところでしょう。恐らくは「現状把握と景気減速への警戒感の確認、必要であれば更なる金融政策変更」と言ったキレイ事を並べるだけの発表になるように思います。金融政策変更がされるとしたら、貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)拡充と条件変更程度、よくできて、7500億ユーロの緊急債券買い入れプログラムの金額上積みくらいかと思われます。また、ECB理事会結果発表の45分後、午後9時半からはECBのラガルド総裁による記者会見が予定されてます。特にECBの場合には、理事会の結果発表よりも記者会見の方が注目されますので、金融政策に大きな変更発表が無く、午後8時45分の段階で為替相場に動きが無かった場合にも、記者会見の時間からは注意しておいた方がいいかと思います。

これ以外にも中銀の金融政策発表又は金融政策の会合としては、27日月曜日スウェーデン,カザフスタン,タジキスタン、28日火曜日ハンガリー,アルメニア、29日水曜日ジョージア(グルジア),ケニア、30日木曜日フィジー,マラウィー,ボツワナ,ブルガリア,モザンビーク,コロンビア、5月1日金曜日アゼルバイジャンなどが予定されております。また、FOMC後には米ドルとペッグしている通貨の発券国や、通貨バスケットの構成で米ドルを主としている通貨の発券国などの金融政策発表が大量に控えております。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日4月27日月曜日、特に目立った指標がありません。どうしてもと言うなら、午後11時半にありますアメリカのダラス連銀景況指数の前回値マイナス70が今回どのようになるのか興味があるくらいでしょうか。ダラスと言えばアメリカでも屈指の石油産業地域でもあり、最近の原油価格下落の影響もあるでしょう。そんな短期間に数字に出て来ないかもしれませんが。

明日28日火曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標があります。日本の指標は、数字が良いとどうなるのか?数字が悪いとどうなるのか?の判断が非常に難しく、「良いと円買い、悪くても円買い」なんてのもザラでして、まあ、ほとんどはスルーなんですけど(笑)。午後11時にリッチモンド連銀製造業指数が発表されます。リッチモンド連銀の管轄区域は農業が盛んな州とインターネット関連企業の多い州、あとワシントンDCを含むためにお役所関連企業が多くありまして、ここ最近の新型コロナウイルスによる影響を大きく受けていないのが特徴です。3月の各地区連銀製造業指数が軒並みマイナスに落ち込む中で、リッチモンド連銀だけは+2とプラス圏を維持しておりました。これが今月どうなるのか、数字自体が市場に大きく影響しなくても注目したいと思います。

29日水曜日午前10時半にオーストラリアの四半期消費者物価(CPI)の発表があります。最近オセアニア通貨は若干流動性が悪くなっておりまして、ちょっとした事で値が飛びやすい感じがありますので注意が必要です。午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)が発表されます。事前の市場予想ではバリバリのマイナス予想でして、FOMC直前と言う事もあり、ある程度の悪い数字でも大きく市場に影響が無いかもしれません。午後11時にはアメリカの中古住宅販売留保指数の発表があります。契約済みで未引き渡し物件の統計でして、いつもなら翌月の中古住宅販売への影響を測定するくらいの指標ですが、これ今回はいつもと違って住宅ローンが通らずキャンセルになった件数が多くなった可能性があり、この指標が極端に悪いだけで市場にインパクトを与えるかもしれません。

30日木曜日、月末なので色々と指標発表もありますが、まずはヤマザキ春のパンまつりのポイントシールが付いてパンが出荷される最終日となります。ちなみに、お皿の交換は5月10日の日曜日まで(北海道除く)となっております。この付近でヤマザキのパンを買う時には、悪いやつが剥がして持っていってる可能性があるので、ちゃんとシールが付いているかよく注意して購入しましょう。あと数点なのに、パンを買って帰ってきてシールが無いとヘコみます。
午前10時半に中国の購買担当者景気指数(PMI)の発表があります。いつものマークイット社のではなく、中国の官製指標でして、前回なぜか52と言う強い数字が出て「中国の官製指標はやっぱりうんぬんかんぬん」と言われました(笑)。午後2時半にフランスの四半期国内総生産(GDP)速報値午後4時55分にドイツの失業率など雇用関連指標午後6時にユーロ圏の四半期圏内総生産(GDP)など欧州の重要指標が続きます。ただ、ECB理事会の結果発表が控えているため、極端に前回値や事前の市場予想と乖離が無ければ市場での反応は限定されるかと思われます。
午後9時半にアメリカの個人所得個人消費支出が発表になります。特に今回は3月の数字でして、あれだけ消費拡大で経済成長をしていたアメリカが本格的に新型コロナウイルスの影響を受けた3月に個人消費支出がどのような結果になるのか、事前の市場予想でもエコノミストによってかなりバラツキが発生しております。FOMC通過後初めての大型指標ですので、万全の体制で臨みたい指標です。同じく午後9時半には、最近数字が大きすぎて話題の米新規失業保険申請件数や、カナダの月次国内総生産(GDP)も発表予定です。カナダのGDPは、今回は2月分ですので本命は3月分で来月の予定です。

5月1日金曜日、この日はメーデーの祝日となっている国が比較的多く指標発表が少なくなっております。指標発表が少ない中で、午後10時45分にマークイット社の米製造業景況指数(PMI)確定値の発表、午後11時にアメリカのISM製造業景況指数の発表と並んでおります。特にISM指数は、事前の市場予想が同様のPMIと比べて甘めの30台後半程度となっており、最近のPMIの流れを見ておりますと統計開始以来最低水準になっている国が非常に多く、私的にはISM指数も20台が出ても不思議では無いと思っております。また、直前のPMI確定値も速報値より大きく悪化して発表される可能性もあり、その場合PMI発表でISM指数の悪化警戒感から一気に値が動くでしょう。午後10時45分からISM指数発表の午後11時まで連続しての警戒が必要だと思われます。ISM指数と言う中ボス級が今週の最後に来ておりますので、最後まで油断できない一週間となっております。 


 

昨日は非常に暖かく、東京では20度を超えておりました。今週も暖かい日が続くようでして、空模様も今日だけ若干雨マークがありましたが、今週そして来週のゴールデンウィークもお天気がいい日が続くようです。太陽光で新型コロナウイルスが不活性化するとか言う話しもありますし、いいお天気に恵まれる今週は、一縷の望みをかけて太陽さんに頑張ってもらいたいと思います。

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太陽さんに負けないように、今週も一週間がんばってまいりましょう。 


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