2018/03/01 戦績
USDJPY +211,900円
EURUSD +175,404円
GBPUSD +123,362円
AUDUSD +22,067円
USDCAD +61,777円
EURJPY +283,100円
GBPJPY +350,400円
AUDJPY +79,200円
CADJPY +86,900円
EURGBP +35,103円
TOTAL +1,429,213円
週間戦績(当週)
TOTAL +4,681,907円
月間戦績(03月)
TOTAL +1,429,213円
月間戦績(02月)
TOTAL +35,806,725円
年間戦績(2018年)
TOTAL +69,451,458円
累計戦績(専業になってから)
TOTAL +969,779,774円
そんな感じで、前日ニューヨーク時間のロンドンフィキシングタイムへ向けて、若干の月末進行と思われる値動きがあって以降は、どの通貨ペアも最近の "動意なし" 状態でして、これを "お通夜状態" とも言います(笑)。
日本語では市場が全く動かない様子は「静かな状態」と捉えますが、英語ですと随分と違います。市場に動意が無い静かな状態 = flat market を一言で表すと "congestion" メインでは混雑とか渋滞と言う意味の単語を使います。渋滞して車が動けなくなった様子が、狭いレンジでジリジリとしか動けない様子に見えるのでしょう。ここら辺、言語の違いと言うより文化や考え方の違いなんでしょうが、面白いです。
ちなみに、昨日の東京時間からニューヨーク時間開始くらいまでどれくらい動かなかったのかと言いますと、私がこの下⇩の方で大量に指標結果を用意しておいて「こんなに指標あったのに全然動かなかった」と書こうとしていた事から、およそお分かりいただけるかと。最近は指標結果貼るのにも面倒な日には、外為どっとコムさんの指標結果のページリンクを貼って「そっち見て」くらいの勢いなのに、ネタとして使えそうだと思うと取引していない通貨に対する指標の中国やスイスの指標とか、普段は全く見もしないようなスペインのGDPとかまで引っ張り出して来ます(笑)。
さて、昨日は上でもチョロっと書きましたように、前日のニューヨーク時間の後半で日本時間早朝から東京時間そして欧州開始まで、非常に値動きに乏しい相場となりました。重要指標と言うのはそれほど多く無かったのですが、なにせ購買担当者景気指数(PMI)の発表日ですので数が多い。基本的にPMIと言う指標はマークイット社が調査集計発表までやっているのですが、国によっては政府機関で同じような事をしている場合があります。中国なんかもそんな感じで、中国のPMIには「国家統計局版」と「新財版」があるのはそのためでして、昨日発表の新財版はマークイット社と共同でやっている言わば世界標準版となります。PMIの指標発表の時に「新財/PMI」と書かれていたり「マークイット/PMI」とか書かれているのはそのためです。
とりあえず、発表されても市場に即効性のインパクトを与えられ無かった指標の皆さんをお送りします(笑)。
日本国第4四半期(10-12月) | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
法人企業統計・設備投資 (前年比) |
+4.2% | +3.0% | +4.3% |
中国2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
新財/製造業PMI | 51.5 | 51.3 | 51.6 |
スイス第4四半期(10-12月) | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
GDP(前期比) | +0.7% | +0.5% | +0.6% |
GDP(前年比) | +1.2% | +1.7% | +1.9% |
スイス2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
製造業PMI | 65.3 | 64.0 | 65.5 |
英国2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
全英住宅価格 | +0.8% | +0.2% | -0.3% |
スペイン第4四半期(10-12月) | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
GDP(前期比) | +0.7% | +0.7% | +0.7% |
GDP(前年比) | +3.1% | +3.1% | +3.1% |
フランス2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
製造業PMI(確報値) | 56.1 | 56.1 | 55.9 |
ドイツ2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
製造業PMI(確報値) | 60.3 | 60.3 | 60.6 |
ユーロ圏2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
製造業PMI(確報値) | 58.5 | 58.5 | 58.6 |
英国2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
製造業PMI | 55.3 | 55.0 | 55.2 |
英国1月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
消費者信用残高 | +16億GBP | +14億GBP | +14億GBP |
ユーロ圏1月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
失業率 | 8.6% | 8.6% | 8.6% |
どうです?この錚々(そうそう)たる面々(笑)。いちいち説明してると日が暮れそうなのでバッサリ省略です。
今日の記事はこの指標⇧の皆さんと、この下⇩のアメリカの指標、ぜ~んぶ並べて「ぜんぜん動かねえよ」と言う内容にしようかと思って指標貼り付け祭りの準備を昨日のうちにしたんです。そしたらアメリカの指標のうち、失業保険の申請件数が少なかった事と予想外に個人所得の伸びが維持出来た事など、若干数字が良かったため、ドルが若干の上げ基調となりました。
米国 週次 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
新規失業保険申請件数 | 22.2万件 | 22.5万件 | 21.0万件 |
米国12月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
個人所得(前月比) | +0.4% | +0.3% | +0.4% |
個人消費支出(前月比) | +0.4% | +0.2% | +0.2% |
米国12月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
コアPCEデフレーター (前月比) |
+0.2% | +0.3% | +0.3% |
コアPCEデフレーター (前年比) |
+1.5% | +1.5% | +1.5% |
それでも、ほんと若干の上げ基調で、ドル円は107円の壁を上に突破出来るわけでも無く、ユーロドルも1.21中盤を下に抜けられるわけでも無くと言う状態です。
ちなみに最近頑張ってるカナダ、昨日は指標の数字こそ良かったのですが頑張れなかったようでして、やっぱり経常収支だと、注目されている時以外は相当の変動が無いと難しいようです。ガッカリだよ!
カナダ第4四半期(10-12月) | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
経常収支 | -193.5億CAD | -176.5億CAD | -163.5億CAD |
事情が変わってきましたのは、日本時間で深夜0時、いつもでしたら翌日分のブログ記事になる時間帯に発表になりましたこちら⇩
米国2月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
🚩ISM製造業景況指数 | 59.1 | 58.7 | 60.8 |
米国1月 | 前回値 | 市場予想(中心値) | 結果 |
---|---|---|---|
建設支出(前月比) | +0.8% | +0.3% | 0.0% |
もともとISM製造業景況指数は注目度が高い指標ですので、それが市場予想より、更には前回値よりも上回ったと言う事で、昨日そこまでに発表がありました指標の数値が全て市場予想と同じか上回っていた事と合わせてドルが買われます。いや、円が売られます(笑)。主に対円での動きになったのは、ここ最近はどの通貨も円買いに傾斜していた事を考えますとクロス円の同時上昇がユーロやポンドでの対ドルでの値動きを抑えてしまった部分もあるのかなと。
昨日は、パウエルFRB議長が先日の下院に続けて上院での議会証言を行いまして、どうせほとんど同じ事を話すのは分かっておりましたので、それほど大きな材料にはならないかと思っておりました。案の定、指標で上がったドル円を援護する程度の材料にしかならず、逆に「賃金上がってる証拠ねえんだよな」的な弱腰な発言に対して揚げ足取られ、予定されておりましたホワイトハウスによる「関税引き上げ発表」の見送りになったため合せ技でドル反落。
その後、ドル上げモードの最中に同調して上げていたニューヨーク株式市場も反落に転じ、欧州の株式市場も見事に全ての市場で下げ基調と言う事態になりました。ああ、たまにネタにされるバルチック指数だけは上げてましたけど(笑)。
そして、冒頭で「早朝に大きなイベントや事件があった場合のみスタンスを変更し」と宣言しました事件が発生します。
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
鉄鋼25%、アルミ10%の関税だそうです(笑)。
実は昨日の昼間から噂は市場に流れておりまして、
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
でも、まさか本当に鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を掛けてくるとは皆さん思っていなかったのでしょう。私も思っておりませんでした。
この噂があった上で、ホワイトハウスが 「関税引き上げ発表」の見送りを行いますとドル売り、実際に発表されると激しいドル売り。
関税引き上げ発表見送っても、発表しても、どっちにしろドル売り、
一体どうしたいのか全くわかりません(笑)。
これ、さすがに中国がWTO提訴の構えで来るでしょう。日本は遺憾の意くらいかもしれませんが、普段中国に反発している国の中にも、同調してくる国も多いかと思います。既にカナダが強い不満を表明しておりまして、恐らく在カナダ中国大使館あたりがカナダ政府に対して共闘の申し入れを行っているかと思われます。
既にカナダは今年の1月10日に反ダンピング関税で米国をWTOに提訴しておりまして、今は60日間ルールである協議機関中でして、その協議機関中に更にコレが来たらカナダとしては・・・・・・
最近、米国やカナダを見ていて思うんです。もしかしたら「日本は良い人過ぎる」のかなって。もちろん、諸外国の中でも英国ほど強気になる必要は無いのですが、もうちょっと皆さん、バランス良く出来ませんかね?
これで、およそ今週の重大イベントが終わった感じですが、普通の週末金曜日を迎えられるのか、一抹の不安が無いとも言えない感じもします。果たして今日の市場はどう動きますやら。
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