FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/12/04 月曜日

先週末に繰り広げられました、あのハリウッドも真っ青なアメリカの政局による一大スペクタクルと、ミラクルなファンタジーも羨望するような物語が原因となり、今朝は日本時間で早朝3時くらいと言う、普段は全く誰も為替取引なんてしていないような時間からピッピコピッピコと為替レートが配信されておりまして、先週末ニューヨーク終了時点での為替レートよりも随分とドル高に乖離して始まっておりました。

 

ロシアゲートにトランプ大統領が直接関与してたのでは無いかと言うような一大スペクタクル(以下略)の方に関しては、先週末のうちに瞬殺ドル大暴落と言うイベントで処理が完了しておりますので、もっぱら本日早朝の値動きに関しては、ミラクルなファンタジー(以下略)の方の税制改革法案が上院通過した方を受けたものでして、そりゃ法人税が20%になったら凄いさ。

実際には国税としての連邦税が20%になるため、地方税としての州税を合わせますとそれなりの負担がまだありますが、例えばラスベガスで有名なデラウェア州では州税は0%つまり無税ですから最高税率は20%になると言う事です。とは言っても、今までも税金が安いだけで会社の全てをタックスヘイブンに持っていくような事はできなかったように、全米の会社がデラウェア州に集中しているわけではありません。それでも、州税含めて30%を切る州がほとんどになるでしょうから、アメリカの競争力は飛躍的に上がるでしょう。税率が低い国に全てを集中させる事が出来なくても、税率が低くなったアメリカに全てを集中させたいと願う会社は多くあるかと思います。

 

会社をアメリカに集中させる際にネックになるのが外国人の労働者でして、アメリカに住んで働くのにはビザが必要になります。専門的な知識を持っている者を雇用する場合、多くは H-1B ビザと言うビザが使われますが、年間発給上限があり、しかもその外国人を採用しなければアメリカ国内で同じ条件で採用が出来ないと言う事を証明しなけらばなりません。ところが、最近では本当にアメリカ大都市圏で専門的な知識のある者が不足しておりまして、それは先日公開になりましたベージュブックでも大きく問題として取り上げられております。もしかしたら「このアメリカの好景気と減税効果から、本当に人材不足で外国人へのビザ発給が緩くなる可能性、更にビザの発給枠拡大や特別運用もあるんじゃないかな?」と、予想してみたりなんかして。

人が増えると、実際に不足している分野以外の人材も不足します。特に景気が良くなると医療関係の人材が不足するのが顕著でして、今は人数が充足しているので門戸を閉ざしているアメリカでの外国人看護師職も、以前看護師不足だった際に看護師専用のビザ H-1A や H-1C を発給したように、またこれもあるかなと。

全然このブログとは関係無いのですが、アメリカの看護師ライセンスは州ごとの発行ですが、その多くの州で共通試験になってます。日本の看護師資格を持つ者の場合、まず外国人看護師の能力を判定する CGFNS と言う試験を受け合格すると、次にアメリカの看護師試験である NCLEX-RN を受験する事になるんです。が、日本人が多いからなのかどうか謎ですが、カリフォルニア州とニューヨーク州は CGFNS に合格する事無く、直接 NCLEX-RN を受験する事が可能(SSNが必要とか問題もありますが)でして、英語力に相当の自信があれば、日本の看護師さんはアメリカの看護師資格自体はそれほど難しくありません。英語能力と言うポイント的には試験に合格すると言う事と、実際に採用する病院がOKならそれでいいのでしょう。さあ、およそ10年間発給されていなかった外国人看護師へのビザ発給があるのかどうか、もしそんなニュースがあれば「あの時、FX専業とか言う全然畑違いのヤツが言ってたなあ」と思い出してくれますと嬉しいです(笑)。

 

まだ下院との法案調整が残っておりますので、最終的な税制改革法がどう決着するのか分かりませんが。

 


 

さて今週は、とにかく米雇用統計がラスボスとして金曜日に待ち構えております。一般的に雇用統計は、雇用統計の数字そのものが市場に与える影響と言うよりも、雇用統計が将来の金融政策に与える影響を考慮した間接的な影響といえるかと思います。通常、直近のFOMCでの金融政策に関してどの程度の影響があるのかの判断材料になるかと思いますが、12月12~13日のFOMCにて利上げがある事はほぼ決定事項とも言えますので、今回の雇用統計はそれ以降、言い換えると来年のFOMCによる米金融政策の方向性を予想する上で重要な回になるかと言えます。

同じように今週発表になるアメリカの重要指標としては、日本時間で5日の火曜日に貿易収支、6日に変わった瞬間の深夜0時にISM非製造業景況指数があります。貿易収支は特に政権が気にしておりますので、金融政策の担い手FRBとしても重要視しているかと思われます。なにしろ、政権としては「利上げ反対」と打ち出してますので、貿易収支が悪化していると利上げに難癖つけてくる可能性ありますんで(笑)。

 

他にも今週は、日本時間で5日の火曜日に豪州中銀(RBA)が政策金利であるキャッシュターゲットを、日本時間で6日の水曜日にカナダ中銀(BOC)が政策金利を発表します。豪州は、いつもの如く「豪ドル高えよ」と口先介入してくる可能は高く、でも、もう市場もそんなのは慣れっこになっておりますから、果たして効くのかどうか。カナダは2回前のサプライズがありましたので、今回は恐らくサプライズはありません公演になるかとは思います。

 

さて、もう他の細かい指標は日々お送りするとしまして、本日の重要なのを最後に。本日12月4日ベルギーの首都ブリュッセルにおきまして、ユーロ圏財務相会合が行われます。それと同時に、英国のメイちゃん首相とユンケル黄帝液欧州委員長が大人の階段会談を行う事になっておりまして、この会談内容が伝わる事でポンド大荒れ雨あられ状態になる可能性もございますので、十分注意が必要かと思います。何もなければ、それはそれで結構ですので、備える事は重要ですから。

 

この円安状態と、先週末のニューヨーク株式市場が下げ渋った事で、今日の日経平均は上がるんでしょうかねえ。なんか、外的要因で上げるのは微妙な気もしますが、それはそれと言う事で上がればそれでいいです。

 


 

12月に入り世の中はクリスマス一色最高潮でして、1年のうちで最も私が好きな季節です。今週も一週間頑張るどころか、12月なんて頑張らなくても勝手に日々が輝いてくれそうな勢いです(笑)。ああ、今週も一週間、一週間は一週間しか無いじゃないか!せめて12月の一週間は二週間くらいにして欲しいと願ってやみません。いっそ、12月は永久に12月であって欲しいとまで思うくらいです。

 

そうは言っても、永久に来ないお正月も寂しいですし、クリスマスツリーと一緒に写真に写る子供たちが年々大きくなるのも楽しみです。

クリスマスがやって来て過ぎ去る寂しさを今から考えるより、クリスマスを心待ちにする子供たちと一緒に、日々を指折り数えた方がより楽しめると言う事なんでしょう。大人になると、先のことばかり考えてしまって仕方ありません。

 

そんな感じで、今週も一週間は一週間しかありませんので、日々クリスマスの準備を頑張ってまいりましょう。ついでに、仕事も頑張りましょう(笑)。


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