FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/10/30 月曜日

さあ、ハロウィン終わりました。正確に言えば実際のハロウィンは明日10月31日ですが、イベント的には大方が先週末で終了した感があります。イベント好きな私はハロウィンが終わって呆(ほう)けているのかと言いますと、もう次のイベントであるアドベントからクリスマスに掛けての準備をどうしようか、次のイベント準備の準備を開始するのに余念がありません(笑)。

ハロウィンは宗教的には全く関係無いお祭りですが、アドベントからクリスマスへの流れは完璧にキリスト教のイベントになりますので、今度は本番とばかりに気合の入り方が違います。ハロウィンが前年比で過去最大級でしたので、今度のアドベントからクリスマスまでの一連のイベントもインフレ率2%なんてもんじゃ無い、デノミが必要なくらいの前年比で推移させたいと考えております。と、昨晩の夕飯の時に皆んなに話しましたところ、家政婦さんから「まずは、このハロウィンの飾り付けをどうなさるのかお考えになられてから、次をお願いします」と言われ若干意気消沈気味です(汗)。まあ、まだ明日まではハロウィンですから、と言う事で。

ああ、今ならピーターパンの気持ちがよく分かる(笑)。

そうは言ってもピーターパンにはなれませんし、ネバーランドもありませんから、稼がないとご飯(おまんま)の食い上げです。お金がありませんと、ピーターパンの真似事も出来ませんから、世知辛い世の中です(笑)。

 


 

さて、それでは我々が生きていくための糧を与えてくれる、今週のイベントを確認してみましょう。

 

まず、何を差し置いてもコレ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が2日目を終えまして、日本時間で11月2日早朝3時に「FOMC Statement(声明文)」を公開します。今回は、今年最後に行われる12月12~13日のFOMCにて利上げがされるかどうかを判断するための非常に重要な回でして、政策金利は現状維持は間違い無いでしょうが、声明文がタカ派なのかハト派なのかで、大きくドルが動く事が予想されます。

もちろん、ウルトラミラクルスーパーダークホースとして「今回の利上げ」または、時空が曲がる程のサプライズとしまして「今回の利下げ」と言うのも、全く無いわけではございませんが、まず無いでしょう。可能性としましては、イエレンFRB議長が再任されない可能性が高いと言う事で、イエレン女史ご乱心とか(笑)。

それと、たまに気になるのですが「FOMC政策金利発表」と指標カレンダー等に書かれている事が多いのですが、政策金利変更の有無がこの声明文に記載されると言うだけでして、政策金利を個別に発表しているわけではありません。重要なのは、政策金利の変更だけではありませんので、ご注意下さい。

 

次に、我らが日銀が金融政策決定会合を月火で開催いたしまして、火曜日には結果を発表します。たぶん、今回は12時24分より前じゃないかな(笑)。もう、いつも言ってる事なんですが「早く発表されると何も変更なし、遅く発表されると重大決定の場合が多い」と言うこのパターン、完全に手が読まれてしまう「審議終了次第発表」と言うのは止めて、午後3時に発表とかにした方がいいと思うんですよ。

今回の金融政策決定会合では「経済・物価情勢の展望」が同時に決定され、議事要旨の発表と共に展望レポートとして、まず基本的見解部分だけ公開されます(全文は翌日午後2時発表です)。これ、年に4回だけでして、4回と言うと年のうち1/3だけかと思うかもしれませんが、金融政策決定会合自体が年に8回しか開催されませんので、半分は一緒に発表されます(笑)。

実は、ここに長期観測が書いてありまして、今回はまたインフレ率の上昇が抑えられて実質下方修正されるのでは無いかと予想されております。インフレ率の目標は確かに重要なんですが、景気自体が好調をキープしていればマイナス成長で無い限り合格点ではありまして、こと日銀の発表数値で大騒ぎするマスコミやネット上の皆さんが、また大騒ぎするのでは無いかと思っております。テストで言えば、一つの教科だけ目標に達成していないけど赤点では無い、しかし約束した点数に到達していない事は間違いないので、親兄弟親類縁者でよってたかって責め立てる、そんな姿が日銀とそれを取り巻く環境であるかと思えます。

つまり「目標としている大学に入る学力はあり=景気自体は非常に好調でIMFも日本の成長率を引き上げている」しかし「ある特定の教科だけ目標に達してない=インフレ率目標に到達していない」そんな状況なんです。大騒ぎしている皆さんは、インフレ率の目標達成=物価上昇って事は分かってますかね?1年で2%って事は100円だった物が10年後に122円、360円の牛丼なら439円、780円のラーメンなら951円、6,800円のDVDなら8,290円にならないのはオカシイ!日銀の怠慢だ!と言ってるんですが、マスコミやネット上で大騒ぎしている皆さんは逆に、物価が上がると真っ先に文句言いそうな気がしてなりません。

 

続きまして、最近は何かと話題の多い英国で、中央銀行であるイングランド銀行(BOE)が金融政策委員会(MPC)の2日目を終えまして、日本時間で11月2日午後9時に「The minutes of the MPC’s meetings (MPC議事録)」と「The interest rate decision(政策金利)」が公表されます。今回、事前の市場予想では、現状 +0.25%から 25bp(ベーシスポイント)引き上げ +0.50%への利上げとなってまして、発表直後にどう動くのか、現時点では予想がつきません。

利上げを予想する向きが多い中で、もし今回は据え置きとなった場合には激しくポンドが売り浴びせられるでしょう。ただ、利上げとなっても過去には織り込み済みと言う名の下で売り浴びせられたり、逆に確定したと言うごく当たり前の事象で激しく買われたり、または完全スルーなんて事も(笑)。こればかりは、直前の雰囲気から占うしかありません。

先程の「FOMC金利発表と言うのは本来は無いんですよ」と言うのは逆で、英国の場合にはちゃんと「金利発表」と「議事録公開」を別々に行っております。ただ、一言言わせて頂ければ、よく「BOE政策金利発表」とか書かれておりますが、正確に言いますと「BOEのMPCが金利を決定し発表しております」ので「MPC政策金利発表」が正しいと言うことになります。アメリカのFRBに相当するのが英国ではBOE、日本では日銀で、アメリカのFOMCに相当するのが英国ではMPC、日本では日銀政策委員会と言う事になります。

 

それと、もう一丁今週は重要な指標がありまして、毎月第一金曜日の付近でございます雇用統計(笑)。なぜか雇用統計は笑ってしまうのですが、必ずしも第一金曜日では無いと言うのは何回もご説明しておりますので、よろしくお願いします。

「そんな事初めて聞いた」と言う方は、この辺りを見て頂ければ⇩

fxse.hatenablog.jp

fxse.hatenablog.jp

今回の雇用統計はFOMC直後となりますが、市場では今回のFOMC自体が12月の利上げを判断するための指標のような扱いですので、雇用関連指標に重大な関心を寄せるイエレン女史がFRB議長である以上、この雇用統計も12月の利上げ可否を判断するシステムの一部であると言えます。

先月の雇用統計は、あの2度もやって来たハリケーンのおかげで「非農業部門雇用者数」が散々な数値であったため、今回の雇用統計ではリバウンド分を加味された数字となり、事前予想としては +31.0万人と言う非常に大きな数字となっております。ただ、金融関係の皆さんはバ◯が多いため、事前予想とかそう言うのは実際の数値が発表された瞬間に忘れ、感覚で多いのか少ないのかしか判断出来なくなるのが特徴です(笑)。この際、前回値や事前予想は無視して、発表された数字が大きいのか小さいのか、もうそれだけで判断した方がいいかもしれません。もちろん、直前にありますFOMCでの内容があまりにも弱腰であれば、いくら雇用統計の数字が良くても盛り上がりに欠けるかもしれませんので、そこは調整が必要です。

 

細かい指標では、本日はドイツの指標で「小売売上高(前月比指数)」とか「消費者物価指数(CPI)」が発表になります。明日10月31日は、ユーロ圏で「失業率」と「第3四半期GDP」「消費者物価指数(HICP)」それと「カナダGDP」の発表があります。

もうFOMC会期中なので大きな影響はありませんが、10月31日に「シカゴ購買部協会景気指数」「消費者信頼感指数」が、翌日11月1日には「米ADP全国雇用者数」「ISM製造業景況指数」の発表があります。まあ、市場は多少反応するでしょうが、実際にFOMC議事に与える影響と言うのは考えにくいので、大騒ぎするほどでは無いかとは思います。

同じように、BOEのMPC会期中になります11月1日に「英製造業PMI」翌日2日に「英建設業PMI」がありまして。他にも2日にはドイツの失業率があったりもします。ユーロ圏全体では9%以上と言う恐ろしい失業率を誇っておりますが、ドイツでは5%台後半で推移しておりましてこれがどのように変化するのか、もし多少でも改善した場合、割りとユーロ相場に影響があるかもしれません。

雇用統計一色になるであろう11月3日、日本では文化の日の祝日でお休みの方が大勢おられるかと思います。雇用統計以外にも、英国ではPMIシリーズの最後の指標で「英サービス業PMI」が発表になります(笑)。また、雇用統計と同じ午後9時半に「米貿易収支」も発表になりまして、今回はカナダでも同じく「雇用統計」と「貿易収支」が発表になります。最後、午後11時に「米ISM非製造業景況指数」が発表になり、今週のおよそメインどころの指標発表は終了です。

 


 

他にも色々とあるのですが、いま個人的に非常に注目しておりますのは米国債利回りでして、今週はFOMCもありますし、もしかしたらボーナスタイムが舞い込んで来る千載一遇の「ちゃぁ~~~~~~んす」かもしれませんよ(笑)。 

 

さて、今週は週の途中で月が変わるわけでして、いよいよ今週末は11月となります。11月と言えば・・・・・・、あれ?なんだ?

祝日が2回あります(笑)。アメリカではサンクスギビングがあり、大売り出しのシーズンが到来です。サイバーマンデーセールやブラックフライデーセールもありまして、これまたサブスクリプションなどの年間更新をすると半額以下で出来たりするビッグチャンスだったり。キリスト教的には、セントマーチンデーやセントアンドリュースデーがあり、セントアンドリュースデーの次の日曜日からアドベントに入ります。

つまり、本格的に年末に向かうって事ですね(笑)。と言う事で、年末に向けてピーターパンの真似事が出来ますように、今週も一週間、頑張ってまいりましょう。 


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