FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2019/12/09 月曜日

今年もあと僅かとなってきました。まだ暦的には12月の初旬ですが、金融業界的なカレンダーですと、今年もあと残すところ2週間程度となっております。

2019年12月
 
1 2 3 4 5 6 7   
8 9 10 11 12 13 14   今週
15 16 17 18 19 20 21   実質最終週
22 23 24 25 26 27 28   クリスマス週
29 30 31 1 2 3 4   

クリスマス週は確実にお休みですから、その前週の金曜日12月20日が年内最後の勤労日となるわけです。成績が良かったチームの皆さんは、クリスマス週を待たずに今週辺りから徐々にお休みに入っていく事になり、最後20日までお仕事をされる皆さんは最後まで頑張らないとならない事情のある皆さんと言う事になります(笑)。

まあ、個人でやっている我々としてみたら、クリスマス週だろうが年末年始だろうが関係なく、値が動くなら値動きを取りに行くのもいいかと思います。あるいは、長期休みに入るのを待っていて、為替取引をするのを楽しみにされていた方もおられるかもしれません。機械にお金を入れると一定の確率で銀玉やメダルが排出され、銀玉やメダルは景品にしか交換できない事になっているのに、なぜか最終的に現金に交換されているような遊戯をするより遥かに有意義な時間を過ごせるかと思います。

その前に、まずはクリスマス前までに各種金融イベントが山盛りに残っておりますので、そこから先に戦っていく事になってます。今年の指標、今年のうちに(笑)。


 

さて、今週の予定です。今週はFOMCやECB理事会や、アメリカの消費者物価指数、そしてブラックフライデーを含んだ11月の小売売上高など重要指標もある重要な週となっております。ただし、重要すぎるとよくある「◯◯待ち」に入られてしまうため、あまり重要なイベントや指標が集中するのも困りものです。まあ、そんな事を言ってもどうにか出来るものでは無いのですが。

 

まずはいつものように、純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。別途記載の無い限り日本時間での日時表示となっております。

12月12日早朝4時に、米連邦公開市場委員会(FOMC)が2日目の会合を終え今後の金融政策を発表します。最近の指標などを見ておりますと、まず利下げは無いでしょうし、先日公開されましたFOMCの死海文書いや下書き?(笑)たたき台となっているベージュブックからしても、声明文に対する大きな文言変更は無いと思われます。今回の注目はFOMCの議事結果の声明文よりも、同時に公開される長期展望(Projection Materials)にあるドットチャートでしょう。このドットチャートは何度もこのブログでも書いておりますが、簡単に言えば「今後政策金利がどのようになるのかFOMC委員らの予想を図式化したもの」でして、金利を決める皆さんが将来の金利がどのようになるのかの予想をするチート的なものです。大手の投資銀行や大口の皆さんは、発表された瞬間にすーぱーなこんぴゅーたーで画像を取り込んで丁半どっちに張るのか決めるでしょうから、動いた方に乗っかればいいだけの簡単なお仕事、でしたら苦労しないんですけどね(笑)。また、FOMCの発表から30分後の12日早朝4時半から、FRBのパウエル議長が記者会見を行う予定になっております。

次に、同じく12日午後5時半にスイス中銀のスイス国立銀行が金融政策評価理事会で決定した今後の金融政策を発表します。どうせ今回も政策金利は現状維持の -0.75%のまま、スイスフランの為替レートについては「スイスフランは過剰に評価されており、今後も介入を辞さない」とかなんとか言うでしょうが、いつもの事ですのでどうせスルーです。それより、介入介入言ってて、そろそろトランプ大統領が反応しないのかそっちの方が気になって仕方ありません。小さい国だからスルーなのか、あるいはトランプ大統領と何か密約があって介入介入騒いでも何も言わない事にでもなっているのか。金融政策発表から30分後、午後6時からスイス国立銀行ジョルダン総裁の記者会見がありまして、スイス中銀は年に2回しか金融政策発表時に記者会見を行いませんので珍しので期待しておきます(笑)。

12日は主要国の金融政策発表が集中しておりまして、同じく12日午後9時45分に、欧州中央銀行(ECB)が理事会を終え今後の金融政策を発表します。FOMCの以上に発表文では内容がつかみ難いECBですし、どうせ政策金利は現状維持の 0%で変更なしでしょう。今回の理事会はECB総裁がラガルド女史になってから初めての会合でしたので、午後10時半からのラガルド総裁による記者会見の方に注目しております。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところでは、11水曜日にブラジル、12日木曜日にフィリピン共和国,トルコ共和国、13日金曜日にロシア連邦の発表があります。

毎度おなじみエキゾチックカントリーでは本日9日月曜日カザフスタン、10日火曜日キルギスタン,アルメニア、11日水曜日アイスランド,ジョージア(グルジア),モルドバ、12日フィジー,セルビア,ウクライナ,モザンビーク,ペルー、13日ウガンダ,アゼルバイジャンなどが予定されており、そのほか米ドルとペッグしている通貨の発券国や、通貨バスケットの構成で米ドルを主としている通貨の発券国などの金融政策発表が大量に控えております。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、12月12日木曜日に実施される英国の解散総選挙が最重要なイベントとなるでしょう。英国現地時間で午後10時、日本時間で13日の金曜日午前7時に投票が締め切りとなります。なぜか、13日が金曜日の時だけは「13日の金曜日」と「の」を入れてしまいます(笑)。選挙速報が出るたびにポンドが一喜一憂するでしょうから、日本時間で12日夜から13日のお昼くらいまでは英国が誇るプロパガンダ機関英国放送協会BBC、新聞社の極端に右寄っちゃってるテレグラフ、同じく新聞社で極端に左寄っちゃってるガーディアンあたりのタイムラインはバッチリ確認し続けないとならない事態になる予定です。なにせ、BBCが官製誘導(管制誘導ではない)を行い、新聞社も自分たちの好きなように独自理論展開をするでしょうから、ある瞬間に三者三様全く違ったベクトルのニュースが発信される可能性があります(笑)。まあ、もう、値が動けばなんでもいいです。

また、同じく12日木曜日からEU本部のあるブリュッセルにおきまして2日間の日程でEU首脳会議が開催されます。ECBのラガルド総裁と同じく、この12月から新たに欧州委員会委員長がフォンデアライエン女史に、欧州理事会議長がミシェル氏になってから初めてのEU首脳会議です。大した議題がなくても派手にぶちかますのは間違い無いでしょう(笑)。今までと違った発言や意見と言うのはマスコミに取り上げられやすく、市場が反応しやすいため十分注意が必要です。

それと、12月15日に延期されておりました米国による対中関税発動をめぐり、アメリカで14日土曜日、日本では15日の日曜日お昼くらいまでに何らかの駆け引きが行われる、あるいは決定がされる可能性が高く、今週末のポジション持ち越しは非常に危険かと思われます。あえてやるなら何も言いませんが、できればポジション持たずに週を超えた方が精神的に良さそうな気がします。まあ、海外の業者がやってる追証なし口座を使ってあえてやるなら何も言いませんが、業者2つ使ってマックスレバレッジで両建てとかね(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は多いので、さくさくっと行きます。

まず本日9日月曜日、今日だけ注目の指標が少なくなってまして、午前8時50分に日本の第3四半期国内総生産(GDP)の確定値が発表になります。どうせこの発表では市場が動きませんから赤字にもしませんが、他に無いので書いておきました(笑)。

明日10日火曜日午前10時半に中国の月次消費者物価指数の発表があり中国を宗主国としている国々の為替レートが一喜一憂する予定です(笑)。午後6時半に英国の月次国内総生産(GDP)や鉱工業生産など英国の指標集中発表があります。

11日水曜日午後10時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)が発表予定です。消費者物価指数 ≒ 物価上昇率ですから、FOMC2日目の会期中のため特に注目されるかと思われます。もし、事前の市場予想から大きく下回ったとしたら、当然利下げを予想している皆さんが大きくドル売りを浴びせて来ることでしょう。逆に、市場予想を大きく上回ったとしたら、現状の利下げ休止予想を肯定するだけにとどまり、あまり動かないかとは思います。当然、市場予想と大きく乖離する事がなければ、FOMC結果待ちの雰囲気の中で空気指標となりスルーの可能性も十分にあります。

12日木曜日午後4時にドイツの消費者物価指数(CPI)、午後4時45分にフランスの消費者物価指数、午後8時にアイルランドの消費者物価指数が発表されます。午後9時45分に予定されておりますECB理事会の結果を前にしてのEU各国CPIの発表ですが、前日のアメリカに比べて大きくインパクトは無さそうな感じではあります。それでも、ドイツのCPIが事前の市場予想と大きく乖離しますと、ECB結果待ちの中で思わぬ水面への投石となるかもしれません。なるかもしれないと言うよりも、そうなって欲しい願望です(笑)。

13日金曜日午後10時半にアメリカの11月小売売上高が発表されます。これが今週のの最大注目指標でラスボスとなるでしょう。11月の小売売上高の前月比は季節調整が厳しく +0.2% ~ +0.3% 予想で、結果が +0.1% ~ +0.2% と言う鳴かず飛ばずな事が多いのですが、たまにポッと飛び出る年があります。数学的にとか統計的にとかは全く無視なんですが、実はある法則がある事に気が付きまして、今年はその法則からするとポッと出る年になるかなと(笑)。だいたい、その法則は7割くらい当てはまっているので、もし法則が成立すると今回の事前予想が +0.4%なので、結果は +0.8% ~ +0.9%くらいなんではないかと期待してます。ほとんどオカルトの世界なので、あまり気にしないでください。⇦ じゃ書くなってのはなしで。 


 

昨日は待降節第2主日と言うことで、クリスマスがどんどん近づいてきました。

この「クリスマスが近づく」と言う言葉なんですが、同じような言い回しでマラソンなどで「ゴールが近づく」と言うものがありますが、ゴールが近づいてきているわけではなく、向かっている自分が近づいているのでこちらは比喩です。一方、クリスマスと言う「日付」に関しては「時が流れている=自分が動いているわけでは無い」ので、クリスマスが近づいてくる、または、クリスマスがやってくるで正解なのではないかと言う事でした。非常に理屈っぽくて、こういうの私は大好きです(笑)。

ただボーッとしててもやってくるクリスマス、もちろん楽しいクリスマスを過ごしたいのでボーッとして待っているのではなく、お財布の厚み増量キャンペーンを展開しながら待った方がいいわけで、今週は特に重要な週となります。そんな重要な週に、多くのイベントがあって市場環境もキャンペーンを後押ししてくれてるハズです。クリスマスに向けて、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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