FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/09/17 月曜日

また今週も月曜日がやって来まして、本日は敬老の日で祝日です。「9月も、もう3週目なんだな~」とか思いカレンダーを良く見ますと、1日が土曜日ですから日曜始まりの週目カウントでは既に4週目です。だから、◯月第◯週ってのは止めようってあれほど言ってるのに(笑)。

 

過去にもこのネタは何度も登場してまして、月曜日のブログスペースのほとんどを使って解説した事もありました⇩

fxse.hatenablog.jp

今年の4月上旬に書いたこの記事ですが、カレンダーのネタ以外に書いてあった事に「今週の為替相場ですが、トランプ大統領の気分と中国の本気次第です(笑)。」なんだそうですよ。これ書いてから既に160日も経ってるのに、コイツらって言うのか、ある一人の大統領がって言うのか、まだ同じ事してるんだ?(笑)。

 

さて、今月は日米欧英全ての中央銀行(制度)が金融政策を話し合う会合を持つ月になっておりまして、先週は英中銀イングランド銀行(BOE)と欧州中央銀行(ECB)がそれぞれ会合での結果を公表いたしました。

今週は明日9月18日火曜日から日銀金融政策決定会合が行われまして、翌日の19日水曜日には会合が終わり次第すみやかに基本的見解が公表となります。いつもの事なんですが、この基本的見解の公表時間が12時25分より前ですと「大筋で変更なし」であろうと言われてまして、市場はスルー耐性テスト発動となるわけです。また、その時間を過ぎますと「これは来るか!」とジワジワ円が買われ、公表内容次第で加速してドカーンと円高に行くか、あるいは勝手に失望して売られるか。まあ、この文章自体が半分以上過去の記事からのコピペなんですけど。

また、18日の火曜日から今月30日までの予定で国連総会も開催されますが、為替相場としてはずっと注目し続けておかなければならない程の事では無いかと思われます。しかも、今回の国連はいつも以上に何も決まらないでしょう。過去、西側諸国(ブロック)と東側諸国(ブロック)の意見がまとめられた事など無いに等しく、そこに更に今は、アメリカが別枠で一つのブロックを形成し、三つ巴の戦いに発展しております。しかもその三つ巴が、それぞれ安保理拒否権持ってるんですからタチが悪い。実はこの安保理拒否権、中国は他の国と比べてダントツで使っておらず、中華人民共和国になってからは10回ちょっと、中華民国時代を含めても、2017年のシリア問題で拒否権発動が恐らく12回目かと思われます。ソビエト⇨ロシアは130回くらい(笑)。アメリカも3桁に届きそうなくらいの中で、割と国際社会での影響なんかは中国は考えていたりもするようです。

 

そんな中国よいしょの話題をしてても仕方がないので、次の指標に行きます。

日本時間(以下全て日本時間)で本日9月17日月曜日午後6時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)午後9時半に米ニューヨーク連銀製造業景況指数が発表となります。ユーロ圏のHICPは確定値の発表ですし、大きく事前の市場予想と差が無ければスルーとなるかと思われます。午後9時半のニューヨークなんちゃらの方に関しては、発表数字のブレが大きい事もあり注意が必要でしょう。

明日18日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAの前回行いました金融政策会合での議事要旨を公開します。特にコメントはございません(笑)。19日水曜日はお昼前後に日銀金融政策決定会合の終了をもって基本的見解が公表され、午後5時半に英国の消費者物価指数(CPI)午後9時半にアメリカの建築関連指標が発表されます。特にこの2つ、英国のCPIはBOEの利上げよりもブリグジットが経済に与える影響懸念と言う心理的な側面で評価される傾向があるので、8月にBOEが公表したインフレレポートでは2019年第1四半期まで利上げが必要無い事が示唆されておりますが、他国のように利上げの読みとは必ずしも一致しませんので高い注意が必要です。また、アメリカも最近は足元の景気に疑問を持つような指標が多く出てきてまして、特に建築関連の指標は年率換算しているので数字が大きく増幅されて、市場にインパクトを与える差異となる事をお忘れなきように。

20日木曜日午後5時半に英国の小売売上高午後9時半に米フィラデルフィア連銀製造業指数午後11時にアメリカの中古住宅関連指標が発表されます。これらもまた、同じく注意しておいた方がいいでしょう。あと、この日は午後4時半にスイス中銀の政策金利が発表されますが、最近はまたしてもスイスフランが対ドルでも対ユーロでも高くなってきてまして、政策金利の発表だけでは無く為替に関して何か発言があったとしても大丈夫なようにだけは、事前に準備しておいた方がいいかと思います。ぶっちゃけ、スイスフランはポジション落として、ユーロは強力にストップロスを仕掛けておくって事です。

そして最後、21日金曜日午前8時半に日本のCPIが発表予定ですが、注目はされているのですが残念ながら反応は薄いかと思います。良く言えば、安定しているので指標数字に左右されないと言う事なんでしょうかね。午後3時45分にフランスのGDP、その後、欧州時間には欧州各国の製造業購買担当者景気指数(PMI)がありまして、最近大注目そして毎回大乱闘を繰り広げてくれるカナダの指標が午後9時半に小売売上高とCPIのセットで発表されます。カナダの指標には凄く期待しているので、どうかよろしくお願いします(笑)。 


 

先週、何かのターニングポイントとなった感じがある為替相場となりましたが、それが活かせるのか元の木阿弥となるのかは、今週にかかっております。多くの市場参加者が先週までの値動きを見て、そして同じように変化を感じている事が、ある種の「変化への兆候バイアス」がかかった状態とも言えますが、

それこそが「テクニカル分析 ≒ 投資家の心理」

とも言えます。

あっ ⇦ これはニアリーイコールですが、たまに ⇦ 不等号と勘違いされてて「違う」と言う意味に思われている方がおられるので、お気をつけください。

そうそう、ついでにですが、ニアリーイコールとして を使うのは日本と韓国くらいでして、世界的には  または  を使うのが一般的です。しかも英語ではニアリーイコールとはあまり言わず「オールモストイコール (almost equal) 」もっと数学的に言いますと「アプロクシメーション (approximation) 」となります。数学で世界を狙う方は、どうかお気をつけください(笑)。

 

せっかくのターニングポイントとなった先週の成果が発揮されるように信じまして、今週も頑張ってまいりましょう。 


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら