FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2019/07/30 戦績

 2019/07/30 火曜日 戦績

USDJPY         +71,000円

EURUSD         +60,291円

GBPUSD        +183,626円

AUDUSD         +22,423円

USDCAD         +33,736円

USDCHF         +39,651円

EURJPY        +122,200円

GBPJPY        +267,400円

AUDJPY         +35,900円

CADJPY         +42,600円

CHFJPY         +23,000円

EURGBP         +54,338円

EURCHF         +10,204円

TOTAL         +966,369円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +1,463,082円

 

月間戦績(07月)

TOTAL      +22,028,339円

 

年間戦績(2019年)

TOTAL     +180,764,680円

 

累計戦績(令和になってから)

TOTAL      +74,682,237円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +1,454,682,252円

 

昨日、日銀金融政策決定会合の2日目が終わりまして、終了直後の午前11時55分に「当面の金融政策運営について」として議事内容の概要が公表されました。

何か変更点でもあれば徹底的に書こうと思っていたのですがどんだけ経費掛けてるか分からないお茶会しなくてもいいんじゃね?って思うほどいつもと変わらない決定内容でしたので止めました。

日本銀行(BOJ)
(中央銀行)

07/30 1155JST
現状 市場予想 結果
補完当座預金制度適用利率
(政策金利)
-0.10% -0.10% -0.10%
長期金利誘導目標
(10年物国債利回り)
 0.0%  0.0%  0.0%

 

また、今回は年に4回だけ後悔する公開されます「経済・物価情勢の展望(基本的見解)」いわゆる日銀展望レポートが議事内容の概要と同時に公開されまして、書いてある内容は今までの内容や、他の中銀と言ってる「世界情勢への懸念」でして、さして目新しい事もありません。

ただ「2019~2021 年度の政策委員の大勢見通し」を見ますと、

最小値・最大値、中央値、どれをとって見ましても、4月時点の見通しから数値は下がっておりまして、あえて悪化しているという恣意のある表現はしませんが、政策委員の皆さんの意見を集計しますと、今年の4月段階よりも将来に対する勢いが減少していると認識かと思います。数字は正直です。

 

終了直後の午前11時55分に公表されました「当面の金融政策運営について」の中で、このように書かれた箇所があります。

「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる惧れが高まる場合には、躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる。

注意書きとして (注2) となっているのは、いつものように原田委員と片岡委員が「フォワードガイダンスと物価目標を関連付けようぜ」と主張し、この文面としては賛成できかねると言っただけなので気にする必要はありません。日銀金融政策委員の中での野党*1  みたいなものです(笑)。

段の冒頭でも書いてありますように、日銀の言う「物価安定の目標」と言うのは「物価上昇率( ≒インフレ率 ≒ 消費者物価指数)がおよそ2%程度」と言う事で、その「モメンタムが損なわれる惧れが高まる場合」には「躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる」らしいんです。モメンタムって金融でよく言われますが、簡単に言えば市場の勢いの事で、この場合、

物価安定の目標 ≒ 物価上昇率 ≒インフレ率 ≒ 消費者物価指数

モメンタム ≒ 勢い

って事だと思うんです。が、

あれ?

さっき「2019~2021 年度の政策委員の大勢見通し」で、政策委員の皆さんの今後の見通しを集計した結果を見たら、GDPだけじゃなくて消費者物価指数も、今後は勢い低下してると思ってる委員が多いと言った結果になってませんでしたっけ???

 

ブルームバーグの記事ではこれらの事実を淡々と羅列した上で、第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストに電話取材をした内容を掲載しておりました。

第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは電話取材に対し、「日銀としては残る数少ない球をあえて今打つ必要はないと判断した」と指摘。

www.bloomberg.co.jp

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

確かにそうなんでしょう。この極限的な金融政策とも言える現状で、何かがあった時のために残存している弾はキープしておきたいのでしょう。ですが、金融政策は打てばスグに響くモノではなく、緩和でも引き締めでも必ず効果が出るまで時間がかかります。しかも、効果が出るまで何ヶ月と決まっているわけでもありません。

まだ今後、消費税増税や教育無償化など、経済全体や物価に関わってくる政治的判断が続きます。その時になって、いま残りの弾だけで戦えるのか、あるいは更に極端な新しい手法を用いなければならないのか。もし、残りの弾だけで戦える見込みが無いのであれば、残りの弾を一気に放出し、人事を尽くした上で天命を待った方がいいのかと言った検討も現段階で必要であったのでは無いかと思います。

 

凄く分かりにくい内容ですよね?ぶっちゃけ、分かりにくく書きました(笑)。正直言って、ちまちまと国債買ったりETFとかJ-REIT買ってお茶濁してても、いくらマイナス金利にしようと、現状を変える事なんてぶっちゃけ無理です。

先日も書いたのですが、私の考える現状打破の究極手法は、

・都道府県や政令指定都市など、地方公共団体に日銀口座を開設させ強制的に日銀が融資(クレジット)をする事で、公共事業を促す

・一度与えた強制クレジットは維持することを前提にし(非不胎化)、予算バラマキと同じ効果を与える

日銀がハードマネーをばら撒けば政府予算も膨らまず、金融機関への量的緩和ではなく地方公共団体へのばら撒きであれば地方は確実に活性化します。

結果論で「MMT(現代金融理論)が正しく無くても、理論的には間違ってるとは言えない」とか言う状況にでもなったら、その時には国債を大量発行し、日銀のばら撒いた非不胎化の前提であった強制クレジットを財政ファイナンスで償還し、政府に移してもいいかと思いますが、別にしなくてもいいです。どうせ日銀のバランスシートがうなぎのぼりなのは、今後100年経っても変わらないでしょうし。


 

昨日の指標ですが、ええ指標はありましたね。⇦ そんな感じ(笑)。

さすがFOMC前と言ったところでしょうか。アメリカの個人消費関連指標にも全く反応せず終いでした。もっとも、FOMC前で無かったとしても、前回値や事前の市場予想とほとんど乖離の無い数字を見たら動意無かったかとは思います。

日本国6月
0830JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
失業率 2.4% 2.4% 2.3%
有効求人倍率 1.62 1.62 1.61
日本国6月
0850JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
鉱工業生産(前比)
速報値
+2.0%  -1.7%  -3.6%
鉱工業生産(前比)
速報値
 -2.1%  -2.0%  -4.1%
オーストラリア6月
1030JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅建設許可件数(前比) +0.3%
+0.7%
+0.2%  -1.2%
住宅建設許可件数(前比) -19.2%
-19.6%
-24.3% -25.6%
フランス第2四半期(4-6月)
1430JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)速報値
(前比)
+0.3% +0.3% +0.2%
国内総生産(GDP)速報値
(前比)
+1.2% +1.4% +1.3%
ドイツ8月
1500JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
GfK消費者信頼感指数  9.8  9.7  9.7
フランス6月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人消費(前比) +0.3%
+0.4%
+0.2%  -0.1%
フランス6月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
予算収支 -839億ユーロ -773億ユーロ
スイス7月
1600JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
KOF 先行指数 93.8
93.6
93.0 97.1
ユーロ圏7月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ユーロ圏景況感指数 103.3 102.6 102.7
ユーロ圏7月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ユーロ圏消費者信頼感指数
確定値
 -6.6  -6.6  -6.6
ドイツ7月
2100JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+0.3% +0.3% +0.5%
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+1.6% +1.5% +1.7%
ドイツ7月
2100JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+0.3% +0.5% +0.4%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+1.5% +1.3% +1.1%
米国6月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人所得(前比) +0.4%
+0.5%
+0.4% +0.4%
米国6月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人消費支出(前比) +0.5%
+0.4%
+0.3% +0.3%
米国6月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
コアPCE価格指数
(前比)
+0.2% +0.2% +0.2%
コアPCE価格指数
(前比)
+1.5%
+1.6%
+1.7% +1.6%
米国6月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
PCEデフレーター
(前比)
+0.1%
+0.2%
+0.1% +0.1%
PCEデフレーター
(前比)
+1.4%
+1.5%
+1.5% +1.4%
米国5月
2200JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ケースシラー住宅価格
総合指数(前比)
+2.53%
+2.54%
+2.40% +2.39%
ケースシラー住宅価格
総合指数(前比)
+0.03%
  0.00%
+0.20% +0.14%
ケースシラー20都市圏
住宅価格指数
215.66
215.68
216.90 216.94
米国6月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
中古住宅販売保留(前比) +1.1% +0.5% +2.8%
中古住宅販売保留(前比)  -0.8% +0.7%  -0.6%
米国7月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者信頼感指数 124.3
121.5
125.0 135.7

午後6時に発表されましたユーロ圏の消費者信頼感指数が、前回値も事前の市場予想も結果も、全て -6.6 で、ちょっと不吉な感じ(笑)。


 

昨日から、中国の上海で米中通商協議が再開されました。西のかっ飛ばし王者ブルームバーグの戯言では無かったようです(笑)。 

www.nikkei.com

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ 

これ、最近は「貿易協議」と書かれる事が多いのですが、物やサービスの移動に関する事を話し合っているよりも、ファーウェイ問題なども絡めた広い協議を行っていると思われますので、本来は「通商協議」でもまだ範囲が狭いくらいです。

恐らく、読み手に合わせて分かりやすくする目的で「貿易」と言い換えてきているのだと思われますが、経済専門の新聞や通信社でもそのようになってきている事を考えますと、どこかから「貿易の表記が望ましい」との見解でも出てるのかな~と邪推してしまう今日このごろです(笑)。

7月も、もう今日で終わりですね~ 


*1:ただし、両委員の名誉のために申し上げておきますと、野党と言っても今の国会における名ばかり野党と言う意味ではなく、己の信念に基づいて正しいと思う事を主張する少数派と言う意味です。

【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら