FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/01/23 月曜日

先週金曜日ついに、米共和党のドナルド・トランプ氏が、第45代アメリカ合衆国大統領に正式に就任いたしました。トランプ大統領が大統領就任を確定させた2016年は、英国がEUを離脱すると選択をした年でもあり、歴史の岐路になった年として、後の世の教科書で大きくページを割かれる事になるのかもしれません。

 

トランプ氏が大きく掲げて大統領選で勝利を飾ったのは、自国の保護を訴える政策でした。英国がEUを離脱すると言う選択は移民問題や単独通貨問題とも言われますが、やはり一言で言うと自国の保護なわけです。

後の世の教科書で、トランプ大統領就任や英国のEU離脱が書かれた時に、もし「自国の保護」を前面にした事でここから先数年に渡る、米英の歴史が紡がれたとしたら、米英の教科書とそれ以外の国も教科書では、やはり違った意味合いを持つ教科書になってしまうのでは無いでしょうか。

  

よく昔から「世界中みんな仲良く」と、それこそ世界中の子供たちが言われて育ちました。少し大きくなりますと、理想とはした上で「世界がひとつになれる事が平和である」と習ってきました。でもこれらが「理想」と言うのが、そもそも間違っていたのでは無いかと、最近は思うんです。むしろ「みんななかよく」や「世界がひとつになる」ことが不可能であると分かっていながら、それを「理想」として追い求めようとなんかするから軋轢が生じてしまうのでは無いかと。

最近少し話題になりました、麺類をすすって食べる事の是非、あんな事ですら相容れないんです。育った環境、その国での常識、宗教上の教え、他にも様々な理由はあるでしょうが、まとめると価値観の違いと言うことでしょう。本当に平和を求めるなら、お互いに価値観が違う者や価値観が違う国同士は、適度な距離を持って付かず離れず付き合っていく方が、よっぽど良いのでは無いかと思うわけです。

 

20世紀には世界中の国々がいがみ合い、その激動の中で併合されていた地域や国が分割したり、独立したりも多くありました。今現在でもまだ、一つの国の中で対立していたり、中には紛争にまで発展しているところもあり、もしかしたら国と言う組織は、今後も細かく細分化して行った方がいいのかもしれません。

アメリカは州毎に大きな権限があり、州は英語ではそのままで "STATE" つまり "国" です。英国も、4つの地域はそれぞれが "Country" つまり "国" です。アメリカや英国を大きな括りの「国家」として見た時に、その「国の家」の中に、それぞれ「なかよく」やれる単位の州やカントリーと言った「国」と言う物があり、なかよくやれる人同士が集まる、そんな細分化も考えられるのでは無いでしょうか。

日本も、道州制議論よりも更に進めてカントリーとして分割し、広義の国防*1だけを共同で持つような、アメリカや英国のような仕組みの方がいいのかもしれません。アメリカ人や英国人がそれぞれの考えに合わせた、国家と言う枠組み内にある自ら希望する "国" に住めるように、日本人も日本と言う国家の中で自分の考えに合わせた "国" に住めるようになった方が、より幸せになれるのかもしれません。

 

まあ私としたら、税金も物価も高くていいので「安全で、清潔で、インフラが整っていて、子供を育てやすい」そんな国に住みたいと思います。

 


 

さて、本日早朝のドル円は、先週末の終値より下落して始まりました。先週末終値が114.50-60付近、日本時間で午前3時くらいのレートが114.30-40付近と言う、俗に言う窓開け状態です。その後、午前3時半前後には114円を切ることを伺う様子もありましたが、午前7半現在は本日のスタート付近114.35-40付近まで値を戻して来ましたが、先週末との乖離が埋まるほどではありません。同じように、ポンドドルやクロス円であるポンド円も乖離して始まりまして、ポンドに関しては2週連続での乖離スタート、窓開けスタートとなっております。

午前7時前後には若干また値が動く場面もありまして、今週はいつもに比べて売買スプレッドを広げているFX業者が多かったように思えます。逆にここでスプレッドを広げない業者って「リスクヘッジ出来てないのかな?」とも思うわけでして、私ならスプレッドを広げている業者と長くお付き合いしたいかなと考えたりもします。

今週の指標は、週後半になりますが英国と米国のGDP発表がありまして、日本でもCPIの発表があります。今週変な値動きが無く乗り切りますと、来週と言うか、月が明けて最初のお楽しみである雇用統計が待っております(笑)。まあ、地獄絵図になる場合も多々ございますが、最近は不発弾の方が多かったりしますので、そろそろ大きな打ち上げ花火を期待しております。

 

さあ、来週の事よりまず今週です。来年のことを言うと鬼に笑われます*2が、来週の事くらいでは鬼は動じないかもしれません(笑)。それでも、とりあえず目下の課題である今週から片付けてる事にしまして、今週も一週間、頑張ってまいりましょう。

 


*1:軍事力と言うだけで無く出入国なども含む、外敵から国を守る全てを指しております。

*2:日本では「来年のことを言うと鬼が笑う」とよくいいますが、これ英語圏の人に説明するのが「難易度☆☆☆」と、三ツ星の最高レベルに難易度が高い格言です。割りと格言とかって、完全では無くても意味の同じような物が日本語でも英語でもあるのですが、近い物もありません。この格言だけは、直訳して意味を補足するか、あるいは意味だけ合わせて格言無視かしか出来ない感じです。