FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/09/18 戦績

 2018/09/18 火曜日 戦績

USDJPY         +71,200円

EURUSD        +146,122円

GBPUSD        +113,436円

AUDUSD          +4,373円

USDCAD         +87,067円

EURJPY        +212,600円

GBPJPY        +319,600円

AUDJPY         +32,400円

CADJPY         +93,300円

EURGBP          +7,205円

TOTAL       +1,087,303円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +1,869,697円

 

月間戦績(09月)

TOTAL      +17,813,151円

 

年間戦績(2018年)

TOTAL     +262,528,033円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +1,162,856,349円

 

日経平均も一気上げしまして、夜間も取引が行われおりますCMEの日経先物取引では23,650円を越える状況でもありました。今の時期は配当落ちの乖離で、日経平均現物とCME日経先物では160円くらい乖離がありますから、23,650円の160円加算23,810円程度まで現物での上昇を先物屋さんは見ている事になります。

普段はあまり株の短期売買に関心が無い私でも、ここまで来ますとどうなるのか興味は出てきます。


 

さて、昨日も為替相場は大した事が無かったので、このまま脱線話を続けます。

私が通貨を転がして利ざやを稼いでいる理由は、ミクロな視点(狭義)からすると「利ざやを稼いでお金儲けウッシッシ~生活の糧とするため」ですが、マクロな視点(広義)からすると「通貨は必ず価値が低下するため持っているだけで損する」ので、運用せざるを得ないわけです。その点、株に関して言えば、買う会社を間違えずにおけば「株は必ず価値が上昇するため持っているだけで資産として有効」と言えます。この「買う会社を間違えないように」と言うのは難しいのですが、そのごく当たり前なリスク回避としては複数の会社・セクターに分散する分散投資となるわけです。

なぜ通貨は持っていると価値が低下するのかと言えば、よく言われる「インフレ」でして、なぜインフレになると通貨の価値が低下するのかと言えば「物価が上昇したら、同じ金額で買える物が少なくなる」ので通貨の側から見ると価値が低下していると言えるわけです。

なぜ株は持っているだけで価値が上昇するのかと言えば、物価が上昇すると言う事は「物を作っている会社の収入が増える」と言う事で、株を発行している会社の収入が増える事で会社の価値が上昇し株価が上がります。

ですので、超長期的に見ますと「貯金は損、資産の保有は有効」と言う事になりまして、通貨は資産にはなりません

すると「じゃ、株だけ持ってたらいいんじゃね?」と言う事にもなりますが、株は価格の上下が激しく、普段から使うお金として持つには不都合な面が多く、短期的に資金を使う予定がある場合には通貨で保有すると言う事になります。で、せっかく通貨で持っているなら、通貨自体を運用してしまおうとなるわけです。

 

よく、アメリカ人は資産を上手に分散して投資していると言われますが、あれって日本人の資産調査結果と同じようなもので、大多数を占めるアメリカ人の分散投資状況を示しているものでは無いんです。

100億円持っていて株に投資している人がいたとしたら、99人の現金しか持たない人との平均を出すと「1人当り1億円の株式を保有している」と言う事になります。実際の低層に属する大多数のアメリカ人は、あんなマスコミが垂れ流すようなステレオタイプの分散投資が出来ているわけでは無いんです。ですから「アメリカでは小学校くらいから金融教育をしているので資産運用が上手」とか言うのも微妙なところで、小学生くらいの年齢層のほとんどが通う公立校の金融教育は、クレジットカードでいかに破産させないような教育をするのかと言う方向になってしまっているようです。まあ、その教えてる方の先生ですが、アメリカでは教師の破産も随分と多いと聞きますけど。

 

ただ、ここで重要なのは「アメリカ人は、株を持っていれば資産価値は上昇する」と言う事を知っていると言う事で、タンス預金が最高だと勘違いしてしまっている日本人との差がここになります。

もし、今から40年前に亡くなったお祖父ちゃんの遺品が今になって出てきて、タンス預金で100万円が出てきたのと、当時の株価で100万円分の株が出てきたのでしたらどうなるでしょう?例えば、私も持ってる信越化学工業でしたら、当時は1株200円弱くらいだったので5,000株、今の価値で4,800万円となります。

小さい頃から「株と言うのは無価値な紙を取引しているわけでは無い」と言うのを教え、少しでも株を買う若者が増えますと、株式市場は更に活況になる上に将来の年金問題も自己解決できる事になっていくと思います。


 

そんでもって、長い脱線から戻りまして昨日の為替市況です。トランプ大統領の対中関税発動が、当初言っていた25%の関税率から暫定税率として10%での発動となったのを市場的には好感している様子でして、

jp.reuters.com

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暫定税率のうちに問題を解決してくれると言う期待感、なんて持ってしまってるんでしょうかね?(笑)。笑っちゃうのもどうかと思うんですが、この問題、長引けば長引くほどアメリカ側に不利になるように思えてなりません。

最近、皆さんの回りの商品で「メイド・イン・チャイナ」が減ってると思いません?実際、メーカーとしたら製造コストを考えたら中国で作る必要は無く、むしろコストだけでは他の東南アジアやメキシコなどに敵わなくなってきてます。アップルが中国で製造する理由もコストなどでは無く、クオリティ担保と集中大量生産の担保のためと言われているくらいですから。中国の輸出戦略は既に成熟し始めていると言われ、ここ10年で輸出依存度は半減しGDPの20%を切ってます。しかも、中国から見た対米輸出は全体の約18%程度です。全体の金額が大きいので額自体は多くなりますし、個々の企業としては堪らないと言うのもあるでしょう。でも中国全体、特に中国政府として見たら、ここで軟弱な姿勢を世界中に見せるよりも、大人な対応を見せておいた方が、国内外での信用と言う部分では遥かにいいでしょう。

なんか最近は中国びいきっぽく見える文章が多いなあ(笑)。 

 

指標もいくつかあったのですが、指標なんて関係なく勝手に市場は動いて市況を形成しております。 

豪州第2四半期(4-6月)
1030JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅価格指数(前比) -0.7% -0.7% -0.7%
住宅価格指数(前比) +2.0% -0.7% -0.6%
カナダ7月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
製造業出荷(前比) +1.3% +0.6% +0.9%
米国8月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
NAHB住宅市場指数 67 66 67

どうせこんな時ですから、脱線ついでにもうひとつ脱線で、「指標」と「市況」と言うのをゴッチャにされている方がおられますが、「指標」と言うのは雇用統計とかみたいに公式に発表される統計数字の事で、それに対して「市況」は、市場全体の大きな動きを示す言葉です。

指標には、本来は政策金利の公表などは含まれませんが、指標と同じように公表される時刻が決まっており、市場が指標発表時と同じように公表したその瞬間に動くので、政策金利の公表なども指標と同じように扱われているだけです。

市況と言うのは、例えば「円安で輸出関連銘柄が買われた」とか「トランプ大統領のツイッター発言でドルが売られた」とかみたいな、市場で発生した事象や様子を指す言葉です。たまに雇用統計などの指標を指し「昨日の市況でドルが凄い動いた」みたいな感じで使われている方がおられますが、雇用統計は指標、雇用統計の結果で動いた市場の様子は市況となります。「しひょう」と「しきょう」音(おん)は似ておりますが全然別物です。 


 

何も無くても、うんちく講座で文字数は稼げるものですね(笑)。いや、むしろこの方が、事前に書いておかれるので朝は楽かもしれません。 


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