FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/02/17 月曜日

2020年第8週の月曜日です。

本日の早朝3時前後から始まったオセアニア時間は、びみょ~に「ん?若干乖離してるペアがある、の、かな?」程度の始まり方でしたが、いつも以上に参加者が少なかったようで流動性が悪く、2WAYプライス出すにはスプレッド広げるしか無いような状況でしたので、あまり当てになりません。

そもそもが日本時間で早朝3時って、世界で最も早く一日が始まる金融都市ニュージーランドのオークランド夏時間でも、まだ朝の7時ですかね?オセアニア時間だから動かないんじゃなく、朝っぱら過ぎるだけです(笑)。

ちなみに、ニュージーランドで一番の大都会であり金融の中心地でもあるオークランドは首都ではありません。ウェリントンと言う小さな村都市ですが非常に小さく、首都であるため政治のための議会機能,行政機関,諸外国の在外公館などがあるためどうにか都市として形になっているだけです。よく、東京への一極集中を是正させようとするためだけに「首都を移転せよ!」と声高くアピールする皆さんもおられますが、このニュージーランドの例を見ても、政治の中心を移転したところで経済の中心地が果たして変化するのか疑問です。

私がニュージーランドで一番好きなのは南島にあるクライストチャーチで、自然と都市が美しく融合している街です。このクライストチャーチ(Christchurch)は「christ = キリスト,church = チャーチ」の合成語からの命名だけあり美しい教会も多く、英国以上に古き良き英国を思い出させてくれるような街並みです。ただし、地震が多いのが難点だと言われておりまして、何年か前に大規模地震があったのを覚えている方も多いかと思います。 

なぜニュージーランドの話題かと言うと、別件でニュージーランドについて調べていたところキレイな写真が目に入り、急に「観光に行きたいな~」と思って調べ始め、興味が止まらなくなった結果です(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

 

今週は、ハードカレンシーを発券する主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。それ以外ですと、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で2月20日木曜日午前10時半に中国人民銀行が実質的な政策金利として扱うローンプライムレートを公表予定です。今回は利下げの可能性が非常に高いと見られており、日本経済新聞なんかは先々週の7日金曜日の段階で既に利下げ確定のような記事を出しており、さすが東の飛ばし屋だけあります(笑)。

www.nikkei.com

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直接取り引きができる通貨同士あるいは株式や債券、先物などでしたら「噂で買って事実で売る」が当たり前のようにできるんでしょうが、通貨に関して言えば、中国の人民元は管理されている通貨であり、厳密に言えば直接の資本取引は制限が多い通貨です。また、円や豪ドルなど人民元の代替として取引される事が多い通貨としては、やはり実際の利下げ発表があった段階からの動きとなるでしょう。特に今回のように、央行高官によって事前に利下げ示唆される事は少ないので、利下げがあるにしろ無いにしろ、結果を受けてどのような動きになるのか非常に楽しみです注視しております。

 

これ以外の中銀金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところでは、日本の国技とも言える高金利通貨取引でおなじみのトルコ中銀が19日水曜日午後8時に発表予定です。

毎度おなじみエキゾチックカントリーですが、今週は本当にエキゾチックな国が勢揃いな感じでして、18日火曜日ザンビア、19日水曜日ナミビア,ジャマイカ、20日木曜日インドネシア,エジプト,ルワンダなどが予定されております。だいたい、ルワンダとか通貨単位も知らず、調べてみたらルワンダフランで記号はRWF、私が口座を持ってるどの銀行でもブローカーでも取引できません(笑)。

 

議事要旨の公開はいくつか予定されており、18日火曜日午前9時半に豪州中銀RBA20日木曜日早朝4時に米FOMC、同じく20日午後9時半に欧州中銀ECBとなっております。特に注目はFOMCの議事要旨ですが、数字だけ見たな間違いなく好景気な米経済をいかに擁護しつづけられるのかがポイントで、新型コロナウイルスの件も含め何かネガティブな要因への言及がありますと米ドル一気売りの状況もありえそうに思えます。少し話しは逸れるのですが、よくトランプ大統領が「FRBが利下げしたらもっと好景気になる」と言って利下げしないFRBを攻撃しますが、もし本当にFRBが利下げしたら「FRBが利下げ判断するほどの先行き不透明な経済」として市場は認知するでしょう。やはり、中銀の高度な独立性を発揮した現状がベストと言う事になります。

EU本部のあるベルギーのブリュッセルにおきまして本日17日月曜日にユーログループ(ユーロ圏財務相会合)、明日18日火曜日にエコフィン(EU財務相理事会)が開催されます。毎回の説明ですが、前者ユーログループはEUに加盟してユーロを通貨として採用している国の財務相が参加し、後者はEUに加盟している国の財務相が参加します。欧州も懸案事項が山積しているので、何か発言でもあったらユーロだけでなくポンドやスイスフランなど欧州通貨に影響があるかもしれません。 また、英国がEUを離脱して初めてのエコフィンとなりまして、前回まで参加していた英国が今回から参加しない事になっております。これで、堂々と英国の悪口を言えるようになりました(笑)。

また、22日土曜日からサウジアラビアのリアドにおきまして、G20財務相中央銀行総裁会議が開催されます。新型コロナウイルスについて議題の中心に上がるのは間違いなく、WHOなど他の国際機関や国や地域が個別に発表している見解と大きく違う見解、特に重大な懸念を表明されますと、若干落ち着きを取り戻した金融市場が来週はまた大きく売られる事にもなりかねません。木曜日金曜日にかけ、大口の皆さんがポジション整理や何らかの思惑のある売買を入れてくる可能性もあります。また、来週の週明け月曜日には乖離スタートとなる可能性もあり、今週末のポジション持ち越しは十分に注意し検討する必要があるかと思われます。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。本日2月17日月曜日午前8時50分に日本の四半期国内総生産(GDP)速報値があります。どの国でも四半期GDP速報値は注目ですが、日本の場合にはどうせスルーでしょう。いや、そう言いながら指標発表時間にチャートを薄目でチラ見しておいて、本当にスルーされるパターンです(笑)。

明日18日火曜日午後6時半に英国の失業率など雇用関連指標が発表予定です。午後7時にドイツとユーロ圏のZEW景況感指数午後10時半には米ニューヨーク連銀製造業景気指数の発表もありますが、どれも大きく市場を動かすほどの力はなさそうに思えます。

19日水曜日午前8時50分に日本の機械受注通関ベース貿易統計(貿易収支)の発表があります。機械受注に関しては、どれだけ数字がブレても市場に何もインパクトを与えない勝負となっており、今回も前回値 +18%のところ事前の市場予想は -9%程度とかなり期待できる大勝負です(笑)。午後6時半に英国の消費者物価指数(CPI)午後10時半にアメリカの生産者物価指数(PPI)、同じく午後10時半にカナダの消費者物価指数(CPI)と、物価指数がたらたらまとめて発表されます。世界経済の先行きが微妙な気配になってきており、物価の伸びが注目されており、今まで以上に物価指数の発表を注意しておかなければならない状況になってきました。

20日木曜日午前9時半にオーストラリアの失業率など雇用関連指標午後6時半に英国の小売売上高が発表予定です。

21日金曜日、この日はマークイット社が集計する主要国の購買担当者景況指数(PMI)の集中発表日になっております。最近、欧州通貨はPMIで動きやすい感じがありますので、特に欧州時間以降は注意しておいた方が良さそうです。他には、午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)午後10時にカナダの小売売上高、日付が22日に変わる瞬間の深夜24時に米中古住宅販売件数が発表になりまして、今週は終了です。


 

2月も後半になってきまして、だんだんと気温が上がってくるようです。今日なんかは、東京で最高気温が17℃の予想になっており、この先月末まで最高気温が一番低くて12℃の予想です。このまま気温が上がって行って欲しいところです。おそらく、気温が上昇するにつれインフルエンザの広がりも収まり、日本でも感染が広がりつつある新型コロナウイルスも収束するものと思われます。

そんなウィルスにも負けないよう、そしてニュージーランド旅行への資金を稼げるよう、今週も一週間頑張ってまいりましょう。


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