FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/01/03 新年3日

フラッシュクラッシュ一周年記念ということで警戒&期待していた方も多いかと思うのですが、2日深夜から3日0時になった直後くらいから若干の円買いがあったものの、通常の想定されるような値動きで終わってしまったようです。

お正月も通常通り営業中の皆さんや、お正月休みに為替取引をしようと楽しみにされていた皆さんには、うれしいお年玉になった程度の値動きだったかと思います。

 

そう言えば、中国人民銀行(PBOC)が元日1月1日に新春初売りセールを行いまして、市中銀行に対する強制預金の預金準備率を0.5%引き下げ、標準的な銀行では12.5%程度の預金準備率になるそうです。

www.bloomberg.co.jp

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何も、元日から発表しなくても、ね~(笑)。

この預金準備率の引き下げってどんな効果があるのかと言えば「市中銀行への流動性提供」なんですが、ぶっちゃけ量的緩和です。量的緩和は、なにも金利がゼロ近くに低下しないとできないわけではありません。中国のように、政策金利が4%台と十分高くても微調整のように使う事も可能なわけです。ただし、金融機関に対する信用付与と過剰融資の可能性も同時に与えてしまうためなかなか難しい面もありますが、もともと準備率が高めな中国なら大丈夫なんでしょう。日本はちょっと異常で最大1%台の前半程度、アメリカで10%丁度となってます。


 

このお正月、実家に帰省されている方も大勢おられるでしょう。実家でノートパソコンを取り出して為替取引とか、なんとなくやりにくい方もおられるのではないでしょうか?(笑)。悪いことをしているわけでは無くても、日本では「為替」とか「先物」あるいは「株」ですら博打のように思われる風潮もあり、親類縁者が集う中では鋼の心を持っていてもスマホでカチャカチャが限界かもしれません。

私の場合、父も同じ業種で働いていたため、為替取引どころか金融市場全般での取引になにも言われないどころか、むしろ積極的に運用を強制される方(ほう)でして、過去の運用成績が悪いと帰省直後に反省会となってしまうため、まるで父が私の上司のようです(笑)。

 

ところで、多くの方にとって「実家」とは、出身地であり両親の住む場所であり、難しく言えば自分のアイデンティティがある場所だと思うんです。また、ほとんどの方が、実家と呼べる場所は自分の国籍がある国にあるでしょう。

私の場合これが非常に曖昧でして、「実家」と呼んでいる香港は生まれた場所であり両親が住んでおりますが、じゃ自分のアイデンティティは香港なのかと言えば、そうとも言えるような、そうでも無いような。

見た感じ西洋系のような、でもアジア系とのハーフっぽいような感じでもありますが、日本にいる時に「どちらの出身ですか?」と聞かれたら「これでも日本人なんですが」と言えば、場が凍りつくのさえ我慢したら誤魔化せます(笑)。英国にいるときなら「ブリティッシュ」と言っておけばいいのですが、でも英国に住んでいたのなんて人生のうちで数年しかありませんから、英国籍でも英国人という意識は非常に乏しいです。

差別や出身などに非常に気を使うように思われているアメリカ、このアメリカにいた時が一番厄介でした。英語圏なので、英国人と言えば「言葉変だね」と言われ、日本人と言えば「えっ?」と言われ、香港人と言えば「中国人?」と言われ、これのどこが差別や出身に非常に気を使う国なんだよ?と一人ツッコミしまくりでした。最終的にアメリカでは「ルーツは英国」と言う、まるでアメリカ人であるかのように思わせぶりで話す事で受け流す方法を身につけた感じです。

そして香港。広東語さえ話していれば、見かけは関係なく香港人として扱ってくれる風潮があります。私にとって香港は、生まれた場所であり、選挙権もある市民権(国籍)とほぼ同義な香港永久性居民もあり、生家もあり、両親も住んでおり、さらに「どこから来た人?」と聞かれない唯一の場所です。

 

昨年からデモで大きく揺れ動く香港ですが、若い香港人がデモに参加する理由の中には、このアイデンティティと言う部分も大きくあるんです。特に返還後に生まれた若い世代では「自分は中国人ではなく香港人」と言う意識と、パスポートに刻まれた「中華人民共和国香港特別行政区」の国名、そして香港中にある中国国旗とセットにして掲げられている一回り小さく一段低く掲揚される香港旗。

報道では「民主化」の文字ばかり先行しておりますが、気持ちの部分まで伝えるメディアがあったら嬉しいかなと思います。


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