FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/01/27 戦績

 2017/01/27 金曜日 戦績

USDJPY        +227,900円

EURUSD        +134,994円

GBPUSD        +113,604円

AUDUSD         △4,227円

USDCAD        △29,338円

EURJPY        +141,800円

GBPJPY         +79,300円

EURGBP         +36,455円

TOTAL         +700,488円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +4,411,717円

 

月間戦績(01月)

TOTAL      +18,816,226円

 

年間戦績(2017年)

TOTAL      +18,816,226円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL     +578,373,075円

 

昨日は、朝から日本のCPIが発表されたのですが動意薄なんてレベルじゃ無く、全くの無反応状態。いや、この指標発表を待っていて発表と同時に動くの止めたんじゃ無いかと言うくらいに動かなくなりまして、通常は指標発表からの15分間と言うのは一番動く時なんですが、なんとCPIが発表されました午前8時半からの15分間でドル円が動いたのは、僅か 6pips (笑)。まあ、別に私は日銀の回し者では無いので、どうでもいいと言えば、どうでもいいのですけど。

このCPIが発表になった午前8時半くらいにはドル円が114.50近辺でして、その後、午前9時の東京時間コアタイムが開始しましても、その辺をうろちょろしているだけでした。事態が急変し、115円を一気に付ける勢いになりましたのは、日銀が国債買入を増額したと言うニュースが伝わってからです。

 

まずこの国債買い入れですが、これがまさしく「量的緩和」です。いろいろとパズルのように言葉を組み合わせ「なるべく国民に分かりにくいように、分かりにくいよう」にと頑張っておりますが、もう一度言います「日銀(中央銀行)が国債を買い入れる、これが量的緩和」です。いま日銀が公表している正式名称は「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」と言います。「量的」と「緩和」を引き離して、さも量的緩和では無いかのように見せかける用意周到さです。

wikipedia でも、一般的に報道などで使われている「量的緩和」で調べますと「量的金融緩和政策」に飛ばされまして、決して量的緩和だけでは表示すらさせません。しかも、なんと wikipedia日本語版 では「日本銀行が2001年3月19日から2006年3月9日まで実施していた」と書かれておりまして、今は量的緩和をしてないかのように書かれております。しかし、もっと複雑な物に組み込まれただけですので、この wikipwdia のページを読んだ方に「ああ、日本は今は量的緩和はしていないんだ」と、ミスリードさせる意図がバッチリ感じられます。ちなみに、wikipedia 英語版ページですと、日本の記述に関しては「2007年以前」と「2007年以降」に分けて書かれておりまして、2007年以降の項目では更に別ページでアベノミクスへと誘導されております。多分、wikipedia 日本語版の量的金融緩和政策のページは、日本橋三越の裏辺りで監修しているような気がします(笑)。

 

さて、いつものように脱線気味と言うか、複線ドリフト状態なわけでして(笑)。まあいでしょう。

昨日、日銀が国債買入を増額したと言うニュースが伝わり、円が急激に売られ始めたのが午前10時10分です。そこら辺の事情は、ロイターのニュースになってまして、

日銀は午前10時10分、国債買い入れを通告した。対象は「残存1年超3年以下」(買入予定額4000億円)、「残存3年超5年以下」(同4200億円)、「残存5年超10年以下」(同4500億円)の3本。

市場では「対象年限は事前の想定通り。残存5年超10年以下の買入額が前回オファー分から400億円増額となった点については意外感があるが、日銀はイールドカーブ・コントロールにより金利の上昇を抑制する動きに出たもよう」(国内証券)との見方が出ていた。

jp.reuters.com

と言う事です。

10時10分に発表になりますのは日銀のスケジュールで事前に分かっておりまして、こちらに書いてございます ➩ オペタイムテーブル : 日本銀行 Bank of Japan   と言いましても、なかなかどれなのか探すのも大変でしょうから、料理番組よろしく抜き出しておきました(笑)。ちなみに、画像データーなのは私がやったのでは無く、日銀さんの仕様です。この一番右側の「国債買入オペ」と言うところです。

http://www.boj.or.jp/mopo/measures/mkt_ope/img/opetime5.gif

 

 

実はもう一つ見て頂きたいものがございまして、昨日のドル円1分足のチャートなんですが、朝のこの辺りの部分だけ抽出してあります。

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この 08:30 の赤丸のところが、CPI発表してもスルーだった部分でして、本当に全く動いていないのがよく分かるかと思います(笑)。そして、その右側の方に、赤い棒線を引っ張ってあるのですが、その右上は10時10分のドルが急伸した部分でして、左下は 09:30 となっております。よくあるチャートのお絵かきのようでもあるのですが、09:30 までは特に方向感の無かったドル円が 09:30 からキレイに上昇しているのがお分かりになられるかと思います。

何が言いたいのかといいますと、ぶっちゃけ「事前に銀行へ情報漏れてませんか?」と言う事です。もし、債券担当者から為替担当者に「今日、日銀が国債買入を多くするらしいよ」と伝わっていたら、確実にドルを買うでしょう。為替にインサイダー取引は存在しませんので、企業倫理の問題だけです。

 

ちなみに、買入金額が増えた事に関しては、昨年12月30日に日銀が発表しております「当面の長期国債等の買入れの運営について」と言う PDF ファイルにてちゃんと書いてありまして、PDFファイル自体は ➩ こちら です。

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ね?ちゃんと、2,900~5,300億円と書いてありますので、特に問題であったり、これを持って経済状態が良くなっていないとかは全くありません。

 


 

今日は、ちょっと面白かったので、日銀陰謀説や日銀情報漏洩説をとりあえげてみました(笑)。でも、やっぱり午前9時半からの無理なドル買いが気になるんですよね。ほら、いつもは相関してる日経平均も無視して一方的な上げでしたんで。

まあ、正直なところ、漏れているとかそう言う事は無いと信じたいのですが、マイナス金利を発動させる時の金融政策決定会合で、事前に漏れていたとしか思えない日経にすっぱ抜かれとかもありますんでねえ……

やはり正直に言えば、本当はどうなのか、気になります。