FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/03/08 戦績

 2018/03/08 木曜日 戦績

USDJPY         +62,400円

EURUSD        +115,922円

GBPUSD        +146,003円

AUDUSD         +15,994円

USDCAD         +48,739円

EURJPY        +175,600円

GBPJPY         +76,500円

AUDJPY         +11,200円

CADJPY         +49,300円

EURGBP         +20,667円

TOTAL         +722,325円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +3,663,982円

 

月間戦績(03月)

TOTAL       +8,724,211円

 

年間戦績(2018年)

TOTAL      +76,746,456円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL     +977,074,772円

 

ナニ待ちだか、タニマチだか知りませんが、全然動かないの(笑)。

日本時間で昨日早朝4時、米ベージュブックが公開されました。もう今から27時間半以上前の事ですので忘却の彼方の皆さんも多いかと思いますが、実はベージュブックの公開は昨日です(笑)。内容的には前回と8割以上同じ感じでして、市場と言えばドル円が申し訳無さそうな程度に動いた事を除きますと、完璧に無反応。スルーとか動意なしとかの言葉で片付けられない「無反応」っぷりが凄かった。

そんな今回のベージュブック、1つだけ面白い記載がありまして、

Four Districts saw a marked increase in steel prices, due in part to a decline in foreign competition.

全米のうち4地区では、鉄鋼価格の上昇が見られました。理由の一つとしては、外国との競争が減少したことによります。

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と、各地区連銀の報告を元にしてまとめた「ナショナルサマリー(全連銀の報告概要)」に書かれております。

このベージュブックですが、

This report was prepared at the Federal Reserve Bank of San Francisco based on information collected on or before February 26, 2018.

このベージュブックは、サンフランシスコ地区連銀が 2018年2月26日までの情報を元にしてまとめたものです。

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昨年2017年、鉄鋼価格の事について同じようにナショナルサマリーで指摘したベージュブックは何回あったのだろうと調べてみましたら、

2017年9月

Input and materials costs generally increased, most notably for freight, lumber, and steel.

仕入れ価格や原材料費は全体的に上昇したが、特に顕著だったのは輸送費、木材、鉄鋼でした。

2017年5月

Rapidly rising costs for lumber, steel, and other commodities tended to push input costs higher for some manufacturers and the construction sector.  

木材、鉄鋼、およびその他の原材料の急激なコスト上昇が、製造事業者や建設事業者にとって原価を押し上げる原因となりました。 

と、この2回でして、いずれも鉄鋼価格が上昇している事を示唆しております。また、各地区連銀の報告では、クリーブランド地区連銀、リッチモンド地区連銀、シカゴ地区連銀が鉄鋼価格が大好きでして、2017年のベージュブックで何度も何度も「鉄鋼価格ガー、鉄鋼価格ガー」と指摘しております。そのご指摘、ぜ~んぶ「鉄鋼たけえんだよ!」って言う内容です(笑)。 

 

トランプ大統領が海外との競争激化で価格競争に苦しむ米国の製鉄メーカーを守るために、その結果として米国の安全保障を守るために鉄鋼やアルミニウムに関税を掛けようと頑張っております。そうなんだ、そうです。

ちなみに連邦準備制度理事会理事や地区連銀総裁のうちで既に発言している皆さんの意見では、およそ関税反対の方が多数のようです。まっ、FOMCの土台になるベージュブックで「鉄鋼価格ガー、鉄鋼価格ガー」とご指摘されてる皆さんですから。 

 

こうなってきたら、別に関税掛けようが輸入制限しようが、私にとって直接の損得が無い以上はどうでもよくなってきた(笑)。いや、むしろ市場を混乱させてくれたらボラ(値動き)が揚がっていいんじないか的な方に・・・・・・


 

昨日のメインイベントでした、欧州中銀(ECB)の金融政策発表ですが、金利に関しては事前予想の通りに据え置き決定です。最近、いろいろと綻(ほころ)び出している感じが見受けられるEU圏の経済状況を受けると、利上げする時では無い事くらい私にでも分かります。 

欧州中央銀行(ECB) 現状 市場予想 結果
政策金利  0.00%  0.00%  0.00%
預金ファシリティー金利 -0.40% -0.40% -0.40%

金融政策内容としては今までの発表と大して変わらず、ただ、テーパリングと言われている金融緩和終了への道筋を最近は示唆していたのにも関わらず、声明文の中で「必要なら規模を拡大する」と言う言葉だけは無くなったものの、量的緩和の延長を記載してあったため、その部分を意識して発表直後からユーロが買われました。

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その後行われました会見におきまして、マリオちゃんドラギECB総裁がいつものようにノラリクラリと発言を始めまして、遂には、

ん? 政策の変更について? 
あんま話さんかったわ(笑)。

と言ったところユーロだだ下がり⇩

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若干これ、読めていたと言うか、パターンだったと言いますか。その割に、昨日の数字がボロボロなのは、

リスク回避した結果です(笑)。 

いやあ、攻めるところは攻めませんと数字が取れないと言うのが身に沁みた冷たい雨の降る3月の深夜でした・・・・・・ 


 

指標、いろいろありましたが、せっかく表作ったので羅列だけしておきます。 

日本国第4四半期(10-12月) 前回値 市場予想(中心値) 結果
GDP2次速報
(前比)
+0.1% +0.2% +0.4%
GDP2次速報
(前期比年率)
+0.5% +1.0% +1.6%
GDPデフレーター2次速報
(前比)
 0.0%  0.0% +0.1%
日本国1月 前回値 市場予想(中心値) 結果
経常収支 +7972億円 +4734億円 +6074億円
貿易収支 +5389億円 -6955億円 -6666億円
英国2月 前回値 市場予想(中心値) 結果
RICS住宅価格 +7% +7% 0%
豪州1月 前回値 市場予想(中心値) 結果
貿易収支 -11.46億AUD +1.60億AUD +10.55億AUD
中国2月 前回値 市場予想(中心値) 結果
貿易収支 +203.5億USD -57.0億USD +337.4億USD
日本国2月 前回値 市場予想(中心値) 結果
景気ウォッチャー調査
現状判断DI
49.9 50.5 48.6
景気ウォッチャー調査
先行き判断DI
52.4 51.7 51.4
ドイツ1月 前回値 市場予想(中心値) 結果
製造業受注(前比) +3.0% -1.8% -3.9%
カナダ2月 前回値 市場予想(中心値) 結果
住宅着工件数 21.62万件 21.50万件 22.97万件
カナダ1月 前回値 市場予想(中心値) 結果
建設許可件数(前比) +4.8% -1.5% +5.6%
新築住宅価格指数(前比)  0.0% +0.1%  0.0%
米国 週次 前回値 市場予想(中心値) 結果
新規失業保険申請件数 21.0万件 22.0万件  23.1万件

 

世界中を巻き込んで大問題となっておりました、米国の鉄鋼関連関税ですが、ついにトランプ大統領が命令書に署名しました。

www.bloomberg.co.jp

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特に市場は混乱する事なくやり過ごした感じでして、今後の米国や各国の対応待ちと言ったところでしょうか。

また、上のブルームバーグの記事でもありますが、

カナダとメキシコについて、地域的に重要な同盟国であり北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉における米国の交渉相手であるという位置づけから適用除外とすることに同意した。また、他の貿易相手国も関税適用除外を求める選択肢があり、同盟国は関税が安全保障への打撃となることを示せば適用除外となる可能性がある。

結局はカナダとメキシコは適用除外、それ以外にも「安全保障への打撃となることを(こっちから)示せば」適用除外になる可能性もあると言う事で、随分と高飛車なので、いっそ日本はそのまま静観して頂き、高精度な日本の鉄鋼を輸入してもらわなくてもいいくらいの感覚で行って欲しいかな~、みたいな。いや、最近は日本もいろいろあったんだった忘れてた(汗)。

 

さっ、今日は米雇用統計です。結局、こいつ待ちかよって感じもあるんですが、仕方ありません。


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