FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/11/14 戦績

 2017/11/14 火曜日 戦績

USDJPY         +80,300円

EURUSD        +149,087円

GBPUSD         +53,222円

AUDUSD         △7,879

USDCAD         +45,280円

EURJPY        +171,400円

GBPJPY         +64,300円

EURGBP         +33,696円

TOTAL         +589,406円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +1,308,579円

 

月間戦績(11月)

TOTAL      +15,446,381円

 

年間戦績(2017年)

TOTAL     +330,079,336円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL     +873,237,263円

 

ここ最近、全く影が薄くなっておりましたユーロでしたが、昨日は日本時間で午後4時にありましたドイツの指標に突如反応しましてそこからキレイな上げ相場となりました。見よ、この勇姿(笑)。

https://stat.ameba.jp/user_images/20171115/03/fx-sengyo/bd/bc/p/o0800047014070707547.png

ユーロが突っ走る原因と言うか、トリガーになった指標がこちら⇩

ドイツ第3四半期(7-9月) 前回値 市場予想(中心値) 結果
GDP速報・前
(季節・日数調整)
+0.6 +0.6 +0.8
GDP速報・前
(日数調整)
+1.0 +2.3 +2.3
GDP速報・前
(日数調整)
+2.3 - +2.8

確かに数字は大きく伸びておりますが、今回ユーロが突っ走るトリガーになった理由としてはこの数字の伸び以上に、発表機関であるドイツ連邦統計庁が「輸出がGDPの伸びに貢献」「設備投資の増加が見られる」とのコメントをしておりまして、この辺りにも反応したものと思われます。もっとも、ユーロが過敏に反応した一番の理由は「そろそろ動こうぜ!」と言う気分的なもの、じゃないですかね(笑)。

 

日本時間で午後6時半、英国の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)などが発表になりまして、それぞれ事前の市場予想には届かなかったのですが、それでも、先進国の中では非常に高い数字⇩ 

英国10月 前回値 市場予想(中心値) 結果
消費者物価指数(前年比) +3.0% +3.1% +3.0%
生産者物価指数(前年比) +3.3% +2.9% +2.8%
小売物価指数(前年比) +3.9% +4.1% +4.0%

それにも関わらず、一瞬だけポンド売りで反応して10分程度で何も無かった事にするスルー耐性テストで終わりました。もう、こう言う地合いと言うか、何かアラ探ししている最中には悪い内容には過敏に反応し、若干でも良い内容だったり、あるいは自分たち(市場関係者)の思った通り(事前予想)にならなければスルーと言う、まるでイジメに近い感じにも思えます。

 

指標の多かった昨日、続けて日本時間で午後7時にはまた欧州の指標でして⇩

ドイツ11月 前回値 市場予想(中心値) 結果
ZEW景況感指数 17.6 19.5 18.7
ユーロ圏11月 前回値 市場予想(中心値) 結果
ZEW景況感指数 26.7 29.5 30.9
ユーロ圏9月 前回値 市場予想(中心値) 結果
鉱工業生産 +1.4% -0.6% -0.6%
ユーロ圏第3四半期(7-9月) 前回値 市場予想(中心値) 結果
GDP改定値・前 +0.6 +0.6 +0.6
GDP改定値・前 +2.5 +2.5 +2.5

先程、GDPと言う「過去の結果の集計」で反応して急上昇したユーロですが、過去の結果よりも重要である、これからの先行き見通しを数値化したZEW景況感指数が自分たち(市場関係者)の思った通り(事前予想)にならなかったのでスルーでして、ほんと都合のいい予想(笑)。「それでも前回値は超えているんだから」とも言えるのですが、だったら事前の市場予想なんて全く不要論ですし「ドイツは予想以下かもしれないけど、ユーロで重要なユーロ圏の結果は良かったんだから」と言うなら、ユーロ圏単国の指標でいちいち反応するなって言うわけでして。結局は「いま、ユーロ買っててイイところなんだから邪魔すんなよ!このままユーロ買うぜ!」と言う気分的なもの、じゃないですかね(笑)。⇦ 本日2回目

 

ドル円はどうだったのか、ユーロ急上昇の午後4時にユーロ円の上昇に導かれて一緒に上昇、ユーロ円の円売りがドル円にも波及したと言うか、対ユーロでの激しい円売りとドル売りに、ドル売りの方が追いつかずにドル円では上昇する事になったとさ(笑)。これは一々通信社さんからの解説が無くても、チャート見れば分かります。単に三角関係のバランスを保つためにユーロ円だけ上昇は無理なので、ユーロドルとユーロ円が上がれば、仕方なくドル円が収束するだけですから。

で、ずっと上昇出来たわけでは無く、ユーロ円主導であったであろう上昇でドル円が114円直前まで来た段階で、今度はドル円怒濤のドル売りが開始です。もともと、ユーロドルではドル売りの地合いがあったため、ドル円でもドル売りの流れはむしろ自然とも言え、114円超えの攻防戦も無く呆気なくダラ下がり相場へ移行です。

 

そして、日本時間で午後10時半に発表のアメリカの指標⇩

米国10月 前回値 市場予想(中心値) 結果
生産者物価指数(前比) +0.4% +0.1% +0.4%
生産者物価指数コア(前比) +0.4% +0.2% +0.4%
米国10月 前回値 市場予想(中心値) 結果
生産者物価指数(前比) +2.6% +2.4% +2.8%
生産者物価指数コア(前比) +2.2% +2.2% +2.4%

毎度おなじみ、一番重要なコア前年比を赤の太字にしてありますように+2.4%と、事前の市場予想も前回値も 0.2ポイントも上回っております。これで翌日発表の消費者物価指数(CPI)≒インフレ率にも期待感がかかり「USA!USA!うさ!うさ!こころぴょんぴょん」のハズ、ハズなのですが、不発(汗)。つまり、「今日はユーロ買ってんだから邪魔すんなよ!」と言う気分的なもの、じゃないですかね(笑)。⇦ 本日3回目

 


 

と、言う事でして、昨日はよく言われる「ファンダメンタルズ」的な部分は、最初にドイツの指標がトリガーとなった時に方向性が一致した以外は、発表される指標は一切無視に近い値動きでした。

よく、私がシステムトレードをしているとお話しすると「テクニカルに寄ってる」と思われる方が多いのですが、そんな事ありません。指標なんかも数値化したものを分析に組み込んでますし、危険な時にはポジションを落としたり、あるいはポジションを一旦全て精算し持ち高ゼロにするのも、それをシステムが行っていればシステムトレードなわけです。

システムトレードでも裁量トレードでも、重要なのはファンダメンタルズにもテクニカルにも傾斜しないバランスです。ファンダメンタルズ以上にテクニカルなんて余裕で無視されますし、チャートにお絵描きしてる多くの線は過去の様子を見るのが本来の目的で、未来は見せてくれませんから。

 

それにしても最近このドル円の狭いレンジ(笑)。どっちでもいいから、早目にどっちかブレイクしてくれませんかね?


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