FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/10/02 月曜日

今日の早朝オセアニア相場、さすがにカタルーニャ独立程度の話題ですとユーロも落ち着いてまして、どちらかと言えば円の方が動いていた感じです。なんだろ、この月曜日早朝4時5時に積極的に動く最近の流れ(笑)。 

 

さて、いよいよ1年の最終戦に突入、第4四半期の始まり10月になったわけです。  

私ね、昔から思ってるんですが、この10月から12月って本当に罪な月だと思うんですよ。何故かと言いますと、月の部分の数字が1月から9月までは1桁で、10月から12月まで2桁なんです。当たり前って言えば当たり前なんですが、1年のうち僅か1/4しか無い10月から12月のせいで、1月から9月もコンピューター上で01月から09月と2桁で表示する事を強いられるんです。いっそ月だけは12進数(又は16進数)として、10月をA月・11月をB月・12月をC月としてしまったらどうかと(笑)。

つまり、こんな⇩感じですかね。どうですか?くだらないでしょ?(笑)。 

The 1 Year / 1年間
現行 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
12進 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 A月 B月 C月
Eng Jan Feb Mar Apr maY jUn juL auG Sep Oct Nov Dec

ちなみに3行目の英語省略形が若干おもしろい書き方がされてますが、通常は3文字表記で1文字目又は3文字とも大文字ですが、1文字だけ大文字になってまして分かりやすくするために赤字にしてあります。これって全部の月を1文字で表す方法として、たまにプログラム中で使われる事がある表記方法でして「JFMAYULGSOND」の12文字がそれぞれの月に該当します。

 

まあ、実際にABC月とかそんな事をするなんてできる筈が無く、とりあえずコンピューターでの処理の事だけを考えて言ってみただけです(笑)。桁数が揃ってると、非常に処理がしやすいんですよね。コンピューターの計算で一番大変なのは「浮動小数点数演算」と言いまして、小数点以下の桁数が変化する数の計算。実はコンピューターはこれが非常に苦手なんです。

大昔、まだ2000年になる前に事になりますが、家庭用のコンピューターのCPUに浮動小数点数を効率的に処理するロジックを組み込むと価格が非常に高くなってしまうため、浮動小数点数の演算だけをするICをオプションで設定していたような時代すらありました。あれからまだ四半世紀しか経過していないのに、当時数億円はしたであろう性能のコンピューターが、現代ではアマゾンで注文したら翌日には宅配されて来る時代です。考えてみたら、恐ろしい。

 


 

文字数も稼げた事ですし、為替の話しにでも行きましょうか(笑)。

 

今週は月初週ですので指標が盛り沢山です。そして、そんな中でも一番の注目指標は、なんと言っても米雇用統計でしょう。

今回の雇用統計、非農業部門雇用者数の市場予想は各社とも非常に低い予想でして、+8~15万人程度の予想をしているところが大半です。さすがに +8万人を市場予想平均として書いている某FX業者はどうかなって思うんですが、それでも +13万人程度が市場予想って感じですと、最近では稀に見る低水準です。

実はこれ、今回はハリケーンの影響が入ってまして、全米の非農業部門雇用者数増減しかも季節調整された数字ですので、ハリケーンの影響は非常に無視できない影響を与えると予想されてます。ですので、予想を越えたからドル買いになるかとは限らず、前回値の +15.6万人を超えて通常月の予想を超えた感じのドル買いに入るのかなと考えております。わかりませんけど(笑)。

 

他にも色々と指標はございますが、雇用統計の前日5日の木曜日に米貿易収支の発表がありまして、もうずっとトランプ大統領が指立てながら力説しているので、今回も否応なしに注目されるでしょう。ええ、トランプ大統領としては数値が悪い方(貿易赤字拡大)が攻撃対象として使いやすいので、本来は数値が良い(貿易赤字縮小)の方が良いのでしょうが、心裏腹と言うところでしょうか。 

 

中国が国慶節の連休で本日月曜日から週末金曜日まで丸々一週間、中国本土にあります金融市場は休場となりまして、香港は本日は国慶節でお休み、5日の木曜日も中秋節の振り替え休日でお休みとなります。正直言いまして、外国為替相場的には、あまり影響は無いかと思います。

ただ、中国の祝日の最中、しかも国慶節と言う建国記念の連休中ですので北の方の懲りない面々は若干大人しくしていられるかな、みたいな(笑)。

 


 

スペインのカタルーニャ地方が独立を掲げ、住民による独立の是非を問う投票が昨日行われました。独立自体の是非はともかく、この現代においても民意を問う事に対し、中央政府からの警察官派遣による力づくでの抑止を行おうと言うのが、驚きを通り越し少々ショックすら感じます。

www.nikkei.com

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国家が国家として認められるためには、もう少し簡単に言い換えれば、独立ができるのかどうかは、どれだけ多くの既存国家から国家承認を得られるかです。その独立する過程で被独立国側から暴力的な行為があると、新国家の設立を認める機運が世界的に高まると言う事を、スペインの現政府は歴史から学んでいないのか残念です。

EUから離脱を決めた英国を、夫婦が離婚する事に例える記事が多くありましたが、同じように今回のカタルーニャ独立を夫婦の離婚に例えますと、もう夫婦としてやって行かれないと行っている配偶者を、離婚阻止するために暴力で家から出さないように縛り付けているようにも見えます。

 

ただ、カタルーニャ新政府となろうとしている現地方政府が、どれだけ既存国家から国家承認を得られるように根回ししてあるのか微妙な部分もありまして、当然カタルーニャ新政府を国家承認した場合、スペイン政府からは相当に恨まれるでしょうから、国家承認を進んでする国がどこまであるのやらと言う部分は興味あります。

北朝鮮は確実に承認するでしょう(笑)。台湾も承認するでしょうし、紛争を抱えてる国家は承認する傾向が高いかと思われます。また、スペインとの関係はどうでも良い遠方の諸島国家や、カタルーニャからの援助を期待してスペインを旧宗主国とする国家からも承認されるかもしれません。アメリカは大統領がアレですしスペインも報復措置が難しいでしょうからもしかしたら承認するかもしれませんし、同じ理論で行きますと、ロシア中国も承認可能でしょう。また、日本は歴史的に国家が独立を宣言した際には、なるべく早く国家承認をする傾向がありまして、ある意味でその部分は中立的とも言えます。よって、日本も国家承認する可能性があるでしょう。

問題はEUですね。カタルーニャは独立しても現在の地位を継承してEUへの参加を希望しておりますが、EUとしては独立したら新国家として加盟申請するように要請しております。そして、当然ですが表向きは現EU加盟国は現EU加盟国であるスペインの肩を持つでしょう。あくまでも、実際に独立できるまでの話しです。ただ、そうするとEU加盟国からの国家承認が得られるのかどうか、微妙ですよね。周辺諸国から国家承認が得られなければ、独立したとは言えませんので。

国と言えるのかどうかわかりませんが、欧州では北キプロス(国家承認してるのはトルコだけ)は国家承認するでしょう(笑)。あと、国際社会的には英国の国家の一部ですが、カントリーではあるスコットランドも。もしかすると、カタルーニャは国家承認してくれたお礼として現在英国の一部であるスコットランドを国家承認してくれる、真っ先の国になるかもしれません(笑)。ほんと、北キプロス状態です。

北キプロス・トルコ共和国

Wikipedia

 

と、半分妄想を書いてみたんですが(笑)。もしかしたらこれからの時代、国家と言うのは「国土・国民・統治能力」と言う今まで必要とされてきた枠組みを外れ、もっと新しい形が必要になって行くのかもしれません。

現在は国家としてでは無く、慈善事業を行うエンティティとして国連にオブザーバー加盟しているマルタ騎士団など、ある意味ではこれかの国家の最先端の形だったりするのかも。なにせ、現在でも外交関係として100ヶ国以上の国に大使館持ってる(本国・隣国兼官も含む)くらいですので(汗)。 

 

そのうち、世界の安全は国連に代わる何かの組織に世界中の国家から委託され、国は国民や経済だけに注力できるようになり、独立したければある程度の人数が集まって申請すれば認められるような新しい形、そんなのが出来たら面白いなとは思います。そしたら、世界中の大企業は従業員と共に独立し、国家になるんでしょうかね。Google国はできそうですし、ゴールドマンサックス国も可能でしょう。ただ、物を売る企業は締め出されたら商売出来ませんので、アマゾン国とかは難しいのかな。

なんて考えるのも面白いです。 

 


 

世界を見ますと、非常に目まぐるしく日々変化してます。ただ、どんなに世の中が変わっても、私たちが日々する事は変わらず食べる事と寝る事(笑)。いや、楽しく美味しく生きるために必要な栄養を摂るために食べる事は重要ですし、安全に快適に寝るためにお金を稼いで頑張っているとも言えます。

世界の流れに翻弄されないように、自分のする事、できる事、そう言う足場はしっかり守って行く必要は、今後益々重要になってくるのでしょう。

 

そう、まずはハロウィン、そしてアドベントにクリスマス。イベント盛り沢山な楽しい年末を迎えるため、第4四半期最初の今週も一週間、頑張ってまいりましょう。 

 


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