2016/11/21 戦績
早朝に発生しました地震で東京も少し揺れました。割りと高い階ですと、長~い感じの揺れが先に来て気持ち悪い感覚があるので地震が来そうなのが分かったりします。今のところ大きな被害とかは無さそうなので、良かったです。
さて、本日はこれから例の朝食会とやらなので、長文での講釈たれは無しでサラッと、サラッと行きます(笑)。
ポンド以外、いつもの月曜日よりは若干動きがある程度で、先週からの流れのままドル高にも行かれず、かと言って調整に入る事も出来ないような微妙な地合でした。まあ、その中ではカナダドルと豪ドルなど、資源国通貨と言われる通貨は買われ堅調に推移しました。
そして問題児のポンドですが、日本時間で午後10時26分過ぎに突如一気買いの流れになりまして、そこまでもジリジリと買われておりポジションが買いに傾斜していたから良かったようなものの(汗)。英国のハモンド財務相が何とかかんとか言ったとかとか色々言われておりますが、もう今は何でもいいような状態になっている感じもします。
さて、昨日ちょっと話題になりましたこちら、
ECB Tells Brexit Banks Not to Rush to Leave the U.K.
英国脱出を希望する銀行に対し「慌てないように」との見解をECBが示す
この記事内で、冒頭で僅かに触れる程度に終わっているのですが、非常に重要な部分がありまして、こちら 、
To avoid any potential bottlenecks in the process, policy makers are considering allowing banks to use their U.K.-approved internal risk models for an extended period until euro-area regulators are able to hire more staff and perform their own assessments,
(一連の銀行移転に関する)プロセスが滞るのを予防するため、ユーロ監督当局が人員を増やし独自に(銀行の)評価が可能になるまで、相当の期間にわたり、英国で承認されている内部リスクモデルを認めることを当局者は検討している
いつもの事で日本語的に分かりやすくするため、かなり意訳が入っているのですが、つまり「英国から一気にEU内に銀行がやって来ると、銀行免許の審査なんか絶対に滞るから、信用リスクを諮るのに一般的に用いられている内部モデル(資本要件など)に関しては、英国で承認されていたらそれを認めとこうぜ」と言うものでして、実質的に英国の銀行免許を英国がEU離脱した後でも認めざるを得ない状況であると告白しているようなものです。
まあ、信用リスクの評価に内部モデルを使う事は、バーゼル委員会が「どうせ、最適化とか言って資本要件を無理やり引き下げたりするんだから、止めようぜ」とか言い出しておりますが、現時点では他の手法に簡単に切り替えられるワケでも無く、実質的にはこれしか一律で評価する術は無いでしょう。
段々と、EUを離脱する英国より、英国に離脱されるEUの方が厳しい立場が露見して来たような気がします。これ、英国としたら一方的に「EUの銀行免許は英国で有効とする」とか宣言できますんで、EUに移った銀行が英国内での銀行業務を継続させるのは容易なんです。
さあ、こう言う問題が次から次へと出てきて、そのうち「早くEU離脱させてくれよ」と言う英国と「ちょっと、もうちょっと待ってくれ」と言い始めるEU。どちらに主導権が来るのか、遠からず分かりそうな感じがします。
あれ、全然サラッと終わらなかった(汗)。