FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/07/16 月曜日

さて、7月も後半戦に突入しました。ワールドカップも終わりまして、金融市場参加者の皆さんも、そろそろ仕事に身を入れてくれる頃でしょう。⇦ これマジなんで、金融市場参加者の皆さんには、ぜひ仕事に復帰して頂きたいです。 


 

さて今週、指標的には重要なものが少ない月半ば週です。先週までに作られた新しい動きが試される週とも言えます。

本日7月16日月曜日、日本時間で午後9時半米国6月小売売上高ニューヨーク連銀製造業景況指数の発表が予定されております。最近のアメリカは、発表される指標が玉石混淆でして、特にアンケート調査の結果などは先行きを不安に思う気持ちが反映されより悪い傾向があったりします。今回もまた、ニューヨーク連銀製造業景況指数は前回値25を下回る事前の市場予想20~22程度が見込まれておりまして、同時刻に発表される、小売売上高とNY連銀指数の2つがどう言うベクトルで示されるのか注目されます。もし、小売売上高とNY連銀指数の両方とも事前の市場予想を上回る状況があれば、先週までのドル高動向と合わせ一気に一段高と言う状況も考えられなくありません。

18日水曜日、日本時間で午後5時半英国の消費者物価指数(CPI)など物価指数関連午後6時にはユーロ圏の消費者物価指数(HICP)があります。また、午後9時半には米国の住宅着工件数など建設関連指標が発表予定です。

19日木曜日、午前8時50分日本の通関ベースの貿易統計が発表、午前10時半豪州の雇用関係指標が発表されます。午後5時半には最近いつでも注目されてる英国の指標、英国の小売売上高が発表されます。午後9時半には米国のフィラデルフィア連銀製造業景気指数、これもアンケート調査の集計です。

指標とはちょっと違うのですが、19日木曜日早朝の午前3時に米地区連銀経済報告、いわゆるベージュブックが発表予定でして、ベージュブックが次回FOMCの議題のたたき台となりますので注目されてます。今回は特に、先日の雇用統計で上昇した失業率の分母に含まれている「働く気がある人が増えた事」が雇用関係の改善に対してどのように地区連銀が見ているのかが、私的な注目点になってます。「熟練労働者ガー」といつも吠えている指摘している地区連銀の皆さんがどうなるのかと同じくらい注目しているのが、トランプ大統領の主導する関税政策で矢面に立っている鉄鋼に関して、いつも「鉄鋼価格ガー」と遠吠えしている指摘しているクリーブランド地区連銀、リッチモンド地区連銀、シカゴ地区連銀あたりがどのように報告書への記載をしているのか、場合によっては関税政策への指摘もあるのでは無いかと。その場合、地区連銀と言うか、金融政策当局であるFRBとトランプ大統領との直接対決へのキッカケにもなりますので、今回のベージュブックはかなり楽しみになってます。⇦ 若干、個人的な変な趣味も入ってます(笑)。

週の最後20日金曜日午前8時半に日本のCPI午前8時50分に対外証券売買関連指標があります。CPIはスルーでしょう(笑)。ただ、あまり普段は注目されません対外証券売買関連の指標ですが、日経平均がかなり上昇している状況の中で、8時50分に公開されるこの指標が切っ掛けで金曜日の東京株式市場の値動きが変わる可能性もあります。そこから波及する形でドル円を中心に円が動くかもしれません。適当で申し訳ないんですが、あくまでも「動くかも」しれませんです。午後9時半に、最近はいい仕事をしてくれておりますカナダドルに対して大きな役割をするカナダの指標、小売売上高とCPIが同時発表になります。今週から、カナダドルに対する取引の比率を上げておりまして、ここどうなるのか注目と言うより「なんとかせーよ!」と言う気分で一杯です。実に個人的な理由なんですけど。

 

指標以外の部分ですと、17日火曜日に英中銀であるBOEのカーニー総裁、カンリフ副総裁が講演を予定しており、恐らくは「ブリグジットで英国は十分に耐えられる」的な事が必ず含まれるかと思います。そろそろ希望的な意見から、具体的な理由を含む予測に変化してもらいたいと思うのですが、その辺りに、先週末にトランプ大統領が発言しました「ブリグジット後の米英通商協定に期待してんぜ!」がどう影響するのか。以前、安倍首相も英国との通商協議に前向きな姿勢を示してますので、日米英の通商協議なんかが入ってくると、ドル円相場にも影響が与えられたりで面白いと思ってはおります。

17日火曜日と翌18日水曜日に、FRBのパウエル議長が上院と下院の委員会におきまして議会証言を行います。議会証言ですので事前に答弁原稿が公表されるかと思いますので、証言自体よりも原稿に注目したいのですが、そろそろパウエル議長に変わって半年経過するに当りどのような独自路線を強く示していけるのか、なかなか独自路線を出せずにいるパウエル議長の動向も注目です。

 

あとは、トランプ大統領次第の一週間(笑)。


 

本日は、日本は海の日の祝日でお休みです。日本は祝日が多い国ですが、なんとなく「有給消化率が低いんだから、せめて祝日の多さでカバー」とか言われて納得してしまっている感もありまして、いや、そこは「有給消化率上げようよ!」と言う根本部分を忘れてしまってはなりません。

有給休暇の取得を劇的に高める方法と言うのがありまして、有給休暇の残が合った場合、企業に対して罰金を課せばいいだけなんです。ほぼ有給休暇を消化するような海外でも、あまりそんな制度は聞かないんですが、それは有給休暇残があったら罰金するような制度を作る必要も無く、労働者が有給休暇を取得するから(笑)。例えばですが、飲酒運転をする人が全く発生しない国があったとしたら、恐らくは飲酒運転に対する罰則を定めた法律なんて作る必要も無く、あるいはそんな法律を作るなんて事すら考えないかもしれないのと同じです。

皆さん「会社行ってた方が金使わないし」とか思った事ありませんか?実際、平日に仕事をしている日の方が休日よりお金を使わない人の方が多いかと思います。有給休暇の取得が推進され、労働者がお休みの日が増えますと、内需が拡大する事は昔から言われております。有給休暇を取って、内需も拡大し、経済も上向きになる。なんて素晴らしい事なんでしょう(笑)。

平日は5日ありますが、1日祝日があるだけで平日数が4日になり、なんとなく週の半分近くはお休みしているような錯覚になります。ほら?お休みっていいでしょう?ぜひ、どんどん有給休暇を取得してお休みし、遊びに出掛けてお金を使ってください(笑)。⇦ いや、笑い事じゃなくて本当に重要です。 

 

月曜日が祝日ですと、まだ一週間が始まった気になりませんが、それでも今週一週間、頑張ってまいりましょう。 


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