FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/08/13 戦績

 2018/08/13 月曜日 戦績

USDJPY        +166,500円

EURUSD         +40,266円

GBPUSD         +57,192円

AUDUSD               0円

USDCAD         +22,179円

EURJPY        +212,400円

GBPJPY        +306,900円

AUDJPY         +36,600円

CADJPY        +102,300円

EURGBP         +11,235円

TOTAL         +955,572円

 

週間戦績(当週)

TOTAL         +955,572円

 

月間戦績(08月)

TOTAL      +15,216,940円

 

年間戦績(2018年)

TOTAL     +223,823,968円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +1,124,152,284円

 

静かなお盆週の幕開けになるかと思いきや、トルコさんのおかげで大騒ぎの週明けとなっております。指標も大したものが無くと言うよりも全然無くて、私が取引している通貨関連で関係しそうな指標をようやく探し出したら、イタリアの消費者物価指数があったくらいです。 

イタリア7月
1700JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
CPI・確定値
+0.3% +0.3% +0.3%
消費者物価指数(前比)
CPI・確定値
+1.5% +1.4% +1.5%
イタリア7月
1700JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・確定値
-1.4% -1.4% -1.4%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・確定値
+1.9% +1.9% +1.9%

あとはもう、シンガポールのGDPとか、インドの消費者物価指数とか、徹底的にマイナス金利発動中の「こんなの一体誰が買うんだ」と言うフランス国債の入札とか、そんなのばっか(笑)。

私はトルコリラの取引は全くしておりませんし、トルコに関しては一切の資産を持ってませんので、トルコやトルコリラがどうなろうと構わないのですが、そのトルコの債権(国債や資産)を持つ国(ユーロ圏)がお困りで、回り回ってこっちまで影響が出そうですので全くの無視もできません。

 

昨日は、早朝からのリスクオフ行動によって激しく円が買われて、その影響で多くの通貨が乖離スタートとなりました。今回の米トルコ間での問題になっている原因の一つである「トルコでは収監と言われ、アメリカでは拘束されていると言われているキリスト教関係者」の解放に関し、日本時間で午後9時少し前にニュースがありましたところ市場が激しく反応し、トルコリラだけでは無くドル円を含むクロス円全般まで激しく動きまして、月曜日の割に大きめの数字となりました。

いつも思うんですが、純粋に経済的な理由での為替の値動きでは無く、こう言った政治的な問題が絡んで為替レートが動いた時に出た数字、なんとも言えない気分です。


 

さて、せっかくお盆ですからね、直近のトルコリラの事で少しまとめてみましょうか。何がせっかくなのかはよく分かりませんが(笑)。 

 

最近はトルコリラが随分と話題になっておりまして、昨日は早朝から週明け超絶乖離スタートを見せてくれました。この乖離スタートですが、日曜日に行われました演説においてトルコの大統領が、利上げに否定的な見解をした事が引き金になっており、

www.nikkei.com

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やはり週末を超えるポジションを持つ事がいかに博打であるかと言う事を、再度目の前で見せてもらった感じがします。

本来、カントリーリスクが高い国の通貨を買うと言う事は、相応のリスクを負っているわけですが、日本では何故かリスクの告知はそこそこに「高金利通貨」と言う部分を全面に押し出して盛んに宣伝している現状、これがアメリカでしたら米証券取引委員会(SEC)や米消費者金融保護局(CFPB)が黙ってないでしょう。

今このトルコリラに関して気をつけて頂きたいのは、値ごろ感から買う事です。市場最安値を付けて「ここが底だろう」と考えるのはまだ早く、市場最安(高)値なんてのはどんどん更新され、その後も安値(高値)で停滞する事が多くあります。

2011年春に、ドル円がそれまでの市場最高値79.75円を大きく超え76円台前半に到達した後、約2週間ほどで85円台まで戻ったと思ったら、年後半に向けて下がり続けついには75円台に突入したのは記憶されている方も多いかと思います。ハードカレンシー同士のペアでも起こる事ですので、ましてやエキゾチック通貨と言われている通貨ではどんな事が起こるか分かりません。

ただ、私が知る限りですと、経済状態が破綻しているためのトルコリラ安では無いようで、仮にトルコリラがこのまま下がり続けたとしても、輸入品の価格が恐ろしく上昇すると言う部分以外では壊滅的な影響は無いようです。それにしても、ジワリジワリと影響はあるでしょうけど。地理的に、アメリカが輸出入の規制を行ったところで、影響は限定的との見解もありますし、実際アメリカが関税を50%にまでアップした制裁措置で影響を受ける鉄鋼に関してはトルコの輸出品の4%強しか無く、更にはトルコ全体の輸出の中で北米向けは5%強しかありません。

 

こう言う時、普段からしっかり確認していない通貨に飛びつくのは、新装開店のパチンコ屋に行くようなものです。当たって出る可能性もありますが、新装開店だから出ると思って大金突っ込んで後に引けなくなる可能性もあり、為替で言えば底値かと思って買いを入れて、たまたま底値だったら大儲けですが、ジワリジワリと下げに入られたらロスカットされないように追加入金追加入金となるわけです。

まだ下落する可能性があるトルコリラですから、いまこの段階で買いに飛びつくのは得策では無いと思います。ただし、伝え聞いた事を鵜呑みにして、トルコ経済が破綻するかのような判断をしてしまうのは、中長期的に考えると惜しいかなと言う気もします。なにしろ、政治的な理由で下落した通貨の場合、正常なレートまでは市場の原理で戻りますので、日本人が大好きな高金利通貨への投資、俗に言われるスワップ投資に適した状態であるのは間違い無いためです。 


 

日本のお盆休みって不思議ですよね。祝日では無いのに多くの人がお休みで、でも平日扱いだから土日祝日よりは働いている人も多くいる。日本人の方に、専業で為替の取引をしている事について聞かれた時に、「働いているような、働いていないような、一年中お盆休みのような気分ですよ」と言えば納得してもらいやすいです。

為替取引って、きちんと仕事としてやったら成立するんで、よく欧米と言われる国には為替トレーダーの養成校のようなところもあります。日本にも一時期あったようなんですが、最近は聞きませんのでどうなったんだか分かりませんが。


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