FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/07/02 月曜日

本日は7月の第1月曜日、7月第1週のスタートです。誰が見ても疑う余地の無いほどの、第1週っぷりです。と、思うでしょ?

これ何度も書いているのですが、親方アメリカとする国々では一週間の始まりは日曜日ですが、欧州の多くの国とその取り巻きの国々では一週間の始まりは月曜日です。と言う事は、昨日7月1日は先週になりまして、本日7月2日から始まるのは7月の第2週と言う事になります。ほんと、この週の始まりをいつにするのか、いい加減どうにか世界基準を作って欲しいと思うんです。まあ実際には、今週が7月の第何週だろうと別に構わないんですけど(笑)。

私的には小さい頃から「月曜日始まり」で慣らされてまして「月曜日始まり」のカレンダーばかり見ていたので、日曜日で一週間が終わり月曜日から新しい週のスタートと言う方が気持ち的にはしっくり来る感じではあります。 


 

さて今週、一番のイベントは7月4日水曜日のアメリカ合衆国独立記念日です。とにかく、独立記念日に合わせてニューヨーク市場のやる気は停滞するでしょう。ただ、いつもでしたら商いが薄くなる部分だけ注意すればいい時期なんですが、今年はアレを警戒しなければなりません。

 

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Donald J. Trump, 45th President of the United States of America
第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ

アメリカ合衆国で最も重要な日 Fourth of July 独立記念日、ここに合わせてトランプ大統領は、偉大なアメリカを取り戻すため Make America Great Again を再度強く訴えるのは間違い無いでしょう。具体的には一体何を言い出すのか、傍目にするこっちとしては堪ったもんじゃありません(汗)。

 

さて、これ以外はもう、正直言って雇用統計ですら雑魚みたいなものです(笑)。まず本日、7月2日の月曜日はカナダと香港が祝日の振替休日でお休みとなってます。カナダは建国記念日、香港は特区設立記念日でして、同じような時に同じような記念日が皆さん重なってるものです。

指標としましては、本日2日月曜日に本邦日銀短観英国PMIユーロ圏雇用関連指標米ISM製造業景況指数が発表になります。明日3日火曜日は豪州中銀の金融政策発表英国建設業PMIユーロ圏小売売上高など、4日水曜日は英国サービス業PMIがありまして、この日は商いが薄くなりいつもより反応が大きいかもしれません。アメリカの祝日ですので欧州は関係無いのですが、欧州時間でポジションを持ちニューヨーク時間で閉じる手法が使えない日になるので、欧州時間から商いが薄い事は予想できます。東京時間はいつも薄いので、大丈夫です(笑)。

5日木曜日には米ADP全国雇用者数米週次新規失業保険申請件数がありまして、翌日に雇用関係を控えて最後の先行指標となりますので、前回値や事前の市場予想と大幅に違う数字が発表されますと、荒れる可能性もあります。また、同じく5日木曜日に米ISM非製造業景況指数も発表が予定されます。

6日金曜日ですが、まずは早朝3時に6月12日から2日間行われました連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が発表になります。FOMC直後の声明文では、タカ派姿勢を若干強めにしたためドル買いを誘発したものの、直後に対中貿易戦を仕掛けた報道で失速した感じでしたが、声明文の内容を更に踏み込んだタカ派姿勢があればドル一段高となる可能性もあります。そして欧米では翌日になる日本時間で6日金曜日の午後以降、ドイツの鉱工業生産、そして今回は米雇用関係&カナダ雇用関係指標のダブル発表となります。

あと注意しておいた方がいい部分としては、6日金曜日に日付が変わった直後の深夜0時に、米財務省が米国債の入札条件提示が予定されてたり、講演や発言関係ですと中銀総裁クラスでは、5日の英中銀カーニー総裁の講演くらいでしょうか。そうそう、それと原油の指標(笑)。

今週も、適度に市場が動いてくれる事を期待しております。


 

さあ、遂に「域内包括的経済連携 = RCEP (Regional Comprehensive Economic Partnership) 」の成立が見えてきました。

www.sankei.com

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TPPも含め、日本の市場開放を嫌う人たちは大勢おりまして、ネット上でもよく見かけます。例えば、何百パーセントにもなる関税をかけて一部の農産物の自由貿易を日本は阻止しておりますが、それはアメリカのトランプ大統領がやろうとしている高関税と何が違うのでしょうか?

つまり「TPP反対!FTA反対!」と言う人達は「トランプ関税政策賛成!」とならないとおかしなハズなのに、実際のところは「トランプ関税反対!」と言う方がほとんどなのではないでしょうか。最終的には「日本へは自由に輸出させたくないけど、アメリカへは自由に輸入させろ!」と言っているのと同じで、そんな事にトランプ大統領は怒っているわけです。トランプ大統領の言いたい事、ほとんど報道されませんが「そっちの関税さげろ!じゃなければ、そっちからアメリカに輸出する商品に関税かけるぞ!」なんです。いきなり高関税を掛けるとか、やり方的な問題はあるにせよ、理想論としては「フェアトレードしようぜ!」と言う事です。

あらゆる関税障壁を撤廃した場合、最終的に世界経済は若干のプラス作用になると多くの学者は考えているようで、当然反対の立場の方もおりますが、極端に勝者敗者が分かれる状況になると言う予想の学者先生は少ないようです。

 

大学時代にFTAに関して少し勉強したり研究したんですが、恐らく日本はその地理的な特殊性(島国)と人口の多さ、そして独自の言語と言う部分からして、人の自由な行き来さえ条件として受け入れなければ、FTAに関しては勝者になるかと思います。

英国が惜しかったのはEUと言う枠組みで、どうしても人の往来を自由にする条件を受け入れなければならなかった部分でして、逆に言えばそこが無い状態でしたらやはり勝ち組でした。欧州に対して英国も、島国・人口が比較的多い・欧州の中ではマイナーな英語圏と言う日本と同じ状況でしたから。

まっ、これも人によって考え方が違うでしょうから、実際にはやってみないと分からないと言う部分が大きいんですけどね。それは何にしてもそうなので、進むべき道を間違えないように前に進むしかありません。立ち止まると、気がついたら暗闇に置いてけぼりにされてしまう世の中ですから。


 

いよいよ、2018年も折り返し地点までやってきました。先は、まだ半分あるのか、もう半分しか無いのか。そんな半年後を考えるよりも、まずは今週一週間を頑張っていきませんとコマが進みません。将棋でも、いきなり王手はできません(笑)。

随分と強引に締めましたが、今年残り半分の後半戦、そして新しい月の始まりの一週間、今週も頑張ってまいりましょう。 


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