FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/07/09 月曜日

全国的に荒れ狂った豪雨の一週間、関東だけは無傷に近い状態でして「まさか、これが梅雨が明けたと言う意味だったのか」とか誰かにそう言われたら、なんとなく説得力がありそうな気もしてしまいます。いや、梅雨が明けて関東だけ上空の気圧が高くなり、雨雲が避けたとかあるんでしょうかね?恐らく関係無いのでしょうが。


 

さて今週、トランプ大統領と楽しい仲間たちその周囲を除きまして、大きな注目は3点、まず日本時間で7月12日木曜日午後9時半に発表予定になっております、アメリカの消費者物価指数(CPI)です。特に変動が激しい生鮮食品と燃油を除いたコアCPIの前月比・前年比ともにどうなるのかが、雇用関連指標が落ち着いている今は最も金利に直結する指標と言えますので非常に注目しております。

次に、ブレグジットで揺れる英国の中銀、イングランド銀行(BOE)カーニー総裁の講演が日本時間で7月12日木曜日深夜0時半ころから予定されております。先日、次回の金融政策決定委員会(MPC)での利上げ示唆とも取れる発言をしたカーニー総裁ですが、もしかしたらあの発言の後で奥さんに怒られて「市場は意図を正確に読み取っていない」的な発言をする可能性もあります。中銀総裁の皆さん、何か言いたい事は言いたいんですが、自分の発言で市場が動いたと言われる事を嫌います。ですので、一旦発言を否定し、でもやっぱり実行すると言うのは、もはや鉄板と言うか(笑)。それと、英国のメイ首相がハードブレグジット強行姿勢からソフトブレグジット路線へ転換した事で、その点に関して高く評価する事はまず間違い無いでしょう。この事は、確実に発言した瞬間にポンドが買われる要因となるかと思います。講演は米国のマサチューセッツ・ボストンで行われまして、主催が全米経済研究所ですので、必ずや何か期待に応えてくれる質疑があると信じております(笑)。

それと、ハードカレンシー関連では無いのですが、最近非常にいい仕事をしてくれますカナダドルですが、日本時間で7月11日水曜日午後11時に、カナダ中銀であるカナダ銀行の金融政策と政策金利発表があります。政策金利に関して事前の市場予想は、現状1.25%から1.50%へ25ベーシスポイントの利上げとなってまして、利上げは随分と織り込まれておりますので、発表される金融政策の要旨によっては「利上げ発表売り」もありえます。その辺り、事前の市場の雰囲気と言うか、ぶっちゃけ「ブルームなとかさんや、ロイなんとかさんがどっちに誘導したいのかどんな感じで伝えているのか」よく注意しておいた方がいいかと思います。カナダどるなんてやってないと言う方でも、資源国通貨とか言って、勝手に豪ドルやNZドルに影響してくれる事もありますので。

 

あとは、一般的な指標はずらずらとありますが、何でもかんでも気にしているとキリがありません。適当に、自分が重要そうだと思うものだけチェックしておけばいいかなと。まず本日7月9日月曜日には、この後1時間後くらいの午前8時50分に日本の経常収支と貿易収支の発表あります。貿易収支は対米金額だけ注意しておき、トランプさんを刺激しない程度ならいいなと(笑)。もともと今回は赤字予想になってますので、どうせ某大統領はその場その場の金額しか見ないでしょうから、季節調整とかそう言うのは全部抜きにして、日本の対米貿易で黒字幅が減少していれば良しとするでしょう。大丈夫かな?こんな事ばっかり言ってて。それと、同じく日本時間で本日午後3時にはドイツの経常収支と貿易収支が発表になりますが、ドイツの場合はユーロ圏なのであまり単国での数字は意味をなしません。それでも、もしかしたら月曜日ですし、他に材料が無くてユーロちゃんが動くかもしれませんので、一応頭の片隅にでも置いておく程度で。

明日、7月10日火曜日午前10時半に中国のCPIと生産者物価指数(PPI)が発表になります。中国、いつもは無視なんですが、米中貿易摩擦の真っ只中でして、事前の市場予想は前回値を上回る数字が出ておりますが、これが落ちると米ドルが動き、相対する通貨が人民元は無理なので円で対処する事になるかもしれません。最近は中国(オセアニア)と言う状況は脱してきているようですが、それでもまだ豪州にとって最大の取引相手である事は代わり無く、米国からの輸入に高い関税を掛けられますと豪州からの輸入が増える事は間違いありません。中国の指標が豪ドルに直結する状態も、また再燃するかもしれません。午後5時半には英国の貿易収支と鉱工業生産・製造業生産午後6時にはドイツとユーロ圏のZEW景況感指数の発表もあります。

7月11日水曜日、午前8時50分に日本の機械受注がありまして、機械受注が直接為替に影響する事は稀なんですが、株価に影響した結果、日経平均の動きからドル円が踊る事は十分にあります。午後9時半には米国のPPI午後11時半には米燃油関連指標の発表です。翌日の米CPIの発表を控え米PPIは最後の先行指標となりまして、事前の市場予想はCPIとPPIは連動して予想してますから、ここでPPIの市場予想が大きく違う事がありますと荒れる可能性もあります。燃油関連指標は為替がどうのでは無く、最近の私の興味です(笑)。

7月12日木曜日、早朝2時に米財務省の10年債入札があります。最近は米国債利回りが低下しておりまして、その中での10年債入札ですので、結果によっては市場の米国債利回りに影響があります。米国債利回りは対ドルでの為替レートに大きな影響を与えますので、大型指標発表時のような準備は要らないと思いますが、ストップロスがきちんと入っているか確認する程度のリスク対策は必要かと思います。日本時間の午後から、欧州各国のCPI午後6時にユーロ圏の鉱工業生産があります。

今週の最終営業日、13日の金曜日 ⇦ これが書きたかった(笑)。13日金曜日には、非常に注目の中国の貿易収支が発表になります。ちなみに、中国の貿易収支は発表時間が決まってませんので、恐らく日本時間で午前11時から午後1時くらいまでの間に発表にはなると思うんですが、もしかしたら翌日になったりとかもあるので、何とも言えない指標です。中国の指標ですから、回り回ってドル円が動く事はありますが、それ以上に米中貿易摩擦(人為的)の中での数字ですので、単に興味があります(笑)。午後11時にはミシガン大の例の指標もありますが、赤字にするほどの事ではありません。


 

この前、こんなニュースがありました⇩

大量の米国産大豆を積んた貨物船1隻が中国北部に向かって急行していたが、輸入関税が課される前に到着するという時間との闘いに敗れてしまった(以下略)

www.bloomberg.co.jp

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

これは(笑)。笑っちゃいけないんですが、恐らく当事者の皆さんも笑うしかない状況でしょう。いや、非常に悲しい出来事です。あとちょっと、半日早く到着できたら25%の関税が掛からずに済んだのに。

地図で見ると、本当にあとちょっとだったようです。

貿易摩擦も貿易戦争もどうでもいいんですが、実際に大変な思いをするのは事業者の皆さん、そして最終的な消費者の皆さんです。確かに関税政策と言うのは自国の産業保護と言う側面も大きいでしょうが、これだけ国際的な世の中でFTAとかガンガンやっているような時代に関税で対処しようと言うのには、何か違和感を感じてしまう部分もあったりします。


 

そんな感じで、今週も為替市場はどうなるのか占うのが難しい情勢ですが、それでも必殺技「行き当たりばったり」で対処するしかありません(笑)。そして普段の生活的には、そろそろ雨風、そして地震が落ち着いてくれる事を祈るしかありません。

行き当たりばったり相場と天災と言う難題が目の前にありますが、今週も一週間頑張ってまいりましょう。 


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