FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2019/11/18 月曜日

10月もいよいよ下旬が目前となってきました。中旬くらいは指標も少なく、市場が落ち着いてしまう事もあるのですが、ここ最近は市場が落ち着くと言うか膠着状態に陥っている感じもあり、そろそろなんとか動いて欲しい頃合いです。 


 

さて今週の予定ですが、まずは純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本の皆さんにおなじみなところとしては、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で11月21日木曜日に南アフリカ準備銀行の発表があるくらいでしょうか。毎度おなじみエキゾチックカントリーでは19日火曜日ジャマイカ,ハンガリー、20日水曜日モーリシャス、21日木曜日インドネシア、22日金曜日コロンビア,パラグアイなどが予定されております。

金融政策の発表以外では議事要旨(議事録)の公開がいくつか予定されており、明日11月19日火曜日午前9時半に豪州中銀RBAが前回分(11月5日)の金融政策会合議事要旨を公表します。特に大きな注目点は無いのですが、金融政策会合のあった11月5日以降に発表になった雇用関連指標の悪化や住宅ローンの滞納率の高まりなどに対して楽観しているような記述がありますと、RBAの見立て以上の経済状況悪化懸念から次回の利下げ予想が高まったりするかもしれません。

21日木曜日早朝4時に米連邦公開市場委員会FOMCの前回分(10月29-30日)議事要旨が公表されます。前回のFOMCで25bp(ベーシスポイント)の利下げを行いましたが、市場としては「ここまで」は既にとっくに織り込み済みでして、問題は次の一手がどうなるかが重要となってます。FOMC直後の声明文では「景気拡大へ向けた適切な行動」を行う文言が今回は削除されており、今後の方針について実際の議事でどのように討議されて今後どのようにしていくのか、議事要旨を確認しないと判断できない状況です。FOMC終了後の地区連銀総裁やFRB高官からの発言からすると、今後も必要なら利下げしていく方針なのでしょうが、それを議事要旨で確認したいところです。もし、しばらく利下げが無いような感じの記載ですと、若干ドルが買われるかもしれません。

21日木曜日午後9時半に欧州中央銀行ECBが前回分(10月24)の理事会議事要旨を公表します。マリオドラギ氏が総裁として出席した最後の理事会であり、議事には参加しなかったもののクリスティーヌ・ラガルド女史が次期総裁として初めて参加した理事会でした。そろそろラガルド総裁の進めたい方向性も出はじめて来たことですし、最後の理事会の議事内容によってはラガルド総裁の考えとは反する部分もあるかもしれません。その辺りのヒントになるような記述がありますと、一瞬でピピッと反応する事はなくても、今現在ダダ下がり状態のユーロに一縷の望みを見いだせるかもしれません。なさそうですけど(笑)。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントですが、今週は特に目立ったものありません。

米中協議も飽きてきまして、米欧協議は何をしているのか全くわからず状態です。本日18日には、8月から90日間延長されておりましたファーウェイなどへの制裁延長期限が到来し、これもこのまま制裁へ突入するのか、あるいは電撃的な制裁再延長になるのか分かりません。ブリグジットと言うか、英国も毎日毎日飽きもせず英国の政党の皆さんが180度コロコロ意見を反転させてくれるので、何を信じていいものやら。

特に目立つ政治絡みのイベントがなくても材料はやたら転がっているご時世ですから、常に警戒しておかないとならなく、逆に大変な一週間となりそうです。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は指標自体が少なく、更に注目に値する指標が少ないので若干レベルを落としながら羅列していきます。本日11月18日月曜日、特に注目する指標がありません。明日19日火曜日午後10時半にアメリカの新築住宅着工件数、建築許可件数があります。最近は月ごとの変動が激しいので反応が鈍い感じですが、材料となる指標が少ない中で数字次第では大きく反応する可能性がある住宅関連指標です。

20日水曜日午後10時半にカナダの月次消費者物価指数が発表されます。カナダと言うだけでワクワクします(笑)。21日木曜日、深夜24時にアメリカの中古住宅販売件数の発表があります。これも住宅関連指標として取り上げてはおきますが、最近の流れからすると赤字にするほどでも無い感じです。

22日金曜日、この日はマークイット社が発表する主要国の購買担当者景気指数(PMI)・速報値の集中発表日になっております。最近はPMIで反応しているのか、あるいはPMIの発表時間に合わせて仕掛けているのか分かりませんが、PMIの発表時に動く事もあるので若干注意しておいた方がいいかもしれません。午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されますが、日本の指標何も無いと寂しいのでとりあえず書いておきました(笑)。午後10時半にカナダの月次小売売上高があります。最後、深夜24時にミシガン大学のいつものアレ確定値がありまして今週は終了です。


 

季節もだんだんと冬になってきまして、体調など崩さぬように十分に気をつけ、今週も一週間頑張ってまいりましょう。 


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