FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/02/03 月曜日

2020年第6週の月曜日です。

2月のスタート週となっております。正確に言えば、1日が土曜日だったため日付が変わってから早朝分が既に2月の取引となっておりまして、完全にスタート週と言うわけではありません。本来、為替屋さんとしてはニューヨーククローズまでで1日を区切れば2月1日に食い込む事なく先週の取引は1月31日で終わっているのですが、日本の税金の申告まで考えると、やはり日本の暦での区切りが必要になってきます。取引は取引、ブログはブログとか分けてやってますと、絶対に、ぜ~~~ったいに、どこかでうっかり失敗するので、ここでも頑なに日本時間で区切っております。

ついでですが、一週間の始まりが欧州のように月曜日とするところ、日米のように日曜日とするところがあります。私の意識的には一週間は月曜日始まりでして、つまり日曜日に「今週」と言えば、終わった前6日間を含む7日間と言う事になります。ところが日本では、日曜日に「今週」と言えば、これからやってくる6日を含めた7日間を指すことになってまして、日曜日に「今週」と言った時に指す期間が全く違ってきてしまいます。

私の意識と日本の週区切りの妥協点を考えて、日曜日のブログでは、終わった前6日間の月曜から土曜までを指す時には「この一週間」と言う表現にしております。正直言って、日曜日のブログで「今週は非常に良い週でした」とか書いてあったら「今週がどこを指すのか分かるだろ?」とも思うのですが、必ず「今週はまだやってきてませんが?」とかツッコミが入るので面倒で仕方なく、いつの頃からかそのような書き方になってきました。

いつも思うのですが、どうしても日曜日は週初として扱わないと許せない皆さんは、土日は週末って言わないんでしょうかね?だって、日曜日が週初なら土曜日は週末ですが日曜日は週末ではありませんよね?「おまえ週末どうしてたの?」とかの会話の中で、「おれは週末(土曜日)は家にいたけど、週初(日曜日)は映画見にいってきた」とか返事してるんでしょうか?

まあいいや(笑)。 


 

さて今週の予定です。今週は金曜日に米雇用統計とカナダの失業率など雇用関連指標があり、指標的にはそれらが一応はメインイベントとなるのでしょう。雇用統計がメインイベントになるのかどうか微妙なご時世ですけど。

 

まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。今週は、ハードカレンシー発券国による中銀の金融政策発表は予定されておりません。日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で明日2月4日火曜日、正午過ぎの午後0時半に豪州中銀RBAが今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 +0.75%を維持するというのが大方の市場予想です。7日金曜日、午前9時半に豪州中銀RBAが四半期金融政策報告を公開します。貿易で非常に深い関係である中国が新型コロナウイルスで大混乱に陥っている事もあり、ちょっとした事で豪ドルが動きやすい状況になってきているかと思われます。金融政策発表では政策金利に注目が集まりがちですが、政策金利だけではなく発表文章の細かな文言にも注意しておきたいところです。どうせロイター&ブルームバーグ頼みですけど(笑)。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところでは、5日水曜日にタイ王国,ポーランド,ブラジル、6日木曜日にインド,フィリピン、7日金曜日にロシアなどの発表があります。タイやフィリピンはFXでおなじみと言うよりお好きな方(かた)が多い方(ほう)リアルな関係性の方(ほう)でしょうけど。

毎度おなじみエキゾチックカントリーでは3日月曜日ドミニカ共和国,カザフスタン,ホンジュラス、5日水曜日アイスランド,アルバニア,6日木曜日チェコ共和国、7日金曜日ルーマニアなどが予定されております。

 

4日火曜日早朝3時からドイツのフランクフルト証券取引所において、また、6日木曜日午後5時からベルギーのブリュッセルEU本部で行われる欧州議会経済通貨委員会(ECON)において、それぞれ欧州中銀ECBのラガルド総裁の発言があるようです。英国がEUを離脱した直後ですし、直接的な言及が無くても市場が過剰に反応する可能性もありますので、今週は特に欧州関係の要人発言には注意しておいた方が良さそうです。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、5日水曜日午前11時(アメリカ東部時間4日火曜日午後9時)から、トランプ大統領による一般教書演説が行われます。英語で書くと「 State of the Union Address 」でして、直訳すると「連合の状況演説」となるんですが、この Address がなぜ日本語に訳される時に「ただの演説」ではなく「教書演説」になるのかと言えば、演説と言う自ら主体の意思表示ではなく、国の現状説明がメインになっているためでして「英語のどこにも教書なんて入ってねえじゃねえかよ!」と言うクレームはご遠慮下さい(笑)。ちなみに「一般」と言われるのは、合衆国全体の現状説明を行うためで「予算についてや経済状況についてなど一つの分野だけの事ではありませんよ」って事です。

そうそう、そのトランプ大統領ですが、懸案であった弾劾裁判について6日午前6時からの最終評決で無罪となる見込みになったようです。

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結局この弾劾裁判でトランプ大統領には「弾劾裁判で無罪判決を受けた史上3人目の大統領」と言う事実と名前を歴史に残しただけとなりました。自己顕示欲を満足させたと言う、トランプ大統領の望むところとなってしまうわけです。

この他にも、中国が春節明けであるとか、米中や米欧通商問題であるとか、世界中が対英通商協議開始であるとか様々な要因がある週となってます。春節明けに合わせ、中国人民銀行は1兆2千億元(約18兆7700億円)を市場供給すると発表しております。

www.nikkei.com

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株式市場への影響はあるかと思われますが、果たしてどの程度の効果がどの程度持続するのか、この規模で十分なのかなど、全く分かりません。中国人民銀行も様子を見ながら、金融当局として必要に応じ追加対応をしてくるかと思われます。

それと、8日土曜日にアイルランドの総選挙が予定されております。アイルランドは英国のEU離脱に関して矢面に立ってきた経緯があり、また地理的、歴史的、民族的に英国と切っても切れない関係性です。予定より早い総選挙なのですが、今まで与党に協力してきた野党側から「英国がEU離脱すると確定した以上、これ以上は協力する必要がない」と関係解消を求められ、仕方なく総選挙の前倒しとなりました。選挙結果によっては、週明け来週月曜日にユーロやポンドを中心に波乱の幕開けとなる可能性があるため、今週末のポジション持ち越しは注意しておいた方が良さそうです。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。本日2月3日月曜日、マークイット社による製造業購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。PMIは特に欧州の数字で反応する事が最近は多いので、日本時間で午後5時以降に予定されている欧州各国のPMI発表に注意しておいた方が良さそうです。3日から4日に日付が変わる瞬間の深夜24時に米ISM製造業景況指数が発表予定です。明日4日火曜日は特に目立って注目の指標はありません。

5日水曜日、マークイット社によるサービス業購買担当者計指数(PMI)確定値などの集中発表日になっております。午前6時45分にニュージーランドの失業率など雇用関連指標午後7時にユーロ圏の月次小売売上高午後10時15分にADP社全米雇用レポート午後10時半に米貿易収支、5日から6日に日付が変わる瞬間の深夜24時に米ISM非製造業景況指数が発表予定です。水曜日は注目の指標が欧州時間以降に連なっており、急激な価格変動に十分気をつけたい日です。

6日木曜日午前9時半に豪州の月次小売売上高、あと雇用統計前ですし午後10時半の米週次失業保険申請件数あたりも注意でしょうか。

7日金曜日、時間は確定しておりませんが正午過ぎに中国の貿易収支が発表予定です。そして午後10時半に米雇用統計、同じく午後10時半にカナダの失業率など雇用関連指標が今月は同時に発表されます。最後、7日から8日に日付が変わる瞬間の深夜24時にカナダのIvey購買部協会指数や米卸売関連指標の発表がありまして、今週は終了です。 


 

一年で最も寒いと言われる2月に入りました。2月と言えば受験のピークでして、なぜこんな寒い時期に、しかも受験から合格発表そして入学まで短期間で一気に集中しているのか分かりませんが、それが日本なので仕方ありません。

受験生だけでなく、受験生の家族も、そして街中で受験生や家族の皆さんと接する我々も、インフルエンザや風邪など十分注意しないとならない季節です。中国では新型コロナウイルスが爆発的に流行しているようですが、HIV治療薬と抗インフルエンザ薬で症状が改善したと言う話しもあります。

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インフルエンザのお薬の投与はまだなんとなく分かるのですが、なぜHIVの治療薬を投与してみようと思ったのか謎過ぎて私には分かりません。

もしかしたら、コロナウイルスに感染された方の中でHIV治療薬を服用中の方がおられ、その方に当初はインフルエンザと診断して抗インフルエンザ薬を投与したところ、後からコロナウイルスだったと分かり、結果としてHIV治療薬と抗インフルエンザ薬の組み合わせが有効だったとかなんでしょうか。だとしたら、プライバシーの問題なども複雑に絡んでHIV治療薬を投与した理由が報告されないのも納得できます。いずれにせよ、対処方法が無かったウィルスへの対応が可能になるかもしれないと言う事で、非常に期待して続報を待っております。

変なウィルスに負けないよう、今週も一週間頑張ってまいりましょう。


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