2016/09/09 戦績
いやあ、随分とドルが買われまして、あれよあれよと随分ドル上値を上げました。これ、今回はボストン連銀総裁が「いつまでも利上げ待ってたら、日が暮れちゃうよ」って言った事が原因でして、実際には「日が暮れる」では無く「待ちすぎるとリスク増大」なんですけど、リスクの内容はアメリカ経済を指しますので、利上げを待ちすぎるとアメリカの経済が傾く=アメリカ夜の時代を迎えると言う、超意訳ってことで(笑)。
意訳と言えば、映画の翻訳って凄く難しくて、特に風刺や時事ネタ、そしてパロディ物は究極に難しいです。先日、どなたかも紹介してましたが、映画のtedですが、
例えば、主人公の1人ジョンとテッドが喧嘩した時に、ジョンはテッドに向かってこう言います「I wish I’d just gotten a Teddy Ruxpin.(ああ、俺はテディラックスピンの方が良かったんだ)」テディラックスピンって、昔アメリカで大人気だった↓こんなぬいぐるみなんですが、日本人には分かりませんよね?
そこで、日本語訳は「お前よりくまモンのほうがいい」になってまして、この固有名詞の入れ替えって万人受けするのは難しく、どれだけ共感者が最大になるのか探るしか無いので翻訳者も大変です。
他にも、ジョンが甘やかされて育った子供を殴ったシーンでは「Sorry, someone had to go Joan Crawford on that kid.(悪いな、誰かがそのガキのジョーン・クロフォードにならなきゃ)」 これ、ジョーン・クロフォードはアメリカの昔の女優さんでして、養子を4人育ててたのですが、彼女の死後に相続から排除された養子の1人が虐待を受けいてた事実を暴露しまして、一躍虐待女優の名を帯びたわけです。日本語訳は「誰かが星一徹にならなきゃ」でして、「子供を殴る事=どんな理由があろうと全て虐待」と言う事から、例え躾であっても子供を殴った事から虐待を連想させる女優さんの固有名詞が使われたんだと思いますが、星一徹にする事で日本人に分かるようにすると同時に、躾と虐待の難しい境界(星一徹は躾を超えてる部分もありますが)を上手に処理出来たなとも思います。「よくもまあ」と言う感じも、多少はしますが。
で、FXや市場には全く関係ない話しにシフトしたわけですが、ちょっと市場の話しに戻ります。
過熱したドル買いにも円やユーロ、ポンドなどのハードカレンシーには若干の戻しも入ったのですが、それ以外の通貨、特に資源国通貨と呼ばれる豪ドルや加ドルなどは、戻しが入る事も無く売られっぱなしの状況でして、もしかしたら、来週以降にもう1段の売りが入り、長期的に見た感じの調整が入るのかな?とも思っております。
アメリカの債券利回りが更に上昇、ダウ平均、原油価格ともに下落し、その波に飲まれましてCME日経先物も大幅に下落しております。ええ、まだロールオーバー買い戻しの途中でして……、これ?買い戻して大丈夫だよね?(汗)。まあいいや。
結局、また話しが脱線してテッドの話しになってしまったわけです(笑)。ああ、そうそう、テッドを英語で書く時に大文字で TED と書きますと、あの有名なTEDカンファレンスを行っております方のTEDになってしまいますので、ご注意下さい。