FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2019/08/21 戦績

 2019/08/21 水曜日 戦績

USDJPY        +113,200円

EURUSD         +70,913円

GBPUSD        +182,345円

AUDUSD         +13,119円

USDCAD         +75,419円

USDCHF        +135,342円

EURJPY        +120,200円

GBPJPY        +166,700円

AUDJPY         +14,000円

CADJPY         +86,800円

CHFJPY         +50,900円

EURGBP         +32,454円

EURCHF         +87,137円

TOTAL       +1,148,529円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +2,552,569円

 

月間戦績(08月)

TOTAL      +20,911,955円

 

年間戦績(2019年)

TOTAL     +202,472,184円

 

累計戦績(令和になってから)

TOTAL      +96,389,741円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +1,476,389,756円

 

このブログは「日本時間で前日の出来事を書く」と言うのがいつものスタンスですので、本来でしたら深夜に日付が変わってから朝までの出来事は、明日のブログ更新での内容となります。ただし、早朝に大きなイベントや事件があった場合のみスタンスを変更し、深夜に日付が変わってから朝までの出来事を書かせていただく場合もございます。

本日早朝3時、先月7月に行われました米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公開されました。

jp.reuters.com

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公開直後こそ若干の流動性低下で値が飛ぶような様子もありましたが、議事要旨なんて長文は公開直後にスグに何か分かるわけがなく、基本的にはロイターやブルームバーグの解説と言う名の偏向報道待ちです(笑)。

 

とりあえず、今回の議事要旨で一番注目されたであろうところとしては、議事要旨の12ページにありましたコチラ⇩

A couple of participants indicated that they would have preferred a 50 basis point cut in the federal funds rate at this meeting rather than a 25 basis point reduction.

数名の委員は、今回の会合にてFFレートの下げ幅を25ベーシスポイント(bp)ではなく50bpにするよう強く要望した。

f:id:fxse:20190822032216p:plain

これ、ちょっと英語のお勉強になってしまうのですが、would have preferred と赤字にしておきました部分、日本語の速報などで伝えられております「要望した」とか「支持」とか言う訳では発言した委員の気分的には不足気味な感じでして、もし have が無ければ「まあ、50bpの引き下げでもいいかな」って感じ、would have の両方ともなく preferred だけでしたら「50bpの引き下げの方がいいかな」って感じなんですが、この書き方ですと「あ~あ、オレたちは50bp引き下げの方がいいって思ってたのにな~」と、選択できるなら50bpの引き下げを望んでいたのではなく、本気で50bpの引き下げを希望していた感が伝わってきます。would 付いてるから弱い意思表示や丁寧に言ってるのではなく、「あ~あ、だから言ったのに~」のような恨めしそうな感じ(笑)。感覚的なものですが、50bp引き下げを希望した委員らの気持ちが推し量れる貴重な書き方です。

 

あと議事要旨の10ページ目に、こんな部分がありました⇩

Regarding inflation developments, some participants stressed that, even with the firming of readings for consumer prices in recent months, both overall and core PCE price inflation rates continued to run below the Committee's symmetric 2 percent objective; the latest reading on the 12-month change in the core PCE price index was 1.6 percent. Furthermore, continued weakness in global economic growth and ongoing trade tensions had the potential to slow U.S. economic activity and thus further delay a sustained return of inflation to the 2 percent objective. Many other participants, however, saw the recent inflation data as consistent with the view that the lower readings earlier this year were largely transitory, and noted that the trimmed mean measure of PCE price inflation constructed by the Federal Reserve Bank of Dallas was running around 2 percent.

f:id:fxse:20190822032220p:plain

自分で引用しておいてアレなんですが、長いので赤字の部分だけで割愛します(笑)。まず、引用前半部分のここ「 some participants stressed that, (中略) inflation rates continued to run below the Committee's symmetric 2 percent objective;  一部の委員は、インフレ率がFOMCの目標とする2%を下回り続けていると強く指摘した」中間省略した部分に「最近の消費者物価指数を見ると~」とか入っているのですが、細かくグチャグチャ書かれているのでバサッと省略しまして、とにかく「インフレ率が2%行ってねえだろ!」と強く指摘したわけです。ええ、言いたくなるのは分かりますし、最近発表されているアメリカの指標を見ると確かにその通りです。

その発言に対して、引用後半部分のここ「  Many other participants, however, saw the recent inflation data as consistent with the view that the lower readings earlier this year were largely transitory, 他の多くの委員は、最近の数値低下は年初にあった一時的な数値低下と同じであろうと考えている」と言う事で、これどう言う事かと言いますと、これが過去12ヶ月のアメリカの消費者物価指数の推移なんですが⇩ 

月度 08 09 10 11 12 01 02 03 04 05 06 07
消費者物価指数(前比)・% 2.7 2.3 2.5 2.2 1.9 1.6 1.5 1.9 2.0 1.8 1.6 1.8

FOMCが開催された時点で公表されていた6月までの消費者物価指数(前年比)は、前半で指摘されているように、明らかに2%に届いていません。後半で「多くの委員」が言うのには「今年の初めに消費者物価指数が低下していたけど、回復して4月には一旦2.0%になったでしょ?同じように、また今も一時的に低下しているだけだから、いずれ目標数値に戻るだろう」と言う事です。実に楽観した希望的観測に見えてしまいます。

これ「50bpの利下げ要求と、消費者物価指数 ≒ インフレ率の低下指摘」どちらも、トランプ大統領の意図に沿った内容と思えなくもない内容でして、当然、トランプ大統領で無くても考える事なんですが、この2つを強く言う事でトランプ大統領の評価は確実に上がるハズです(笑)。次期FRB議長を狙うなら、その主張は議長への近道になるパスポートかもしれません(笑)。

 

私の意見なんてFRBにとっては議会前の石ころの意思と同じ程度でしょうが、あえて言うのであれば「現状のインフレ率とFF金利からしたら、雇用状況も悪くないし、ここで一気に金融緩和をする理由もない」のかなと。つまり、FOMCの目標とするインフレ率(インフレターゲット)の2%を現状で下回っていても、一気に50bpの引き下げのようなサプライズ的なインパクト狙いの金融緩和は不要でしょう。それこそ、サプライズ的なインパクト狙いの政策はトランプ大統領の十八番(おはこ)でしょうから、そちらに任せておいたらいいかと思います。 

FOMC議事要旨が公開されて1時間位経過しますと、特に議事要旨の内容が評価されたと言う市場参加者の話しは報道されませんが、若干のドル高推移になっていきました。ジャクソンホール会議待ちモードではありましたが、FOMC議事要旨公開も一つの大きなイベントでしたので、そのイベント通過で取引の手控え反動があったのかもしれません。分かりませんけど。


 

FOMC議事要旨はひとまず終わりにしまして、昨日の結果ですが、指標などで動きがあったのは加ドルだけでした。🚩つけてありますカナダの消費者物価指数の発表を受け、事前の市場予想では前回値の +2.0%を落とす +1.7%予想でしたが、それが見事にハズレまして +2.0%と言う結果に、対ドルで40pipsくらい一瞬だけ舞い上がって~、終了(笑)。

他は最近のダラダラ相場に終始した感じです。ただ、若干の方向感なのか、変動の波が大きくなったからなのか、数字としてはそこそこ取れたようです。ちょこまかと激しく上下に動かないシステムトレード向きな相場だったとも言えます。

オーストラリア7月
0930JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者期待インフレ指数  -0.08% +0.14%
オーストラリア7月
1000JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
インターネット求人数
(前比)
 -0.2% +0.4%
日本国7月
1300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
スーパーマーケット売上高
全店(前比)
+0.8%
+0.6%
 -3.1%
スーパーマーケット売上高
既存店(前比)
 -0.3%
 -0.4%
 -4.2%
日本国7月
1400JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
全国スーパーマーケット売上高
全店(前比)
 -4.4% -10.9%
全国スーパーマーケット売上高
既存店(前比)
 -0.5%  -7.1%
日本国7月
1430JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
百貨店売上高(全国)
(前比)
 -0.9%  -2.9%
百貨店売上高(東京)
(前比)
 -1.3%  -2.7%
スイス7月
1600JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
マネタリーアグリゲイトM1
(前比)
+5.1%
+5.2%
+4.7%
マネタリーアグリゲイトM2
(前比)
+3.7%
+3.8%
+3.4%
マネタリーアグリゲイトM3
(前比)
+3.6%
+3.7%
+3.1%
英国7月
1730JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
公共部門純必要額 +152.09億ポンド
 +152.27億ポンド
 -135.10億ポンド
公共部門純借入額  +56.72億ポンド
 +65.00億ポンド
  -19.71億ポンド
公共部門純借入額
(金融部門除く)
 +63.24億ポンド
 +71.52億ポンド
  -13.19億ポンド
🚩カナダ7月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)  -0.2% +0.2% +0.5%
消費者物価指数(前比) +2.0% +1.7% +2.0%
消費者物価指数コア(前比)   0.0% +0.3%
消費者物価指数コア(前比) +2.0% +2.0%
米国7月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
中古住宅販売件数(年換算) 529万件
527万件
539万件 542万件
中古住宅販売件数(前比)  -1.3%
 -1.7%
+2.5% +2.5%

 

=別表= 米国 EIA週間燃油在庫集計

米国 EIA週間燃油在庫集計
(08/16分)

08/21 2330JST
前回値 結果
原油在庫(前比) +158.0万バレル   -273.2万バレル  
ガソリン在庫(前比) -141.2万バレル   +31.2万バレル  
中間留分在庫(前比) -193.8万バレル   +261.0万バレル  
クッシング原油在庫(前比) -254.0万バレル   -248.5万バレル  

 


 

またしても台風が登場しました。

https://archive.is/Jc84f/a09c4eada38319ae85cf5c504f9336a537edf191.jpg

tenki.jp

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現在の進路予想図では、このまま台湾を直撃し泉州の方へ抜けるようです。泉州と言っても大阪ではありません。ただ、最近は進路予想を無視し直角に曲がってみたり、北半球なのに北から南に南下する台風が発生したりと油断できません。

「日本来ないからいいや」では無いのですが、あまり進路を変えずに、できたら早めに勢力を落としてくれたらいいかなと思います。 


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