FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2016/10/03 戦績

2016/10/03 月曜日 戦績

 


 

通貨ペア(10/03)
USDJPY       +41,700円
JPYUSD*      +33,804円
EURUSD      △21,211
USDEUR*       +2,179円
GBPUSD      +186,938円
USDGBP*     +191,659円
AUDUSD       +13,626円
USDCAD       +40,038円
EURGBP       +29,824円
TOTAL       +518,557円

 

週間戦績(当週)
TOTAL       +518,557円

 

月間戦績(10月)
TOTAL       +873,089円

 

年間戦績(2016年)
TOTAL   +267,698,095円

 

累計戦績(専業になってから)
TOTAL   +380,284,370円

 


 

昨日、久しぶりに週初一発目から日本のそれなりに重要な指標、日銀短観大企業DIが発表されました。前場開始直前の8時50分と言う微妙な時間にいつも発表されまして、何がしたいのかよくわかりません(笑)。いっそ、8時半に発表すればとも思うのですが、日本銀行の職員さんたちのご出勤や早出残業の問題とかあるのでしょうか。だったら、午後3時過ぎにでもと(以下略

 

この日銀短観大企業DIですが、正式には「大企業製造業業況判断DI」「大企業非製造業業況判断DI」それと同時に発表になります「大企業設備投資」の3つをまとめたものでして、最も重要視されますのは製造業の指標です。

DIは「Diffusion Index(ディフュージョン・インデックス)」の略でして、Diffusion と言う単語は割りと英語母語の者でも「なんだったっけ?」となる人もいるような、あまり使われない難しい単語です。日本語で言えば、数学や工学に関心の無い方に「角速度」と言っても「ナニソレ?美味しいの?」ってなるようなものです(笑)。

その Diffusion なんですが「普及」とか「拡散」と言う意味がありまして、この指標などで DI = Diffusion Index と使われる場合は景気の拡大傾向を表しておりまして、正直ズバッと日本語に対応する訳がございません。ですので日銀もDIと表記してまして、無理やり日本語にすれば「景気拡大割合指数」と言う感じでしょうか。

同じような物にCI = Composite Index (コンポジット・インデックス) と言うものがございまして、こちらは景気拡大だけでは無く、後退する様子や、景気拡縮がどれくらいの速さでどの程度進んでいるのかを示す指標です。

これ、DIとCIのどっちが良いと言う事では無く、DIを見ますと一見で景気拡大しているのかそうでないのか分かりますし、CIを見ますと細かくどの程度の動きなのかが分かります。ですので、政府が発表する景気動向指数などは両方で判断したりしまして、この日銀短観で発表になる大企業の業況判断は、文字通り「業況判断」ですので、DIだけでいいと言う事で「業況判断DI」として発表しているんだと思われます。

ちなみに「日銀短観」、これ自体の正式名称は「日本銀行全国企業短期経済観測調査」と言いまして、これ非常に地道な大変な作業を全国津々浦々の企業に対して行っており、表向きは「経済動向を把握するのには、日銀が実施するのが適当」とか言う事になっておりますが、絶対に総務省統計局の人が面倒だから日銀に押し付けてるだけです。いやあ、饒舌に用語解説してると、文字数埋まるなあ(笑)。

 

昨日発表になりました「日銀短観大企業製造業業況判断DI」ですが、前回値6、各社予想中央値7、結果6と言う事でして、昨日のブログで書きました通り、

日銀短観大企業DIがありますが、多分予想通りの1ポイント程度の上昇か横ばいでしょう。そうなると、あまり市場に与えるインパクトは強くなさそうでして、スルーされる可能性が高そうです。

横ばいだったわ、市場へインパクト無くてスルーだったわ、と言う全く嬉しくない大正解でした(汗)。 これ、プラス圏なら本来は御の字なですけどね。マイナスの時なんて酷いとマイナス60とかになりますし。

 

肝心な値動きの方は全くでして、唯一、ポンド最弱伝説を着々と遂行しているポンドだけが順調な下落を見せ、どうにかお見せ出来るような戦績結果になった次第です。ユーロポンドも合わせまして、ポンドだけで全体の約8割を稼いでいる事になり、ちょっと値動きの無さに危機感があります。そう言えば、今週開始時点で対ポンド通貨ペアのほとんどが、先週末よりもポンド安に俗に言う「窓を開けた」と言う状態で始まりました。いつも言われる窓開けは、日本のFX業者さんの営業開始で見ると窓が開いているだけに見えるだけで、もう少し早いウェリントン時間では実際には窓が開く事無くスタートしている事がほとんどです。ただ今週に限っては、ウェリントン時間スタート段階で窓が開いて始まってまして、埋まる事無くそのままポンド安が進行しました。最弱です(笑)。

また、日本時間で夜11時に発表になりました米ISM製造業景況指数は、事前予想の通り50を超えてきまして、しかも 51.5 と大幅に伸びたのですが一気にドル高に行く事も無く、やっぱり雇用統計までは動かざると言う感じなのでしょうか。日付が変わって朝方まで掛けまして、NY株式市場のダウも下げ渋った事から少しドル高に来ている感じですが、このまま日中まで持つのかどうか。

 

ところで「値動きさっぱり」と言ってから正反対の事を言うようなんですが、昨日の日本時間10時31分に急にドル円が 30pips ほどですが、吹き上がる事があったようです。理由がハッキリしていないので、ニュースなどでは「流動性の低下が原因か」などと出ております。

最近、方向的に悪いケースを考えておりますとそれが具現する事が割りと多くあります。なって欲しくない事は必ず起こるマーフィーの法則でしょうか(笑)。今回のこの流動性と言う部分に関しましても、最近は若干流動性が悪くなってる気がしており、日曜日のブログでも少し触れておりました。

金曜日なんかは随分と積極的に仕掛けに出てきまして、ヘッジファンドが市場で嫌がられながらも存在を受け入れられている意味と言いますか、存在意義と言いますか「流動性の担保」に貢献はしていたようです。

 

2016/10/01 戦績 - FX専業 システムトレード日々の戦績

流動性って、なかなかハードカレンシーの場合は考えない事が多いのですが、それでも商いが薄いと値が飛ぶ事があり、やはりプレーヤーが多い事は重要です。あれだけ好き勝手に値を動かしているようの思われているヘッジファンドですが、実は流動性だけでは無く、ある程度の値動きに抑えるのにも効果がありまして、よく政府関係者や中銀関係者が口先介入と言う「言うだけ」で値動きの牽制をしておりますが、あれが通用するのもヘッジファンドを含む投機筋がいるからです。

警察が上手にヤク◯を使っていた時代と同じように、必要とあらば投機筋も金融政策当局は利用しているのは明白でして、だからこそ、実需筋からの感情論によるヘッジファンド規制の話しには慎重になってしまうのも仕方ないと言えば仕方ないんですよね。だって、彼らが居なくなりますと、実際に全部介入していたら介入資金が一体いくら必要になるのやら(汗)。

まあ、日本の場合には構造的に円高になるのは必然なので、今みたいに介入資金は政府短期証券を発行って言うのでは無く、円刷って市場にバラ撒いて(金融機関の持つ国債を買い入れて)日銀当座預金に入れさせ、それを直接使っちゃえばいいんですよ。いや、真面目に。ダメかな?

 

さて、今日はなぜか脱線する事無くここまで来てしまったので、昨日お出掛けした話しとか、目黒で赤ちゃんが置き去りになってたのを私が発見しなかったのが悔しいとか、そう言う話しはまた今度にします(笑)。