2018/08/09 戦績[追記あり]
USDJPY +136,500円
EURUSD +53,968円
GBPUSD +117,027円
AUDUSD +16,112円
USDCAD +78,919円
EURJPY +150,600円
GBPJPY +187,700円
AUDJPY +35,200円
CADJPY +93,600円
EURGBP +57,249円
TOTAL +926,875円
週間戦績(当週)
TOTAL +3,440,238円
月間戦績(08月)
TOTAL +9,294,001円
年間戦績(2018年)
TOTAL +217,901,029円
累計戦績(専業になってから)
TOTAL +1,118,229,345円
追記した際には、ブログタイトルに「追記あり」の表記にてお知らせいたします。
日米通商協議なんかも気になり、変にモンモンとしてしまい夜更かししたところ、朝起きられないこのザマです(笑)。
ところで、この日米通商協議なんですが、日本のマスコミでは「FFR」とか言い出しておりまして「TPP」と同じような何らかの英語略称が欲しかったんだと思います。FFRとは、free, fair and reciprocal の頭文字で構成され、最初の2つは自由と公平だとわかりやすいかもしれませんが、最後の reciprocal は「相互」または「相互主義」と訳されます。
相互と言えば、もっと全然な単語「mutual」が思い浮かぶかもしれませんが、この2つの単語に通常の使用で明確に差異があるのかと言えば微妙な感じです。日本語で言えば、「察する」と「忖度」の違いみたいな感じでしょうか。「忖度って何?」って言う人に「察しろって言う意味だよ」と言うのと同じように、reciprocal と言う単語の言い換えに mutual を使うくらいですので。しかし、国会の答弁で「察したってこと~?」とか質疑で発言したら「何だあいつ?」となるように、国と国との間の通商協議において、mutual より reciprocal の方がより適していると言う事。
それと、実際には細かい部分では違いがありまして、mutual の含む相互の意味には「一緒にやれる相互」が含まれ、reciprocal の含む相互の意味には「一緒にやれる相互」は含まれません。ですので、恋人時代の相互は mutual で、夫婦になると相互は reciprocal になるのかなみたいな(笑)。つまり、国と国の貿易に関する取決めなので、相互と言ってもお互いの国益の相反の中での相互になるので、reciprocal なわけです。
そして、英語の頭文字でFFRですから、さぞアメリカじゃ報道でFFR!FFR!と言われているんだろうな~と思いますよね?いや、全然全くに近いくらい。
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
英語圏の Google で FFR を検索しても、フラッシュのゲームか、心臓カテーテル検査とかしか出てきません(笑)。今回の日米通商協議に関しての記事は、ほとんどがこの上のリンクのように「US-Japan trade talks」日本語にしますと「米日通商協議」または、単に「US-Japan talks」日本語にしますと「米日協議」です。ええ、そのまんまです。
この、最近やたら日本のマスコミが使う「FFR」なんですが、TPPのように制度自体の省略形では無いのは「free, fair and reciprocal の頭文字」と言う事で分かると思うんですが、本来は今回の日米通商協議の概念と言ったらいいんでしょうか。
これ、原因と言うか犯人は日本国外務省だと思うんですよね。この協議を行うと決まった時の外務省の発表文で、外務省が通商協議自体を FFR と省略するかのような発表をしてしまってるんです⇩
両首脳は,今後,「自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議」(FFR)の場で議論していくこと
The two leaders confirmed that both sides would continue discussion in the talks for free, fair and reciprocal trade deals (FFR)
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「in the talks for free, fair and reciprocal trade deals 」を FFR って、また随分と凄い省略の仕方です。ちなみに、合衆国政府の持つドメイン gov のサイト内に限定して FFR を検索したところ、今回の通商協議の目的で FFR と省略形を使っている文章は、発見出来ませんでした。英語のニュースなどで今回の通商協議の記事に FFR が使われているものは、日本発の英語記事からのものだと思われます。ロイターの記事でさえ、日本語でしかほとんど FFR は出てきませんから。
さあ、前文が長くなりました。実はこの上の文は前文です(笑)。とりあえず、いつもと同じように、既に作ってあります指標の表だけは表示しておきまして、後ほど何か追記しましたら、タイトルに追記と入れておきます。
ニュージーランド準備銀行 (中央銀行) 0600JST |
現状 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|
オフィシャルキャッシュレート (政策金利) |
1.75% | 1.75% | 1.75% |
日本国6月 0850JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
機械受注(前月比) | -3.7% | -1.3% | -8.8% |
機械受注(前年比) | +16.5% | +9.5% | +0.3% |
米国7月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
生産者物価指数(前月比) | +0.3% | +0.2% | 0.0% |
生産者物価指数コア(前月比) | +0.3% | +0.2% | +0.1% |
米国7月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
生産者物価指数(前年比) | +3.4% | +3.4% | +3.3% |
生産者物価指数コア(前年比) | +2.8% | +2.8% | +2.7% |
米国 週次 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
新規失業保険申請件数 | 21.9万件 | 22.0万件 | 21.3万件 |
昨日の相場、特にこれと言って何かあったわけじゃないんですけどね。逆に、何か無かったからこそ、日米通商協議なんか待ってモヤモヤしてしまったみたいな。
さて、日本時間で昨日の早朝6時、日本人に大人気通貨であるNZドルを生産発行するニュージーランド準備銀行が政策金利を発表しまして、事前の市場予想通りに現状維持と言う結果でした。
ニュージーランド準備銀行 (中央銀行) 0600JST |
現状 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|
オフィシャルキャッシュレート (政策金利) |
1.75% | 1.75% | 1.75% |
私としては、通常の取引ではNZドルの取引は行っていないため、豪ドルに波及する程度でしか影響は無いのですが、随分と前からずっと持ち続けているポジションが一つだけあります。
何回かここでも書いているのですが、今から2年とちょっと前、英国がEUを離脱すると住民投票で可決した際に発生したあの急激な変動の中で、豪ドルやNZドルドルも買っておりました。急激な円高の中で、最初に買ったのは豪ドルでして、当時なんとなく豪ドル現金を使う機会があったため、豪ドル買いのポジションを取ってから円で現引きしたんです。それに気をよくしてNZドルも現引きしようとしてポジション取ったら、なんと現引き出来なかった(笑)。
そこから2年とちょっと、こんなに長く持つつもりでは無かったのですが、NZドルが対円で80円超えていた時もなんとなく売れずに持ち続けてまして、はからずもNZドルでのスワップ投資を実践しております。
今回のこのニュージーランド準備銀行の金融政策で73円を切ろうとしておりますが、私のこのポジション、買値の69円台でストップロスを入れてありまして、どこかで反転して上昇するのか、あるいはストップロスがヒットするのか。ここまで持ち続けておりますと、まるで我が子のような気分にもなってきてます。我が子は言い過ぎですが、少なくてもペットと同じ感じになってますので、もし、仮にこのポジションがストップロスヒットしたら、ペットロスと同じような気分になるのかもしれません。
今回の政策金利発表では現状維持の決定だったのに、こんなにNZドルが売られているのかと言えば、こちら⇩
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
記事中にありますように「2020年終盤まで同水準で維持すると表明した。」と「利上げまたは利下げのリスクは極めて均等にバランスしているとの認識を示した」 の2点でして、まず前者に関しては、5月の発表時には2020年までに2.0%への利上げを見込んでしたのにも関わらず、それが無くなった事。後者に関しては、簡単に言えば「利上げどころか、利下げもあるかもね」と総裁が発言したと言う事です。
それにしても、現時点ではまだ1.75%の金利があるわけでして、ちょっと過敏すぎるくらいの下落だと思いませんか?
NZドル、先進国であり高金利だと言うメリットを享受していたのは、何も個人で取引している我々のスワップ投資と言われる手法だけでは無く、プロの皆さんも同じように金利目的でNZドルを買ってるんです。それが、よく言われるキャリートレード、有名なところですと「円キャリートレード」がありますが「低金利通貨を売って高金利通貨を買い、金利を得る」と言うところでは、スワップ投資もキャリートレードも同じようなものです *1。
すると、金利に敏感なプロの皆さんが「とりあえず売っとこうか」と言う雰囲気になったりして、一気に崩落みたいな⇩
可哀想なのは、明らかに巻き込まれた豪ドルですが、豪中銀からすると「アメリカに文句言われずに豪ドル安になってラッキー」くらいに思ってるかもしれません(笑)。資源国としたら、輸出を考えたら自国通貨を安くしたいでしょうから。
それ以外に昨日発表になりました指標、上に結果は書いてありますが、どれもこれも発表された数字も市場の反応もパッとしませんで、あのクソほど非常に悪い数字だった日本の機械受注の発表直後には何故か円高に振れ、もうどうにでもなってくれと言う感じでしたし。値動きがいいのはありがたい事ですが、もうちょっと理論的にお願いしたいと思います。
【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら
*1:実際には、FXでのスワップポイントは名称の通り金利では無く、2通貨の金利調整で発生するものなんですが、結果としたら同じ意味合いなりますので「同じようなもの」と言う表現をしております