FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/09/03 月曜日

さっ、9月に入って初めて迎えた月曜日です。今月は、BOEの金融政策委員会とECB政策理事会が同時日程で開催となり9月13日に45分ズレで政策金利を発表すると言う夢のコラボレーションがあったり、その翌週は日銀金融政策決定会合、さらにその翌週には米連邦公開市場委員会(FOMC)と、ディアゴスティーニも真っ青な収監週刊中央銀行祭りが開催予定です。

アメリカ vs カナダの NAFTA 協議もありますし、日米間の通商協議も進展する月となるかと思われますので、そこに茶々を入れてくる某大統領の発言も更に期待注意が必要でしょう。

また、11月に行われますアメリカの中間選挙前に行われます州予備選挙は、今月が最後の日程となっておりまして、残る州はデラウェア、ニューヨーク、ニューハンプシャー、ロードアイランド、マサチューセッツの5つの州、ぜ~んぶが反現政権と言うのか反トランプと言うのか、ぶっちゃけ青い州(笑)。

歴史的に赤い州と言われる共和党支持一色であったアメリカですが、デラウェアとニューハンプシャーが1988年の選挙で共和党のパパ・ブッシュを選んだまでが赤い州、これ以外のニューヨーク、ロードアイランド、マサチューセッツはその前の1984年の選挙で共和党のレーガンを選んだまでが赤い州でしたが、その後は一貫して民主党支持の青い州として進んできました。某大統領、何を言ってもこの州の結果は変わらないと踏んで、あるいは恐ろしい事を言い出すかもしれません。その辺り、非常に期待注意が必要でしょう。

ちなみに、毎回毎回の大統領選挙でフラフラと赤くなったり青くなったりする州を「スイングステート」直訳で「揺れる州」と言いますが、その中でも、必ず政権を取る側を支持して赤くなったり青くなったりする州にオハイオ州があります。私的には一番民主的な感じがして割と好きです。見方によると、多数に加算の株主総会白紙委任状のような感じで、長いものに巻かれる感じが、私の生き様に似てるような気がします(笑)。

このオハイオ州が凄いのは、1964年のリンドン・ジョンソン氏が大統領になった大統領選挙から、その後、前回の大統領選挙でトランプ氏が大統領になるまで、全ての大統領選挙で大統領に選出される側を選んでいるんです。なんと、13回連続です。しかも、リンドン・ジョンソンが大統領になる1つ前の選挙、1960年の大統領選挙で大統領に選出されたのは、あのダラスで暗殺されたジョン・F・ケネディ氏でした。そこから以前はまたしても、ずっと大統領になる側を選んでおりまして、オハイオ州が選んだ側が大統領に就任しなかった選挙は1944年まで遡ります。1944年は昭和19年のこと、第二次世界大戦の最中です。つまり戦後に行われた大統領選挙で、オハイオ州の大統領選挙人が選挙で当選しますと必ず大統領に就任でき、オハイオ州の大統領選挙人選挙が選挙で落選したのに大統領に就任しますと暗殺されます。ええ、戦後だけで見たら100%の確率なので無視できません(笑)。⇦ 笑い事じゃない部分も・・・・・・

こんなに宣伝してますが、オハイオ州には行ったことありませんけど。


 

さて、オハイオ州の宣伝はこれくらいにしておきまして、今週のイベントです。

日本時間で、9月4日火曜日午後1時半に豪中銀RBAがキャッシュターゲット(政策金利)の現状維持を発表します(笑)。いや、分かりませんが、さすがにあれだけ政策金利はしばらく変えないって言ってたんだから、今回は変えないでしょう。あるいは、これで政策金利を変えてみて、サプライズを狙うか。やるなら、市中銀行のウエストパック銀行が住宅ローン金利を上げたんで、それに対処するために利下げしましたくらいの事をしますと、住宅ローンを抱える豪市民は歓喜するでしょうし、市場も歓喜して豪ドル売りまくって凄い事になり豪の輸出業者も歓喜でしょう(笑)。現実的には、現状維持の発表を行い、市場は全く反応せず高レベルスルー耐性発揮と思われます。

9月5日水曜日午後11時には、カナダ銀行(中央銀行)が政策金利を発表しますが、こちらも現状維持であろうかと予想されてます。ただ、カナダの場合はオーストラリアとは違い、現状維持発表された瞬間に、その時に行かれる雰囲気の方向に一気に50pips以上は振れるだろうと思っております。なぜかと言えば、カナダだから(笑)。

G10カレンシーと言われる主要通貨を管理する中銀としては、9月6日木曜日午後4時半にスウェーデン中銀が政策金利を発表予定です。特に大きな動きは無いかと思うのですが、現状マイナス金利のスウェーデンが、もし何かちょっとした変化を見せると欧州に影響を与える事があるので、ユーロの動きは注意だけしておいた方がいいかもしれません。

 

また、金融イベントとはちょっと違うのですが⇩

www.bloomberg.co.jp

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6日まで企業などの意見を公募と言う事で、それが終わり次第発動の予定です。恐らくは日本時間で7日の金曜日、日本時間の朝あるいは夜のどちらかに発動の発表があり、そこから間髪入れずに中国も報復関税の発表でしょう。市場はもう慣れてきているとは言え、経済全体に与える影響を考えると軽微では無く、今回も何も無く終わると思っておかない方がいいかもしれません。 


 

指標としては、今週の目玉日本時間9月7日金曜日午後9時半の米雇用統計とカナダの雇用関連指標の発表でしょう。これ以外にも若干目につく指標もあるのですが、もしかしたらイベントの方に戦力を持っていかれるかもしれません。

目立つものとしては、本日9月3日月曜日に製造業購買担当者指数(PMI)の確定値が、各国分ズラズラっと発表になります。朝から晩まで対象国が朝になった時間を見計らって発表になっていきますので、注目されそうな国だけ羅列しておきますと、午後4時50分にフランス、午後4時55分にドイツ、午後5時にユーロ圏、午後5時半に英国、そんな感じでしょうか。アメリカとカナダについては、本日が祝日のため明日9月4日火曜日の発表になっております。

明日9月4日火曜日午後6時にはユーロ圏の生産者物価指数(PPI)午後11時に米ISM製造業景況指数が発表になります。翌9月5日水曜日午前10時半に豪州の国内総生産(GDP)午後6時にユーロ圏の小売売上高午後9時半にアメリカとカナダがそれぞれ貿易収支の発表を行います。また、この5日には、ポーランドとチリも政策金利を発表予定になってます。

6日木曜日午後9時15分に、米民間給与計算会社であるADP社が集計する雇用レポートが発表になります。またしても指標の日本語名に噛み付くんですが、最近はこの指標を「ADP雇用統計」と書くところが多く、民間会社の発表するレポートですので統計ではありません。統計的手法は使っておりますが、あくまでも英語での名称も「 ADP National Employment Report 」ですので、ADP全米雇用報告とするのが正解です。分かりやすさを押し出してADP雇用統計と書いているのでしょうが、それがかえって、公的機関が発表している数値だと勘違いさせていると感じます。指標の中には民間企業や大学などが発表している指標も多く存在しますし、中には、指標を商売の道具にするため通信社にお金を払って配信してもらっている業者も存在します。結果、その指標が市場いインパクトを与えるようになると「勝てば官軍」状態なんですが、それでも公的機関と民間、大学のそれぞれの主体が発表している数値は分けて考える必要があり、分けて報道・周知させる必要があると私は考えます。

またいつものように脱線したのですが、6月木曜日には午後9時半にカナダの住宅建設許可件数も発表になります。いつもはあまり意識されないのですが、最近のカナダですので大いに期待しております(笑)。そして同じく6日午後11時に米ISM非製造業景況指数がありまして、4日火曜日の製造業の指標に比べると若干ランクは下になるのですが、製造業の指標が前回値と事前の市場予想の中間に収まるなど、反応が難しい場合には、非製造業に注目が移ったりする事もありますので、ここはセットで考えておいた方がいいでしょう。

今週最後の7日金曜日、午後3時にドイツの鉱工業生産午後6時にユーロ圏の四半期GDP確定値発表があります。市場は雇用統計待ち、あるいはトランプ大統領の対中関税発表待ち状態になっているのでしょうから、多分このどっちも無反応だとは思うんですが、GDPの方に関しては確定値の発表とは言え、いやむしろ確定値の発表だからこそ、大きく数字が変わってくる事があるとユーロが大きく動く可能性があるので注意が必要です。小さく数字が変わっても、ユーロが小さく動く事はなくスルーになるかとは思いますが、その時にユーロが標的になっていたら分かりませんけど。

そして、午後9時半に米雇用統計とカナダの雇用関連指標の発表があり、今週の注目指標はおしまいです。

 

これ以外にも、今週は中銀関連の皆さんが講演やインタビューの予定が多くありまして、突然何か言い出すかもしれません。全部対応する事は無理ですが、必ずストップロスだけは入れておくようにするのをお忘れなきように。通常の取引とは別に、かなり深い位置に逆指値を置いておくのもリスクヘッジにいいかもしれません。が、入れっぱなしで忘れた頃に逆指値がヒットしないようにご注意ください(笑)。笑ってますが、ヘッジファンドのプロの皆さんでも、たま~にやってます。


 

そんな感じで、今週は割と忙しい週になりそうな気配です。私的にはシステムの中の小人さんが頑張ってくれるだけのお手軽な仕事なので、値さえ動いてくれたらいいのですが、全然違った方で今週は忙しくなる予定でして、ブログの更新が「とりあえず戦績(数字)だけ」とか「今日は随分と蛋白淡白な内容だな」と言う日が発生するかと思います。そうなったら「ああ、FX専業は忙しいんだな」と思ってあげてください。今週も一週間、頑張ってまいりましょう。 


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