FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/04/06 月曜日

2020年第15週の月曜日です。

英国や英連邦王国である豪州,ニュージーランド,カナダや、欧州など、よく欧米と言われる西側の多くの国では、今度の日曜日がキリスト教の復活祭=イースターとなっておりまして、その前金曜日となります10日が聖金曜日=グッドフライデーの祝日でお休みとなります。そのまま来週月曜日13日まで連休となるところも多いため、今週末のポジション整理などでの値動きに十分注意が必要です。

ただし、アメリカもニューヨーク証券取引所など多くの市場がお休みになるんですが、アメリカ全体がお休みとなる連邦の祝日では無く、市場がある州の祝日となっているためにお休みとなるだけのためでして、連邦機関は通常通りのところが多く、一部の市場が稼働していたり指標発表があったりと変則的な感じになります。

また、本日からオーストラリアとニュージーランドが標準時=冬時間になっております。正確に言うと昨日5日現地時間早朝3時に夏時間に変更となりまして、今後は指標発表時間などが日本時間で1時間繰り下がるので注意が必要です。夏時間の間は午前9時半発表が多かったオーストラリアの指標は午前10時半に、午前6時台に発表が多かったニュージーランドの指標は午前7時台にそれぞれ1時間遅くなります。

夏時間から冬時間に変更になる日付は、例年オーストラリアとニュージーランドは同じ日なのですが、冬時間から夏時間に変更になる日付はニュージーランドの方が早く、今年は9月27日の日曜日の予定、オーストラリアは10月4日の日曜日の予定となっております。色々と関係性の強いこの二ヶ国ですから、夏時間突入も同じ日にしたらいいのにといつも思うのですが、何かの意地なのか、あるいは何かを維持するためなのか分かりませんけど、合わせるつもりは無いようです。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で明日4月7日火曜日午後1時半に、豪州中銀RBAが今後の金融政策発表を行います。先月2回の利下げで政策金利を 0.25%まで下げている豪州が一体何を決定するのか分かりませんが、とにかく何かするそうです。もちろん中銀の会合で話し合うのは政策金利だけでは無いのですが、RBAの場合いつもどこか的外れな気がして、つい棘のある書き方になってしまいます(笑)。

9日木曜日午前3時に、3月15日に開催したFOMCの議事要旨が公開されます。緊急で0%~運用を決定した時の分でして、内容によっては荒れる要素を含んでおります。ただ、会合時間も短く、その前3月3日の緊急会合の際の議事要旨も実質半ページであった事からしますとスルー要素が高いかもしれません。

9日木曜日午前10時半に、豪州中銀RBAが金融安定性報告書(Financial Stability Review)を公表します。どこか一部の指標配信業者さんでは間違えて四半期金融政策報告としてしまってるようで、その配信業者さんを使ってるFX業者さんでは軒並み間違った表記になってるようですが、正しくは金融安定報告書です。この配信業者さん、いつもツッコんでる生産者物価指数(PPI = Producer Price Index)をどうにかして卸売物価指数の表記にしたい業者さんでして、なんのために間違った日本語表記を求めているのか意味わかりません。ドイツはPPIとは別に卸売物価指数(WPI = Wholesale Price Index)が存在しているため、ドイツのPPIだけはWPIと区別するために仕方なく生産者物価指数と表記しているようです。アメリカのPPIなんて、発表元の米労働統計局の公式サイトに「以前は卸売物価指数だったけど今は違います」とハッキリ書かれているのに、米国政府に真っ向勝負で卸売物価指数の表記です。意味わかりません。随分と脱線しましたが、そう言う事で、年に2回だけ発表される金融安定性報告書と言うものが発表される予定になっております。

9日木曜日午後8時半に、3月12日開催分のECB理事会議事要旨が公開されます。政策金利を0%維持継続決定した時の分で、今後マイナス金利に突入させる可能性はあるのか、手段は出尽くしてしまった感があるのか、この辺りが注目点になるかと思われます。先週は一方的に売られていたユーロですが、ここでマイナス金利に突入させる可能性が出てきますとユーロが更に売られる展開、マイナス金利に突入させない硬い意思が見えますとユーロが売られる展開、手段は出尽くしてしまった感がありますとユーロが売られる展開、手段はまだある感じでも具体性が示せませんと、やっぱりユーロがどうしても売られる展開となりそうです。ユーロが買われる展開とすれば、アメリカが何か失敗してドルが売られる事での相対的なユーロ買いくらいでしょうか。なんと言う悲観的な予想。話半分くらいでお願いします(笑)。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところでは、4月9日木曜日に韓国の発表があります。毎度おなじみエキゾチックカントリーでは4月6日月曜日イスラエル、8日水曜日ポーランド、9日木曜日スリランカ,セルビアなどが予定されております。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、当初は本日6日月曜日に開催予定であったOPECプラス会合が延期となりまして、9日木曜日開催が有力視されております。

www.bloomberg.co.jp

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

延期の理由が「より多くの産油国での減産合意をめざす」事から、決して延期自体がネガティブな要因ではありませんが、ただ合意形成できず会合が中止となりますと、原油の失望売りから原油安が加速するでしょう。金融市場への影響力が強い原油価格ですので、OPECプラス会合は注目しておきたいと思います。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週、週前半の月曜日から水曜日は注目に値する指標がありません。ここまでってのも少ないのですが、特に最近の指標に反応しない市場ですと、本日6日月曜日午後3時ドイツの製造業新規受注とか、明日7日火曜日午後3時ドイツの鉱工業生産とかハッキリ言って何の影響も市場に与えないでしょうし、8日水曜日午前8時50分日本の貿易収支や機械受注なんて、いつでもスルー耐性テストのような指標です(笑)。

9日木曜日午後9時半アメリカの生産者物価指数(PPI)が発表されます。最近は珍しく消費者物価指数(CPI)の発表前にPPIの発表になりますして、CPIの先行指標として注目はしておりますが、果たしてお役に立つのかどうかは分かりませんけど。同じく午後9時半アメリカの週次新規失業保険申請件数の発表があります。最近は話題に事欠かない新規失業保険申請件数ですが、これもどれだけ大きな数字が出ても動じない感じもありますが、突然評価される事もあるので注意しておいた方が良さそうです。

10日金曜日午後9時半にアメリカの消費者物価指数が発表されます。現状、正直言って過去のインフレなんて気にしても仕方ない感じもあるんですが、極端に悪い数字が出たら反応する可能性はありますし、極端に悪い数字が出る可能性もあります。

と、なんとも注目指標の少ない一週間となっております。 


 

今週もボラが低下してしまうのかどうか心配なところですが、悩んでいても相場を動かすほどの資金力もない我々です。大波を起こせる月のような強大な力が無い以上、ビッグウェーブを待つサーファーと同じようなものです(笑)。相場のビッグウェーブとも言える高ボラを期待して、今週も一週間頑張ってまいりましょう。 


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら