FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/11/12 月曜日

為替屋さん(外国為替市場参加者)は、3分経つと言い訳を始め、3時間で意見が変わり、3日経つと全て忘れますので、先週起こった件は既に忘却の彼方です(笑)。

債券屋さん(債券市場参加者)の頭の中も同じようなもので、次回以降に開催予定のFOMCに全神経が完全に移行完了し、先週末時点で75%弱であった12月のFOMC政策金利発表へのFFレートの織り込み度が今週辺りから加速するのかなとも思います。実は、先週のFOMCが開催されるその前週末11月2日金曜日ニューヨーク終了時点で、11月FOMCで 25bp引き上げ織込み度が5.7%、12月FOMCで 50bp引き上げ織込み度が 4.3%も残っておりました。為替屋さんとしては、11月FOMCで利上げは無いと言う予想が市場の大多数でしたので、債券屋さんのメルヘン(頭ん中お花畑)具合は凄いなと(笑)。個人で債券取引されてる方は少ないでしょうし、そんな方は私のブログなんてご覧になられてないでしょうから書けるんですけど。

先週までの事は全て忘れてしまった我々為替屋さんは、前を向くしか無い今週ですが、何かを指し示してくれるような政治的あるいは金融政策的なビッグイベントはありません。講演やら発言やら、イベントとなるような可能性を含んだ細かい事はありますが、それ言い始めるとキリがありませんし。更に注目される指標も少なく、アメリカさんが週末の感謝祭に向けてアップを始めておりますので、落ち着いた週になってしまうかもしれません。

 

そう言えば、昨日は英連邦や英連邦王国を中心にして11月11日リメンバランスデーでした。リメンバランスデー自体は「祭日」扱いですが、会社や学校がお休みになる「祝日」にしている国は少なく、英連邦王国の中でカナダは珍しく国としては祝日扱いなんですが、州ごとに祝日とするかは州政府の判断によって違い、カナダ最大のトロント証券取引所がありますオンタリオ州では祝日ではありません。

今年はリメンバランスデーが日曜日に重なりましたので、たまたまお休みの日がリメンバランスデーとなりましたが、平年はお休みとはないらないわけです。そのために、リメンバランスデーに最も近い日曜日をリメンバランスサンデーとして行事を行う事になってます。つまり、カナダは国としては本日は昨日の振替休日なんですが、トロント証券取引所があるオンタリオ州では昨日が祝日では無かったので振替休日にもならず、通常営業です。よって、カナダの金融市場全体が稼働する形になってしまいます。

アメリカも本日が11月11日ベテランズデーの振替休日となっておりますが、連邦政府がお休みですので債券市場だけはお休みとなっております。

今日は書くことが少ないので、いつも以上に思いついたままに書いてます(笑)。


 

さて指標ですが、本日は注目されそうな指標がありません。どうしても何か一つ選べと言うのであれば、日本時間で(以下全ての発表時間は日本時間)本日11月12日午後3時、日本の工作機械受注でしょうか。この指標で円がどうのこうのは無いでしょうが、最近は順調に落ちている工作機械受注で、もし対中国向けの工作機械受注が若干でも伸びたとしますと、中国の景気に関して楽観視が出てきて豪ドルが買われる桶屋状態になるかもしれません。確立的には地軸の傾き程度で(笑)。

明日13日火曜日、午後4時にドイツの消費者物価指数(HICP)午後6時半に英国の雇用関連指標午後7時にドイツのZEW景況感指数があります。英国の雇用関連指標に関しては、9月のILO方式での失業率が4.0%を切るかどうかにポンド大爆発が掛かってまして、従前からの方式での9月の失業率が8月の2.6%と同一だったので期待は低いんですが、もしILO方式での失業率が3.9%とでも発表されたら一瞬でもポンド祭りが開催される可能性が高いと思います。欧州まではインターネットの通信遅延が日本からですと非常に大きいので、Amazon の AWS とかクラウドサービスで英国のサーバーを借り、このILO方式での失業率の発表だけを監視させるスクリプトを走らせておいて、仮に 3.9%との数字が出たとしたら欧州のFXブローカーでポンド買いまくるとかも面白いかもしれません。って、これ書きながら思いつきました。

14日水曜日、午前8時50分に日本の国内総生産(GDP)午後4時にドイツのGDP午後6時半に英国の消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)・小売物価指数(RPI)がまとめて発表、午後7時にユーロ圏のGDP午後10時半にアメリカのCPIが発表です。この日、一番の注目は午後10時半にありますアメリカのCPIでしょう。前年比で前回値が 2.3%、事前の市場予想では 2.5%アラウンドでして、これがどうなるのか。生鮮食品等を除くコア指数でも、前年比で前回値が 2.2%の事前の市場予想が同じく 2.2%となってます。

15日木曜日、午前9時半にオーストラリアの雇用関連指標午後10時半にはアメリカの小売売上高が発表予定です。ここは2日連続となりますがアメリカの指標が重要なところでして、先月の発表で前月比が1年4ヶ月ぶりにマイナスに転落した小売売上高が復活となるのか、あるいは前回のマイナスがプラスに修正されるのか、サンクスギビングと言う年末商戦への期待感が高まる今だからこそ重要な指標とも言えます。

そして今週最後の16日金曜日、午後7時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)午後11時15分にアメリカの鉱工業生産で終了となります。 

 

アメリカさん、来週に入りますと22日のサンクスギビングデーから続くお休みに向けて浮足立ってしまいますので、新たな仕掛けをするなら今週のうちに済ませようとするのでは無いかと思います。

今週は、本日早朝4時頃から始まりました為替取引におきまして、ユーロとポンドがドルに対しても円に対しても売られての乖離スタートとなっておりました。俗に言う窓開けスタートです。今仕掛けやすいところと言えば、ドル円の114円から上狙いや、ユーロドルの1.13攻防戦、1.32を超えて先週末を終えたルーニー(米ドル加ドルペア)が年初来高値の1.33後半を超え昨年6月以降付けていない1.34に乗れるのかどうか。いずれも米ドル高ギリギリラインまで来てますので、 その筋からしたら仕掛けるのに十分なポイントになっているかと思われます。

仕掛けるなんて不可能で動きに乗るしか出来ない我々としては、転換点となるようなポイントを超えそうな場面では注意するくらいしか対応が出来ません。仮に超えたとしたら、とりあえず逆張り系のシステムを稼働させている皆さんはシステムの停止まで考えるなど、十分にご注意下さい。ストップ狩りしながら一気に上昇しようとする中で逆張りすると言う事は、自ら敵の養分となるように志願していくようなものです。


 

 日々の気温差もそうですが、最近は一日の中での気温差が大きく、朝晩は涼しく昼間は上着がいらないくらいの気温まで上昇する日もあったりで、着るものに一番困る季節になってきました。もう少ししますと完全に冬衣装となるのでしょうが、今は天気予報とにらめっこしながら、その日着る物を選ばないとならない感じです。

こう言う時に風邪などひきやすいでしょうから、体調管理には十分気をつけ、今週も一週間頑張ってまいりましょう。 


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