FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/03/05 月曜日

昨日、全国的に非常に気温が高く、なんと東京でも20度を超えておりました。このまま気温がどんどん上がり、完全に春となる、な~んて甘いことを私も考えておりませんが、それでも一歩一歩確実に春に近づいているのが感じられた日でした。

積算温度のグラフを見せられて「春が近づいてます」とか言われましても「あ~そう」ですかって感じです(笑)。やっぱり、肌で感じられる気温になりませんと、春が近づいてると言う気持ちになれません。 


 

とりあえず欧州での各種選挙や投票結果を受けても、本日月曜日の市場は比較的落ち着いてスタートした感じです。先週末、なぜかポジション持ったままになってしまった方も、とりあえず一安心と言ったところでしょうか(笑)。 

 

さて今週の注目点ですが、日本時間で3月8日木曜日早朝5時にあります、米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公開がナンバーワンかなと。雇用統計を注目点のナンバーワンにしなかったのは、市場の目が労働環境から経済成長率に移って来てる感じがしまして、それは恐らくFRB議長の交代が一番大きな部分かと思います。つまり、次回3月下旬に開催されるFOMCの土台となるベージュブックの方が、市場ではより重要度が高く評価されるのでは無いかと考えております。私が考えているだけです(笑)。

その次が、3月9日金曜日の東京株式市場前場終了後からお弁当食べ終わったくらいまでの間に発表されると思われる、日銀金融政策決定会合の結果発表です。なんと、雇用統計が注目点の2位にもなりませんでした(笑)。最近、チョロチョロと出口戦略をチラ見させ始めた黒田総裁、今回の会合では何か騙る語るのではないかと考えております。発表が12時25分までにされませんと、もしかしたら、それだけで大きく値を動かく可能性もあったりします。

お次が、3月8日木曜日にあります、欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表と、それに引き続き行われるドラギ総裁の会見です。ドラギ総裁が、経済成長が鈍化してきている事に懸念を示している事で、今まで強気だったECBに陰りが出てきているのは間違い無く、その辺りをどのようにまとめて来るのか、あるいは誤魔化さずに方向修正して来たら市場が大きく反応する事になるでしょう。別に混乱する事を期待しているわけじゃ、ねえ?(笑)。そして、最後4つ目の注目点としまして、米雇用統計と言った感じです。

本日、英国メイ首相が議会でEU離脱に関する声明を発表する事になっておりますが、先週末に発表しました内容に近い感じになるかと思いますので、大きく異る部分や詳細な内容でも無い限り、市場に与えるインパクトはそれほど無いかと考えてます。ただ、他に材料が無ければそれだけでもイッてしまうのが為替ですしポンドですから、注意だけはしておかないと思います。

 

今週の指標ですが、色々あるようでそうでも無いような(笑)。日本時間で本日から明日に変わった瞬間、米ISM製造業景況指数が発表されますが、先週の製造業が良かったので上手くするとドル買い要素になるかもしれません。明日6日は、豪州中銀が政策金利を発表となってまして、据え置きはほぼ決まりでしょうが声明で何を言うのか、あと7日の早朝にあります豪州中銀ロウ総裁が講演で何を言うのか、どちらかと言えばロウ総裁の講演の方が気になります。

7日水曜日、米貿易収支が発表になります。関税うんぬんで市場を大混乱に陥れた米国の貿易ですから、ここはちょっとした数字のブレで大きく値が動くかもしれません。むしろ、値が動く事を期待していると言った方が正解かもしれません(笑)。それと、8日には中国の貿易収支が発表になります。普段はあまり意識しない中国の貿易収支ですが、今回ばかりはトランプ大統領の思惑に引っかかりまして、中国の貿易収支で米ドルが反応する可能性もあるので注意しないとならないのですが、発表時間がいつものようにまだ分からないってのが、どうよ・・・・・・

 

そんな感じで、大きなイベントが、どん!どん!といくつかある中、割りと細かい指標やイベントが分散している週になってまして、大きなイベントで反応が薄かった場合にも、細かい指標やイベントが引き金になる可能性もあるので、それぞれの結果を楽観視しないように気を付けないとならないかと思ってます。

まっ、私としてはシステムの中の小人さんたちに今週も頑張ってもらえれば、それだけでいいので、「思ったり」とか「考えたり」とか、してるだけ。思ったり考えたりして、それで何かするわけでは無いんですけど(笑)。

ああ、一つだけ実行するとしたら、大混乱になりそうなイベントや指標の前に、システムを一旦止める程度でしょうかね。ただ、システムを止めたとしても、実際には止める必要が無かったと言う事がほとんどでして、何回かシステムを止めて助かった時もあるのですが、全部合計してみますと「全く止めてなかった方が累計すると利益残ってた」と言う結果となっております。それでも今後もそのまま続くとは考えず、リスク取るならリスク回避のスタンスで行きたいと考えてます。


 

冒頭の続きになります。 

人の感覚っていい加減で、毎日毎日0.1度づつ日平均気温が上昇して1ヶ月で3度、真冬から真夏まで6ヶ月で18度も気温が変化しても、毎日その変化に気がつく人はまず居ないでしょう。そんなフラットな気温変化を把握出来ていたとしたら、気象に興味があってグラフでも書いている人だけかと思います。

為替や株に代表されるような金融市場も同じで、1日で大きく値が動いた日なんかは普段興味も無いような方も「凄いね~」くらいの関心は持つわけです。我々のように、為替を日々取引している者が「先週は107円台から105円台まで突入した」とかビッグニュースのように話しても、恐らく一般の方々は「へえ~、ああ、そう」などと、興味すら持ってくれないかもしれません。

 

気象庁や民間気象予報会社から「今年の桜の開花は、例年より遅くなる」と言う発表が随分と前から出ておりまして、つまりそれは「今年は春が来るのが遅れる=暖かくなるのが遅くなる」と言う事になります。桜は積算気温で確実に開花が予想出来るそうですから、グラフと毎日にらめっこしていれば分かるでしょう。 

我々は為替や株、日経先物などの指数先物、原油や穀物などの商品先物のグラフと毎日にらめっこしているわけでして、ドル円が数ヶ月掛けて10円動いても興味もないような方々とくらべて、知識と言うアドバンテージがあるわけです。せっかくそのアドバンテージがあるのですから自分なりに分析して、今後の市場の流れに対して予想をしませんと勿体無いと思います。

 

桜の開花が積算温度で確実に予想出来ると研究した人のように、何がどうなったらドル円が100円行く可能性が高いのか、何がどうなったら100円行かずに上昇に転じる可能性が高いのか、そこ追求しないとせっかく為替や株など金融市場に興味を持ったのに、そのアドバンテージが活かせずに実に勿体無いと思います。

例え発見した法則が擬似相関であったとしても、我々は純数学やってるわけでは無いんですから、「風吹いて桶屋が儲かる」なら「風が吹く度に、毎回毎回桶屋の株を買えばいい」って事です(笑)。

 

さて、今週も一週間、桶屋の株を買うチャンスを見つけるため、がんばってチャート書き書きしましょうか(笑)。 


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