2016/09/28 戦績
う~ん、市場は「何待ち?」ですかね。もう来週末の米雇用統計待ちですかね。ギリシア問題や英国EU離脱問題で、報道が出る度に市場参加者が一喜一憂し、上へ下へと通貨も株も債券も乱舞していた頃が。ああ、懐かしい(笑)。
さて、昨日のブログでちょこっと書いたのですが、
もし仮にEU体制が崩壊するような事があったとしたら、もしかしたら、あるいはと言う事も無いわけではありません。なにしろ、私達が小さい頃にソビエトが崩壊するとか考えられませんでしたし、何があるのか分からないのが歴史ですから。
「もし仮にEU体制が崩壊するような事」なんですが、最近はドイツ銀行の経営破綻の可能性に関しまして経済系のニュースでよく取り上げられておりまして、もし仮にドイツ銀行が破綻しますと、EU体制の維持も難しくなるのでは無いかと言われております。そう、既にドイツ銀行の経営破綻は囁かれておりまして、それがEU体制の崩壊に直結する可能性があるのだとすれば、もう後者も可能性が出てきていると言う事になります。
で「ドイツ銀行は本当に経営破綻するのか?」と言う事ですが、どうなんでしょうね?私としましては「仮に経営破綻する事にでもなれば、結果として救済する」事になると思っております。もちろん、大幅な縮小や部門の廃止統合はあるでしょう。
先般、ドイツのメルケル首相が「ドイツ銀たすけてやらんよ」と言った事で株は売られ、倒産危機のバロメーターでもあるCDS*1 は一気に上昇し、凄い事になっておりました。もしドイツ銀行をドイツ政府が救済する事になりますと「EU全体のために、ドイツ国民の税金を使って、民間銀行を救済する事」にもなりまして、当然ドイツ自身のためでもあるのですが、なかなかドイツ国民のコンセンサスを得るのが容易でない事は想像し難くありません。ドイツは来年選挙ですから、首相の発言としてはその辺を意識した事も間違いないでしょう。
ドイツ銀行を普段の取引で使ってる身としましては、今後どうなるのか非常に興味ありますが、実のところ「経営破綻」や、ましてや「突然の倒産」などは、ほぼ考えておりません。 逆に、この状況になってきておりますので落ち着いて交渉をしますと、予想以上の驚くような好条件を提示してくれたりなんかすることもありまして、日々の確定利益だけ出金できていれば仮に何かあっても、拘束されている保証金に関してはなんとかなるかなと思っております。
過去一番最悪だったのは、英国のアルパリが破綻した時くらいでしょうか。ドイツ銀行に仮になにかあっても、アルパリの時のようになるのが無理ですので、現時点ではドイツ銀行とドイツ政府を信じてます。信じてます。信じて……
と言う事で、今までドイツ銀行関連に事に関しましてあまり触れたく無かったのには、そんな理由もありました。えっ「そんな理由って、どんな理由だよ」って言うツッコミはご遠慮ください。
もしかしましたら、後ほど加筆するかもしれません。しないかもしれません(笑)。
*1:CDS = Credit default swap あらゆる債券や債権の保険みたいな物です。今回の場合は、ドイツ銀行に対する信用力の低下で、ドイツ銀行の発行する社債やドイツ銀行への債権に対するCDSの保証料率を指します。また、ニュース等では「ドイツ銀行が保有していたCDSの売却」と「ドイツ銀行の社債へのCDSが上昇」の2つが報道されておりますので、よく読むように注意が必要です。