2016/09/08 戦績
昨晩は、ECB欧州中央銀行の政策発表がありまして、その中で現状0%の政策金利の維持を発表となりました。それ自体は予想通りの展開でして、注目点はドラギのオッサンECB総裁が会見で発表する会見内容でした。
その肝心の会見内容はと言いますと、今後の追加緩和が期待薄な内容でして、欧州株は下落幅を拡大、政策金利が現状維持となった時点では買われていたユーロもジワリジワリとドル買いの流れを止めきれずに下落しまして、まあココまでは皆さんのシナリオ通りだったのでしょう。株式市場の悲壮感とは違い、為替ディーラーの皆さんは若干声のトーンが高かったようです。まあ、実際にはチャットなので声のトーンは分かりませんが。それと、日付が変わってからのドル買い一色モードが凄くて(笑)。いや、少々気持ち悪いくらいです。
為替とは別なんですが、昨日はメジャーSQ前、9月限月の日経平均先物最終取引日でして、随分と値を落としてくれました(笑)。
今回は持ち高全てをロールオーバーと決めていたのですが、どうせこの状況(SQ前の下落)になるのはいつもの事ですので、柔らかくここ数日で持ち高を落としておりまして、12月限月に少し低めのプライスでロールオーバーいたしました*1。これをロールオーバーって言うのかは、少し疑問ですけど。
今日の東京株式市場の寄り付き、どうでしょうかねえ?実は知り合いで、特別清算指数算出日を忘れていた強者がおりまして、今日の寄り付きに結果として賭けちゃった方がおられます。昨日の昼間処分するなら、その方が良かったと言う結果になればいいのですが。
為替とは別なんですがシリーズ第二弾で、米週次原油在庫動向が発表になりまして、前週と比べて大幅に在庫が減りまして、一気に原油価格が上がっております。これ、原油先物は今ノーポジションの私としましては、羨ましいと言うより「前週比の指標で、3%も4%も動いちゃ怖いな」と言うのが正直な感想でして、為替で言えば3%動くと言うのは、現在のドル円で3円くらい一気に動くのと同じですからね。
ちなみに、時を同じくして米債券利回りも一気に上昇しておりまして、こちらも3%以上上がっております。日付が変わってからの一気ドル買いは、こいつらのせいでしょうね。債券利回りがこんだけ上昇すれば、ドルでも買いたくなりますわ。
凄いどうでもいいネタなんですが「債券利回りが上昇」あと「債券価格が下落」とかニュースでたまに聞くかと思いますが、この2つは同じ意味です。ですから「債券利回りが下落」と「債券価格が上昇」これも同じ意味です。「ん?なんで?」と言う方もおられるかもしれませんが、ネタばらしされてしまえば簡単でして、
例えば、1年後に償還される100ドルの債券があったとします。
いまこの債券を100ドルで買った場合、1年後に100ドルになるのですから、利回りは0%と言う事になりまして誰も買いません※1。
この債券の価格が50ドルに下落した場合、1年後に100ドルになるのですから、利回りは100%となります。先ほどは0%でしたので、100%にまで上昇しました。
今度は先ほどまで50ドルだった債券の価格が80ドルに上昇した場合、1年後に100ドルになるのですから、利回りは25%に低下した事になります。
※1 現実には債券価格には元々付加されている利子分のクーポンがあるのですが、あえてここでは無視します。クーポンがあるので、通常ですと0%で購入するインセンティブはありまして、現在では債券利回りマイナスでもクーポン分で利益が確保出来れば債券価格以上の価格で取引もされております。
と言う感じでして「額面に対してディスカウントが大きくなる=債券価格が下落する」 と「利回り率が大きくなる=債券利回りが上昇する」となるわけで、逆もまた同じです。組み合わせて考えるだけで、中学校までに習った数学で簡単に理解できます。
それにしても、1日で利回りが0%から100%になり、最終的には25%になるような債券、恐ろしくて買えません(笑)。
どうでもいい話しシリーズなんですが、ゆで卵って少し古くなった卵で作った方が殻が剥きやすいし、白身が美味しいですよね。あれ、卵って生まれてすぐは炭酸ガスが多くて、それが抜けるのに1週間くらいかかるんだそうです。ですので、それくらい経ってから、目安としては賞味期限が切れるくらいが丁度いいんだとか。
ただ、ゆで卵の困るところは、計画しておいて作れないと言いますか、ある時に突然食べたくなるので、その時に少し古い卵が無いとダメなわけでして、なかなか上手くいきません。かと言って、コンビニでゆで卵になった物を買うと、1個50円くらいしますので「どこの高級卵だよ!ヨード卵光かよ!」って突っ込みたくなりますんで(汗)。
ちなみに、ヨード卵光でゆで卵を作りますと、非常に美味しいです。先日からヨード卵光を持ち上げますが、決してメーカーさんの回し者ではありません(笑)。
*1:9月は配当銘柄が多いので、配当権利落ち翌日までは現物の日経平均と先物の価格には大きな乖離がありますが、この価格差は権利落ち後に収斂しますので、騙されないようにご注意下さい。