2017/05/29 月曜日
本当に5月の最終週です。先週も書いたのですが、5月末日を含む今週の金曜日に米雇用統計があるので、金融関係者にとっては実質先週が月末週、今週は月初週のような感じです。雇用統計、もうちょっと発表日の定義を簡潔にしてくれるとありがたいのですが、統計数値の発表と言う事で、当たり前ですが集計する日の日程を優先しますのでしかたありません。雇用統計が発表される日、過去に何度も何度も書いておりまして、はてなにお引っ越しして来てからも2回書いております。
もう一度おさらいしておきましょう。
雇用統計の発表日は「毎月12日を含む週を基準週として調査を行いその3週後の金曜日に発表」 となっております。
2017年5月(~6月) | |||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ||
⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ | ⑪ | ⑫ | ⑬ | 基準週 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 1週後 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 2週後 |
28 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 3週後 |
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
過去に何度も登場しておりますこのカレンダー、これをご覧頂ければ分かりますように、今月5月は12日を含む週が5月の第2週目となっておりますので、その3週間後の月末を含む週の金曜日に雇用統計の発表となってます。たま~に第2週目の金曜日に雇用統計が発表されますのは、例えば今年3月がそうでしたが上の説明を元に2月から3月のカレンダーを見ますと簡単です。
2017年2月(~3月) | |||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1 | 2 | 3 | 4 | ||||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | |
⑫ | ⑬ | ⑭ | ⑮ | ⑯ | ⑰ | ⑱ | 基準週 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 1週後 |
26 | 27 | 28 | 1 | 2 | 3 | 4 | 2週後 |
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 3週後 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
と、言う事でして、巷に溢れている「雇用統計は毎月第1金曜日」と言うのは不正確と言うより、むしろ間違っておりますので、そんな書き方をしている証券会社やFXブローカーがございましたら「あはは(笑)。ばっかじゃね~の?」と笑ってあげて下さい。もし、そのような書き方をしている証券会社やFXブローカーの言い訳が「分かりやすくするため、簡単に書いている」だとしたら「そんな事も分からないと思って、バカにしてるのか?」と怒って下さい。
そもそも、間違っている内容なので「金融商品の広告規制」の「虚偽記載」です。こんな事程度と思われるかもしれませんが、雇用統計は毎月第1金曜日と言う表示を信じ切っていて、たまたま第2金曜日にポジション持ったまま仕事に追われて相場など見れずにいた人が、追証掛かるほど大損失出す可能性だってあるんですから。
さて、雇用統計の発表日の件を書いていていたら、いつものように興奮してきてしまったので次に行きたいと思います(笑)。
本日はグローバルマーケットでは、ロンドン市場がバンクホリデーでお休み、ニューヨークがメモリアルデー(戦没者追悼記念日)でお休み、またローカルマーケットでは中国の全市場が旧暦端午の節句である端午節でお休みとなっております。特にロンドンとニューヨークがお休みですので、東京時間が終わりますと欧州時間はいつもの半分以下の雰囲気で、ニューヨーク時間は完全に動意が感じられない事になるのでしょう。あるいは、商いの薄いところを狙ってガンガン攻めて来るのか(笑)。
そして、細かい指標がパラパラと散りばめられておりまして、5月31日の水曜日にはドイツやユーロ圏の失業率、ユーロ圏の消費者物価指数、翌6月1日には英国製造業PMIやADP雇用者数集計などあります。
指標とは若干違うのですが、日本時間で6月1日早朝3時に米国地区連銀経済報告、通称ベージュブックが公開される予定でして、これ雇用統計とは別に、6月のFOMCで利上げがどれくらい行われる可能性があるのか推し量れる重要な参考物件となってまして、場合によってはベージュブックで一気に波に乗り、雇用統計はオマケ程度となる可能性も若干ですがございます。先週末、FF金利織り込み度が100%に到達しております。もし仮に、ここで利上げに消極的にならざるを得ないような状況の内容だった場合、一気に債券価格が上昇しドル売りになり「一体どこまで行くのやら状態」になる可能性が高いでしょう。逆バージョンは、いつもの「織り込み済み」の一言で終了、そっちの方がより確実です(笑)。
こんな指標やベージュブックなんかより、もっと恐ろしい事がありまして、トランプ大統領のロシア問題。先週は、当の御本人様(トランプ大統領)は外遊にお出かけになられ、この問題は当事者が居ない中で敵は着々と準備を進めてきております。何かあれば、それこそ一気に米ドルは売られるでしょうからねえ(汗)。
このロシア問題、ロシアゲートとも言われておりますが、そもそもココまで大問題になる事なのか個人的には少々疑問でもありまして、我が国の森友学園や加計学園の問題とも非常に被ると言いますか、マスコミ親和性の高い問題と言いますか(笑)。こちら側は追求する民進党側に壮大なブーメランが日々押し寄せているようですが、アメリカの側はブーメランはあまり無いようなのでトランプ大統領は若干厳しい対応に迫られている部分があるようですが。それにしても、生きるか死ぬかの問題では無く、ある意味「この程度の問題」が政局を揺るがしているのは、このご時世でも、まだ平和に近いと言う事なのでしょうかねえ。
そうそう、生きるか死ぬかの問題と言えば、また北のカリアゲくんがミサイルを打って大成功と国内でアピールしているとの報道がありましたが、こちらも構ってあげませんと、また「かまってちゃん」の悪い病気がいつ発病するか分かりませんので、よろしくお願いしておきたいと思います。
色々な大きな問題が世界でひしめいておりますが、我々は自分自身と家族を守り、そして周囲の人たちで助け合って生きていくのが精一杯です。
せめてその、自分たちの生活は自分たちで守れるように、今週も一週間、頑張ってまいりましょう。
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