2016/07/02 戦績
昨日未明、バングラデシュのダッカで発生しましたテロリズム。世界はいつまでこのような事を繰り返し続けるのでしょうか。
発生してから色々言うのも遅いのは分かっているのですが、それでも思う所はたくさんあります。私も何回かバングラディッシュには行ったことがありますが、確かに安全であるとは言い難い街です。
バングラディッシュの駐在英国人には最近も、英国本国の英連邦外務省(FCO = U.K. Foreign and Commonwealth Office)から「外国人を狙ったテロ事件が発生する可能性が高く、外出する際には出来る限り信頼出来る現地人と共に行動し、一見して外国人の集団にならず、日没後の外出は可能な限り避ける事を強く推奨します。」と言うセキュリティアラートが出ていたそうです。
また、 FCO からは、一般情報としてもバングラディッシュにおけるテロ警戒度は高レベル High threat from terrorism in Bangladesh となっておりまして、公共の場所で目立たぬように Keep a low profile in all public spaces との注意が出ております。
今はもう、世界中どこに居ても安全な場所は無いのかもしれません。それは日本であっても同様で、いやむしろテロリズムの脅威が低いと思っている場所で実行した方が、被害が大きくなったり報道が加熱したり、かえって相手の都合にいい状況があるのかもしれません。
最近はソフトターゲットと呼ばれる、普通に人が多いようなレストラン・カフェ・病院・学校・駅・空港などが狙われるケースが多くなってます。駅や空港を使うのを避けるのは難しいのですが、なるべく短時間の滞在になるように、それ以外の人が多く集まる場所は可能な限り避ける、そんな事も必要な時代かもしれません。
3月にベルギーのブリュッセル空港でテロが発生した直後に、英国からフランスへ行き、その後にフランクフルトから日本に帰ってきた時にも書いたのですが
以前勤務していたアメリカの会社の時に、非常事態時の行動指針のような事を民間のセキュリティ会社さんから指導されておりまして「現在より安全な国へ」「陸路を車で」「大都市を避け」「中級ホテル」と言うものです。これは、実際に近辺でテロリズムが発生した時に自ら取り得る行動の指針ですが、これ以外にも会社の管理職向けに従業員を危険な場所に行かせないための指針なんかもございます。
日本にいるから安全とか思わずに、海外との往来が頻繁な従業員を多く持つ会社の場合、そろそろアメリカの民間セキュリティ会社などの講師を招いたレクチャーや、そもそも顧問とするなどを考慮する時期に来ているのかもしれません。
何れにしましても、テロリズムは許される事では無く、今回の事件によって亡くなられました全ての方のご冥福と、怪我をされた方の1日も早い快気をお祈り申し上げます。
さて、先ほど教会から帰ってきたのですが、この私が先週に次いで2週連続で教会に来たと言う事で、牧師さんが大層驚いておりました(笑)。
正直言って、それほど信心深いわけでも信仰が厚いわけでも無いですし、量子力学で魂の存在を説明出来てしまうと言う方が、宗教的な説明よりもしっくりきますし、そもそも量子力学と数学は相性が良いので、数学が好きな私としては神よりも信じてしまう傾向があります。
それでも、 一時は無宗教を貫こうとした私なりの宗教観はあるわけで、世界人口の約7割が何らかの宗教を信仰していると言うデーターもあり、70億の7割でしたら約50億人、50億人の宗教観があってもいいのかなとも思います。宗教観の違いって、算数で言えば「1+1」を「りんご1個とりんご1個」で考える子「車1台と車1台」で考える子「ろうそく1本とろうろく1本」で考える子の違いくらいかなと思います。
暴力って数学で表せないんですよね。宗教観の違いを子供でも分かる算数で言い表せられるのだとしたら、算数で言い表せられない暴力は、宗教観の違いとは言えないのでしょう。宗教観の違いや宗教そのものを、暴力の正当性にするのはどうやったら止めさせられるのか、全く分かりません。
本日(7月3日)より数日間は、コメント欄は承認制とさせて頂いております。ご了承下さい。